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 朝日新聞社説は、過去1週間分しか一般公開されない。以前は確か2週間分だったと思うのだが、いつの間にか半減している。他紙には見られないような、異常なくらい短い「社説一般公開期間」だ。
 
 何度も書いているが、一日周期の紙ベースで「配信」される情報媒体たる新聞が、此のネット全盛の世の中で存在理由を保ちうるのは、「社説と特集・連載記事による」と、私は考えている。即時情報、リアルタイム性はネットや動画配信、さらには今や古典的なメディアと言えるテレビ・ラジオにさえ、新分は全く適わない。朝刊と夕刊、それに号外を出したところで太刀打ちできるものではない。一方統計的組織的な情報分析と言うと、週刊誌は可也怪しいが、月刊誌や季刊誌の重さ・情報量にはやはり遠く及ばないだろう。これは主として情報更新レートの問題であり、従として新聞紙面に掲載出来る情報量の問題だが、ネット配信と言う形で此の両面を「改善」したとて、「新聞の存在理由」が高まるとは思えない。そこには、従来の「伝統ある新聞」と言う「ブランドイメージ」も作用していようが、「新聞の存在理由」を保ち、高めるのは、旧来の新聞でも重要であった(筈)の「新聞の顔」である「社説」であり、「新聞の目玉」である「特集・連載記事」だと、私は考える。
 
 だからこそ「社説を斬る」シリーズや「社説比較」シリーズなんて記事を書いている。
 それら当ブログシリーズ記事の対象・餌食である社説を、朝日は一般向けには1週間分しか公開しない。有料会員ならばもっと遡れるそうだが、「1週間期間限定の社説公開」は、「社説に対する自身のなさ」と思えて仕方が無い。
 
 ま、こんな社説を社説として堂々と掲げていたら、さっさと隠したくなるのも、判らないではないが・・・・
転載開始========================================= 

朝日社説 朝鮮学校―無償化の結論だすとき

  http://www.asahi.com/paper/editorial.html
 卒業式の季節になった。だが文部科学省には、年度内に解決すべき課題が残っている。
 高校無償化を朝鮮学校にあてはめる判断だ。「厳正に審査」がずっと続いている。生徒や親をどこまで待たせるのか。
 他の外国人学校生や日本の公私立高生は、2年前から無償化の恩恵を受けている。普通の家庭で年12万円弱になる。
 その財源にと、特定扶養控除の一部が減らされた。この負担は朝鮮学校生の家庭にも等しく課されている。
 民主党が衆院選マニフェストに掲げた高校無償化について、民主、自民、公明の3党が効果を検証する協議を始めることになった。検証するのは制度全体である。朝鮮学校を外し続ける事情にはならない。
 立法の目的として説明された「すべての意志ある若者が教育を受けられるよう」をあてはめれば、認めるのが自然だ。
 無償化は日本人拉致問題で軟化したメッセージを送ることになる、と反対する声がある。
 だが拉致行為や北朝鮮の体制に責任のない生徒たちに、責めを負わせてはなるまい。
 民主党政権は「教育に外交上の問題をからめない」と確認している。そうであるならば、政治の思惑によって、少数派であり、多感な年代である生徒たちを疎外するべきではない。
 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)と結びついた学校のあり方にも疑念の声がある。文科省はそうした点にも踏み込み、調査を続けてきた。
 その間の議論を通じ、学校側は開かれた教育への姿勢を示しつつある。教科書の記述も改める動きが出てきた。父母の間にも、祖国の「3代世襲」に違和感を持つ人はいる。教室に肖像画を掲げることも考え直す時期だろう。そして、自国の負の部分も教えるべきだ。
 多様な学びの場の一つとして認めた上で、自主的改善を見守る。そんな関係を築けばよい。
 歴史を思えば、私たちは在日の人たちとその社会をもっと知る努力をすべきだ。
 韓流ドラマの翻訳を支えるのは民族の言葉を学んだ在日だ。年末の全国高校ラグビーには、大阪朝鮮高校がホームタウンの代表として3年連続で出た。彼らは北朝鮮だけを背負っているわけではない。生まれ育った国と祖国の間で悩み、揺れながら生きる若者がいる。
 なぜ自分たちがハンディを負わされるのか――。政治の動きに巻き込まれ、生徒たちは苦しんできた。アウェーの寒風をいつまでも浴びせてはならない。
=================================転載完了

無償化理由を抽出すれば・・・


 さて、いかがであろうか。
 
 いうまでもないが、私は朝日新聞を「三アカ新聞筆頭」と呼んでおり、馬鹿にしている。だから、私の考えと朝日の社説は真っ向からぶつかるのが当たり前で、一致したら気持ちが悪いぐらいなものだ。
 
