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 米グーグル、メガネ型ネット機器のコンセプトを発表  http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2869589/8745638
 グーグル、「Project Glass」を初公開  http://jp.wsj.com/Business-Companies/Technology/node_421005?mod=WSJFeatures
 上載はWall Street Jouranalの記事。何でも今をときめくグーグル社が公表したProject Glassなるプロジェクトの概要。
 
1> Project Glassというのは、友人や地図上の道順をはじめ視覚情報をユーザーにリアルタイムで提供するメガネだ。
 
として、片側のレンズ上フレームが一寸ゴツクなっているが、可也スタイリッシュな「メガネ」をかけたモデルの写真共々公表されている。
イメージ 1
 Project Glassの「イメージ写真」
 
2> 、メガネの装着者が窓から外を眺めて、視野に即座にデジタル表示される時刻と気温をチェックしたり、
3> 朝食を取っているときにポップアップするインスタントメッセージを見ている様子を示すビデオも公開している。
4> リアルタイムで表示される地図上の徒歩の道順やビデオ・チャット、音声メモやカメラといった機能もこのメガネに搭載されているようだ。
 
とも報じられているから、この「一寸コツくなったフレーム」に、カメラやマイクや通信機能や表示投影機能が入っている、と言うコンセプトなのだろう。
 確かに面白い装置ではあるが、表示装置として考えるならばHMDヘッドマウントディスプレイとして既に実用化し、軍用(の一部)に応用されているものでしかない。それを民生品として、安価に且つ小型軽量に作るのは技術的課題ではあろうが、コンセプトとして全く新しい訳ではない。
 
 
 
イメージ 2

                                              HMDを装着した戦車兵。右目を覆っているのがHMD。
 
 無論、グーグルが「Project Glass」と銘打ったのは、「HMDを民生品として普及させる」と言うものではなく上記4>の様に、カメラやマイクや通信機能(*1)などを組み込むと言うハードウエアとしての改修と、「道順やビデオチャットなど」を表示させるソフトウエアの組み込みであり、特に後者、ソフトウエアの方が肝だろう。
 
 要は「Project Glass」とは、「民生型HMD」に「何を表示させ、何をやらせるか」と言う「HMDの使い方&付加機能」の提案であり、ひょっとするとそのための「民生型HMD+αの商品化」と言う事であろう。
 
 面白いには面白いが・・・一体「何をやらせたい」のかが、今一つピンと来ない
 
 時刻をチェックするのにProjct Glassなんて不要だし、気温をチェックしたって「上着の有無」が決まるぐらいなモノだろうから、高精度の情報はあるだけ無駄だ。
 「朝食を取っている時ポップアップメッセージ」で受け取らねばならない情報は、地震警報・津波警報・空襲警報などの非常警報ぐらいしか思いつかない。
 「徒歩の道順」は見知らぬ土地でしか役立ちそうにない。
 
 詰まる所、私のようなアナログアナクロ人間に訴求力があるほどには、このProject Glass、まだコンセプトが練られていない、或いは深いところまでは公表されていない、と言う事だ。
 
 無論、私の様なアナログアナクロ人間に訴求する必要はない、とグーグル社が割り切っている可能性は、当然あるだろう。が、私自身アナログアナクロ人間なので、グーグル社に割り切られたところで何の痛痒も感じない。
 

<注釈>

(*1) 後二者は、統合されてはいないかも知れないが、軍用HMDには付属している機能だろう。