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「河村市長南京発言」と銘打たれた「いわゆる南京事件はなかったのではないか」発言については、何度か記事にも取り上げたし、その度に河村市長を支持し、その「発言撤回」を求める中国やらマスコミやらを痛罵してきた心算だが、中国にせよ、マスコミにせよ、まだまだ痛罵されたりないらしい。
無論それは、河村名古屋市長の、最近の日本政府や官僚たちに見られないような腰の座った発言と、それ故に、抗議やら「交流中止」やらのと恫喝に屈しない河村市長自身の、珍しいぐらいの「ブレのなさ」故なのであるが。
先ずはほぼ時系列順( 正確には、報道時刻順 )に並べた一連の報道と社説を、御覧戴こうか。
無論それは、河村名古屋市長の、最近の日本政府や官僚たちに見られないような腰の座った発言と、それ故に、抗議やら「交流中止」やらのと恫喝に屈しない河村市長自身の、珍しいぐらいの「ブレのなさ」故なのであるが。
先ずはほぼ時系列順( 正確には、報道時刻順 )に並べた一連の報道と社説を、御覧戴こうか。
転載開始=========================================
①首相「南京と名古屋で解決を」=虐殺否定の河村市長発言
野田佳彦首相は1日の衆院予算委員会で、河村たかし名古屋市長が旧日本軍による1937年の「南京大虐殺」を否定し、中国側が反発していることについて「南京市と名古屋市との関係の中で早く適切に解決されることを期待したい」と述べ、政府として関与しない方針を示した。自民党の下村博文氏への答弁。下村氏は、中国の南京大虐殺記念館が犠牲者数を30万人と掲示していることに抗議するよう要求。首相は「虐殺の規模には諸説あり、私が数を答えることは控えたい」とした上で、「記念館は造られてから相当の期間がたっており、この時点で突然に何か言うことが妥当なのかどうかも含め、慎重に検討したい」と、応じない姿勢を示した。[時事通信社]
②【河村市長南京発言】 中国側、河村氏と面会拒否「発言撤回しない限り」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120306/plc12030611340015-n1.htm
2012.3.6 11:33 [地方行政]
河村たかし名古屋市長が、旧日本軍による「南京大虐殺」を否定する発言をめぐり求めていた中国の程永華大使との面会について、中国大使館が拒否の意向を名古屋の中国総領事館を通じて伝えたことが6日、市関係者への取材で分かった。中国側は「発言を撤回しない限り、会うことはできない」との姿勢を示しているといい、河村氏は「発言の真意を伝えたい」として引き続き面会を求める方針。河村氏は2月20日、中国共産党南京市委員会の常務委員らとの会談で「いわゆる南京事件はなかったのではないか」と発言。南京市が名古屋市との交流を停止するなどしたため、同27日の記者会見では「象徴的に30万人とされるような、組織的な大虐殺はなかったのではないかとの趣旨だった」と釈明した。一方で発言自体は撤回しない姿勢を示している。
③歴史問題、大局から処理を 日本政府などを暗に批判 中国外相が会見で
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120306/chn12030614210003-n1.htm
2012.3.6 14:18
【北京=矢板明夫】中国の楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)外相は6日、全国人民代表大会(全人代=国会に相当)が開会中の北京の人民大会堂で記者会見した。日中関係については、「日中関は歴史や釣魚島(尖閣諸島の中国名)など敏感な問題がある」と指摘し、「日本側は両国関係発展の大局から、これらの問題をうまく処理するよう希望する」と述べた。日本政府が最近、尖閣諸島周辺を含む無人島の名前を決定したことや河村たかし名古屋市長が南京事件を否定する発言などを暗に批判した。楊外相はそのうえで、今年は日中国交回復40周年であることを言及し、双方の国民感情増進の重要性を強調した。「青少年交流を推進することは最も大事だ」と述べた。北朝鮮の核問題について、楊外相は「朝鮮半島の非核化は各国の共通した利益であり、国際社会が期待していることだ」との認識を示した。「最近、米朝対話を通じてこの問題は積極的な進展が見られた。これを歓迎したい」と語った。イランの核問題については「対抗ではなく対話を通じて問題を解決すべきだ。中国は一方的な制裁に反対する」と従来の立場を繰り返した。