 であるならば、朝日社説がまたぞろ要請する「朝鮮学校無償化」の理由が、サッパリ理解できなくても、不思議ではないのだが、それにしてもこいつは・・・
 
 何しろ、上記千字余の社説を通じて、「朝鮮学校無償化を推進すべき理由」として朝日が上げているのは、以下の項目だけなのだ。
 
1> 立法の目的として説明された「すべての意志ある若者が教育を受けられるよう」をあてはめれば、認めるのが自然だ。
 
2> だが拉致行為や北朝鮮の体制に責任のない生徒たちに、責めを負わせてはなるまい。
 
3> 政治の思惑によって、少数派であり、多感な年代である生徒たちを疎外するべきではない。
 
4> なぜ自分たちがハンディを負わされるのか――。政治の動きに巻き込まれ、生徒たちは苦しんできた。アウェーの寒風をいつまでも浴びせてはならない。
 
 後は、民・自・公の「高校無償化見直し」は朝鮮学校とは関係ない(※1)とか、スポーツ大会への参加(※2)だとか、挙句の果ては韓流ドラマの翻訳とか弁明と「浪花節」ばかりで、何を言いたいのかサッパリ判らない
 
 とりあえず判っている上掲の「朝鮮学校無償化推進理由」に反論しておこうか。
 
1> 立法の目的として説明された「すべての意志ある若者が教育を受けられるよう」をあてはめれば、認めるのが自然だ。
 奇怪なり。ここで言う「全ての意思ある若者」とは、日本国民のはずだ。在日半島人が含まれる訳が無い。
 さらに言えば、朝鮮学校では、日本で言う高校に相当する教育は実施されていない。「日本の高校に相当する教育が実施されている」と言うのならば、その事は立証され、検証されるべきであるが、全く立証されていない。
 従って、仮に朝鮮学校に通う日本人が在るならば(※3)、正に「すべての意志ある若者が教育を受けられるよう」と言う立法の目的に沿って、日本の高校への編入こそ推進されるべきであり、最大限贔屓目に見て私塾。単純に言ってカルト集団である朝鮮学校に対する献上金を国が肩代わりする理由になんぞなる訳が無い。
 
2> だが拉致行為や北朝鮮の体制に責任のない生徒たちに、責めを負わせてはなるまい。
 
 Negative 否定。朝日新聞自身が当該社説で認めている通り、その「責任のない生徒達」は将軍様の写真を掲げて北朝鮮の不の部分を教えない金王朝礼賛教育を、正にその朝鮮学校で受けているのだ。「北朝鮮の体制」を支える一員となるための教育であり、「新たな拉致行為」を実践する為の教育とさえ言えるのに「責を負わせてはなるまい」等と抜かしてその教育を無償化し、容認し、推進するというのは、一体何をどう考えるとそうなるんだ?
 
3> 政治の思惑によって、少数派であり、多感な年代である生徒たちを疎外するべきではない。
 
 なんだろうね、此の浪花節は。
 少数派だろうが多感だろうが知った事か。核兵器と弾道ミサイルを開発してその恫喝で体制を維持しよう、さらには「強盛大国に発展しよう」などと公言して憚らない奴の写真をかげた教室で、その手法を絶賛する教育を受けているような輩が、「疎外されなかった」ら、それこそどうかしていよう。これは「政治の思惑」の問題ではない。常識であり良識の問題だ。
 少数派なのは不幸中の幸いで、多感なのは朝鮮学校生徒の都合。大体、「無償化されないこと」で「疎外される」様な奴は、滑って転んでも疎外されるに違いないから、何をしたって無駄であろう。
 
4> なぜ自分たちがハンディを負わされるのか――。政治の動きに巻き込まれ、生徒たちは苦しんできた。アウェーの寒風をいつまでも浴びせてはならない。
 
 ああ、将軍様の首でも手土産に持ってきたら、考えてやらンでもないよ。
 「なぜ自分たちがハンディを負わされるのか」だぁ?この場合は、朝鮮学校に入学し、その教育を受けて、ベンベンとしているからだ。本国での革命が無理ならば、将軍様の首を手土産に出来ないのならば、せめて日本にある朝鮮学校の改革ぐらい、実施してからデカイ口を叩くべきだろう。
 「アウェーの寒風」だぁ?日本の高校並みに「教育が無償化されない」から寒風かぁ?イヤならさっさと北朝鮮に帰りやがれ。言っておくが、向こうの風の方がよほどきついぞ。何しろ一般市民は、全財産が30ドルに制限されているのだから。
 
 
>  その間の議論を通じ、学校側は開かれた教育への姿勢を示しつつある。
> 教科書の記述も改める動きが出てきた。
> 父母の間にも、祖国の「3代世襲」に違和感を持つ人はいる。
> 教室に肖像画を掲げることも考え直す時期だろう。そして、自国の負の部分も教えるべきだ。

 
 逆に言えば、多少の「動き」はあるらしいが、「今でも教室には将軍様の肖像画が掲げられ、北朝鮮の負の部分は教えられていない」と、朝日新聞自身が認めている訳だ。それを「開かれた教育への姿勢を示しつつある」と絶賛する訳だ。朝日新聞は。
 
 繰り返すが、朝鮮学校はせいぜいが私塾。普通に考えればカルト集団だ。カルト集団への献金を、日本政府が肩代わりする理由なぞ、あるものか。

 

<注釈>

(※1) 日本の学校は無償化を見直してつまり有償化しても、朝鮮が公は無償化しろ、と言う主張らしい。呆れる他ないな。 
 
(※2) 喩え朝鮮学校の生徒がオリンピックに参加し、金メダルを取ったとしても、高校無償化の対象とする理由にはならない。第一、その「金メダル」は、将軍様への貢物になるだろう。 
 
(※3) 一定数、それは居るだろうが。