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何度も繰り返す通り、私は福島原発事故を経て尚、原発推進論者だ。であればこそ、脱原発・反原発と放射能ヒステリーが猖獗を極めている今の日本においては、少数派であろうと異端であろうと、声を大にして原発推進論を説く事にしている。それは、最近の国際情勢に鑑みいくらかはマシになったようではある「平和ボケ」が酸鼻を極めていた一寸前の我が国(※1)に於いて、国防論、国防意識、軍事知識の必要性を説いてきたのと同様の理由であり、究極のところは無知や激情の前に知性と理性が敗れることを肯んじないから、である。
「技だよ、シャバスさん。力じゃない。
神は、獣が地上の支配者になることを、望み給わなかった。」 ―-ジャック・ヒギンズ作 「作品名不詳」―
「神」が「人類こそ地上の支配者と望んだ」と断じるには時期尚早(※2)の様にも思うが、「力よりも技」と言うのは、知性と理性こそ人類最大の利点であると信じる私に、あい通じるものを感じさせる。
閑話休題(それはともかく)
今回取り上げるのは毎日と朝日の社説。脱原発・反原発と放射能ヒステリーは、やはり猖獗を極めている。
先ずは御一読、願おうか。
「技だよ、シャバスさん。力じゃない。
神は、獣が地上の支配者になることを、望み給わなかった。」 ―-ジャック・ヒギンズ作 「作品名不詳」―
「神」が「人類こそ地上の支配者と望んだ」と断じるには時期尚早(※2)の様にも思うが、「力よりも技」と言うのは、知性と理性こそ人類最大の利点であると信じる私に、あい通じるものを感じさせる。
閑話休題(それはともかく)
今回取り上げるのは毎日と朝日の社説。脱原発・反原発と放射能ヒステリーは、やはり猖獗を極めている。
先ずは御一読、願おうか。
<注釈>
(※1) 現状でも、変わっていないところ、酷いところは、いくらもあるけどね。(※2) 此処で言う「神」がキリスト今日の神ならば、「知恵の実を食べた」=「知性を持った」 罪により人類を「楽園から追い出した」筈だ。その、喰って行くのには困らないだろうが如何にも退屈そうな「楽園」よりも私は「知恵の実」を選ぶから、楽園から追放された事は別に文句をつけようとは思わないが、「知性を持った」事を「罪」とするのに対しては、大いに文句がある。 全知全能にゃ無理がある http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/30480317.html
転載開始=========================================
毎日社説:原発コスト 「安価神話」も崩壊した
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/archive/news/20111226ddm004070038000c.html
「原発の発電コストは安い」。これまで原発推進のひとつの根拠として繰り返されてきた言葉である。東京電力福島第1原発の大事故を経て、この「安価神話」が崩れた。事故後、原発コストの見直しを進めてきた政府の「コスト等検証委員会」の試算によると原発の発電コストは最低でも1キロワット時当たり8・9円。これまで電力会社や政府が提示してきたコストの1・5倍となる。放射性物質の除染や廃炉、損害の費用など今後の事故処理の費用がかさめば、さらにコストは増す。石炭火力、液化天然ガス(LNG)火力が10円前後であることを思えば、原発のコストの優位性は大きく揺らいだといえる。風力や地熱も条件がよければ原子力に対抗でき、太陽光も20年後にはそれなりに安くなる可能性が示されている。政府はこれをきっかけに、「コスト高」を理由に敬遠されてきた再生可能エネルギーへの投資と推進政策を本気になって進めるべきだ。今回の試算がこれまでと大きく違う点は、建設費や運転維持費、燃料費などに加え、事故リスクや二酸化炭素対応といった社会的コストも勘案した点だ。考えてみれば、これまで事故リスクを度外視してきたことが間違いだった。「安全神話」と「安価神話」はセットになっていたことになる。検証委は家庭の省エネは発電に等しいという考え方や分散型電源の潜在力も示している。改めて注目したい。こうした試算を踏まえれば、今後原発を減らしていくという政府の「脱原発依存」の実現性が見えてくるはずだ。現時点で示された数値は不確実性が高いことにも留意したい。試算の過程では、原発事故のリスクをどう評価するかで、専門家の意見が大きく割れた。今回のような深刻な事故が起きる確率を「10万年に1回」と仮定する専門家もいたが、米スリーマイル島原発、旧ソ連のチェルノブイリ原発の事故に、今回の福島の事故を考えあわせると普通の人の感覚とかけ離れている。検証委は今回、事故確率を含まない方法で事故リスク対応費をはじいたが、もっとも低い見積もりであることを忘れてはならない。日本が原子力政策の要とする核燃料サイクルも直接処分に比べ約2倍高いという試算が示されている。これまでつぎこんだ費用は大きいが、ゼロから考え直すべきだ。今後は、こうした試算をさまざまな立場の人が検証しつつ、エネルギーのベストミックスを考えていく必要がある。試算をそのスタートとしたい。
朝日社説 発電コスト―火力の効率化を急ごう
http://www.asahi.com/paper/editorial20111215.html?ref=any
原子力や火力など電源別の発電コストの試算が、政府の「コスト等検証委員会」から示された。今後のエネルギーを考えるうえで重要な目安となる。電源別の試算は04年にもおこなわれた。だが、今回は想定される事故の費用や二酸化炭素(CO2)対策費、国からの交付金や研究費といった「社会的費用」を加えて計算したところに大きな意味がある。焦点の原子力は、1キロワット時あたり8.9円。前回試算から3円上昇した。しかも、「最低でも」という数字だ。事故の損害額は5.8兆円を前提としており、1兆円増えるごとに0.1円あがる。交付金や高速増殖炉「もんじゅ」などの技術開発費が含まれる政策経費も、他の電源に比べ桁違いに大きい。これまでの試算が、いかに「架空の数字」だったか。火力も燃料代の高騰やCO2対策費を反映し、04年試算より高くなった。それでも石炭や液化天然ガス(LNG)はコスト面で原発と差がなくなった。風力発電も「原発並みのコストになりうる」とされた。家庭での省エネ製品への切り替えを「発電」に見立てると、相当な効果があることもわかった。こうしたデータを今後の政策に生かすことが必要だ。とりわけ、LNGや石炭火力は、自然エネルギーが育つまでの間、原発に代わる即戦力となる。発電の効率化やCO2の削減、廃熱の利用促進、燃料の輸入価格を抑える調達戦略を政策的に支援していくべきだ。火力発電所を増やしていく際にも、既存の電力会社に依存しないようにしたい。電力卸売市場などの活性化とともに、ガス会社や石炭を使う重工業、臨海部に土地をもつ企業や自治体の参加を促し、競争を通じて技術の向上やコスト低減を進めることが大切だ。これまで原発の発電コストをめぐっては、04年の試算が低すぎると疑問視する人たちから複数の試算が提示され、原発推進派との間で議論が平行線になりがちだった。今回はさまざまな主張や海外データも吟味したうえで、条件や計算方法、盛り込まなかった要素と理由など、すべてのデータが公開され検証できるようになっている。年明けからは、中長期的な電力確保のあり方をめぐって、エネルギー政策の論議が本格化する。その際、今回の試算を基礎データとして共有し、脱原発と電力改革に向けて議論を深めてほしい。
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