④朝日社説 河村市長発言―日中の大局を忘れるな
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
国交が正常化し40周年を今秋に迎えるにもかかわらず、日中関係がぎくしゃくしている。原因は、歴史認識と尖閣という国交正常化以後も日中間のトゲとなってきた問題だ。名古屋市の河村たかし市長は先月、表敬に訪れた中国南京市の共産党委員会幹部らに「一般的な戦闘行為はあったが、南京事件というのはなかったのではないか」と発言した。南京大虐殺については、日中首脳の合意で作った日中歴史共同研究委員会で討議した。犠牲者数などで日中間で認識の違いはあるが、日本側が虐殺行為をしたことでは、委員会の議論でも一致している。そういう重い経緯のある問題で、姉妹友好都市である南京市の訪問団に対し、河村氏が一方的に自らの考えを示したのは、あまりに配慮が足りない。河村発言に対して、南京市民らが強く反発した。上海の日本総領事館は、交流文化行事「南京ジャパンウイーク」の延期を決めざるをえなくなった。日中柔道交流は中止になった。だが河村氏は、発言を撤回する気はないようだ。国益がぶつかる政府間とは別に、都市や民間の交流は信頼関係醸成に有効だ。それなのに河村氏の発言は、政治家としても市長としても不適切である。中国側も、市民や青少年交流が「相互信頼を絶えず深化させる」(楊潔チー〈ヤン・チエチー、チーは竹かんむりに褫のつくり〉外相)と評価するのなら、交流を狭くするような動きは避けてほしい。河村発言問題が収まらないなか、日本政府は2日、沖縄県の尖閣諸島の四つの無人島に新たな名前を付けた。すると、中国政府は翌日、独自の名称を発表して自国領と主張した。日本だけでなく、中国でも世論が政治に影響を及ぼす。列強の侵略の記憶が根強く残る一方で、大国意識の強い国民は「弱腰外交」に敏感だ。このため外交当局はしばしば世論の攻撃の的となる。命名でただちに反応したのは、世論を沸騰させないためでもあろう。尖閣沖漁船衝突事件などで日本の対中世論も厳しいが、日本政府は命名で記者会見や報道発表をせず、ホームページでの掲載にとどめた。藤村修官房長官は「事務的に淡々とやってきたことだ」と語った。こうした冷静さを両国は保つべきだ。歴史認識や尖閣といった問題で、日中双方がともに満足できる魔法の杖を見つけるのは至難のことだ。そうであるならば、日中の両国は友好と安定の大局を選ぶしかあるまい。
⑤【河村市長南京発言】
発言撤回あらためて拒否 南京大虐殺否定で河村市長
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120308/plc12030811060009-n1.htm
2012.3.8 11:05 [地方行政]
河村たかし名古屋市長は8日、「南京大虐殺」を否定した自身の発言について「(真意が)誤解されている。この間、言ったことに尽きる」と述べ、撤回する考えがないことをあらためて示した。名古屋市の事務所前で記者団に語った。中国江蘇省南京市の当局者は7日、当面中止となった両市間の交流を復活させるには、発言の撤回と謝罪が条件になるとの認識を示しており、関係修復は難しい状況だ。河村氏は2月20日、中国共産党南京市委員会幹部との会談で「いわゆる南京事件はなかったのではないか」と発言。南京市は発言に抗議し、名古屋市との交流を停止した。3月2日の市議会で河村氏は「(中国側と)率直な意見交換をしたいというのが私の真意だ」と釈明する一方、「30万人もの非武装の市民を旧日本軍が大虐殺したことはないと思っており、申し上げたことは撤回しない」と述べた。
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