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 ブータン国王陛下が王妃と共に来日される。当然ながら国賓として遇され、今上陛下が宮中晩餐会を開いてブータン国王夫妻を招待される。
  腐っても民主党政権であるから現職全閣僚も同宮中晩餐会への招待状が届く。
  だが、日本の防衛相は此の宮中晩餐会を欠席して、別の処で「ブータン国王が来て宮中で催し物があるが、私はこちらの方が大事だ」と大見得を切ったら・・・戦争か、大災害か、それに近い緊急事態が真っ先に思い浮かぼう。三軍の最高指揮官である(筈の)首相は呑気に同宮中晩餐会に出席しているから、まだ「開戦」と言う事態ではなくても、不審船か領空侵犯機対応ぐらいの「大事」ではありそうだ。
 
 だが、民主党で現防衛相たる一川保夫なる者が、宮中晩餐会より重視し、あまつさえその重視を宣言したのは・・・「同僚議員のパーティー」
 
 ま、かかる信じ難い事実を報じる産経記事を御一読願おうか。
 
転載開始========================================= 

防衛相の晩餐会欠席 「ブータン国王よりもこっちが大事」 野党徹底追及の構え 

宮中晩さん会であいさつするブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王=16日午後、宮殿・豊明殿(代表撮影)
 一川保夫防衛相が16日夜、国賓として来日中のブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王夫妻を歓迎する宮中晩餐(ばんさん)会を欠席し、同僚議員のパーティーで「ブータン国王が来て宮中で催し物があるが、私はこちらの方が大事だ」とあいさつしていたことが17日、分かった。
 国王夫妻にも皇室にも礼を失する行為だといえ、自民党など野党は参院での問責決議案提出を視野に徹底追及する構え。
 発言は参院予算委員会でも取り上げられ、一川氏は「軽率だった。申し訳なく思い、反省している」と陳謝した。藤村修官房長官は首相官邸に一川氏を呼び「宮中行事を軽視するかの発言は軽率だ。厳に慎むように」と厳重注意した。
 この後、一川氏は記者団に「自分の任務はしっかりと責任を持ってやっているつもりだ」と述べ、引責辞任を否定した。
 自民党の谷垣禎一総裁は「閣僚が国賓をどう迎えるかという基本的姿勢がしっかりしていない。政権全体の問題だ」と述べ、追及する考えを強調。公明党の山口那津男代表も「非常識であり閣僚の資質が欠けている」と批判した。
 宮中晩餐会には全閣僚が招待されたが、一川氏のほか山岡賢次国家公安委員長、川端達夫総務相、細野豪志環境相が欠席した。
 また、藤村氏は17日の記者会見で、晩餐会の席上で携帯電話を使用した閣僚がいたことを認めた上で「行事進行上支障を生じることのないように」と全閣僚に注意したことを明らかにした。携帯電話を使用した閣僚は特定できていないという。
 自民党は、他の欠席閣僚についても理由が適切だったかどうかを追及する構え。携帯電話問題についても閣僚の特定に向け、調査を始めた。
=================================転載完了

これで国務大臣でござい

 さて、如何で・・・と、問いかける元気さえなくなりそうな、力の抜ける話だ。
 
 そりゃ私は民主党が野党であった頃から嫌いであり、「国家に忠良なる野党ですらないから、野党第一党の資格すらない」と考えていたぐらいだから、政権与党としては失格も良いところと断じ、為に一昨年夏の衆院選挙で「政権交代」なって「民主党政権」が誕生してしまった時には、危うく我が国に於ける民主主義体制に絶望しかけたほどだ。
 
 であるならば、今だ首相としては三代目だが閣僚は首相以上に交替激しい民主党政権(*1)で、今閣僚に居るような奴バラは、ハナッカラ政権与党なんかにはなってはいけない党のさらに搾りかすである公算大である。党内宥和なる錦の御旗の元で派閥人事をやっていては、「ベストとは思われない」者まで閣僚になるのだから、なおの事、となる可能性がある(*2)。特に軍事忌避が強い我が国の、さらに軍事忌避が強い民主党では、防衛相は軽視されがちなポストであるし、今の防衛相は就任早々「防衛相として素人」である事を「本当のシビリアンコントロール」等と「自慢」してしまうような「優秀な人材」だ。
 
 だから、「水際立った防衛相ぶり」なんて、期待どころか想像する事すら難しいのであるが、それでも上記報道の言動は、「常軌を逸している」レベルだろう。
 
1> ブータン国王が来て宮中で催し物があるが、私はこちらの方が大事だ」とあいさつしていた
 
・・・「公言していた」なんて物じゃなく、ご丁寧に宣言し「あいさつ」にしていたのであるから、ブータン国王に対しても、晩餐会を主催している今上陛下に対しても、不敬である事は明らかである。明らかであるばかりではない。当人は不敬である事を認識している確信犯だ。
 であるならば、
 
2>  一川氏は「軽率だった。申し訳なく思い、反省している」と陳謝した。
 
と「陳謝」したところで虚しい。ここで「軽率」と言っているのは、精々が上記1>の「失言」でしかなく、「宮中晩餐会より同僚のパーティーを優先した」事実を指しているとは到底思えない。況や「反省」なぞ、口先だけでないと、どうして信じられよう。ああチョイと口が滑ったな。まあ気をつけよう」とでも思っていれば、見つけものだろう。
 
3> 藤村修官房長官は首相官邸に一川氏を呼び「宮中行事を軽視するかの発言は軽率だ。厳に慎むように」と厳重注意した。
 
などと言う手ぬるい「処分も」
 
4>  この後、一川氏は記者団に「自分の任務はしっかりと責任を持ってやっているつもりだ」と述べ、
5> 引責辞任を否定した。
 
と、蛙の面にションベンだ。
 
 こやつがあの東日本大震災救援作戦を指揮した君塚陸将の上司、もとい、上官かよ・・・・・・・・私が自衛官ならば、間違いなくクーデターを考えるな。
 

<注釈>

(*1) 普通は「ベスト」と思われる者から閣僚ナリ首相ナリに選ぶだろう。だから、新たに国会議員になる者が無いまま次々に閣僚をすげ替えたら、平均値はドンドン悪くなるだろう。そのベストがあのルーピー(以下公序良俗に反する表現にて検閲削除)かと思うと目が眩む想いであるが、「ベストと思われた」だけ、かも知れない。とは言え、ルーピー(以下省略)の次がスーパーゾンビではなぁ。
 
(*2) 尤も、民主党内評価が「ベストで無い」と言う事は、「実はベスト」である可能性を高めそうだが。