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技術力もまた抑止力であり、防衛力である
以前にも書いたところであるが、抑止力と言うのは詰まるところ、我が国対して戦争を仕掛けようという太ぇ、もとい、不逞な輩に戦争する気を起こさせない力だ。それは直接的な武力もあれば経済力もあるし、外交力や文化力だって抑止力として働く場合はある。経済力をさらに細かく見ていけば、電力の安定供給だって抑止力足りうるし、今後は益々抑止力になろうと言うのも以前記事にした処。
(1) 余剰電力は防衛力である-脱原発騒動と電力不足に状況によせて http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35687699.html
而して、章題にもした通り、技術力・開発力と言うのも抑止力足りうる。ことに、兵器設計製造の技術力・開発力は、そのまま兵器の整備・維持から修理・改修・改良・発達を保証する力であるから、尚の事抑止力である。
(1) 余剰電力は防衛力である-脱原発騒動と電力不足に状況によせて http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35687699.html
而して、章題にもした通り、技術力・開発力と言うのも抑止力足りうる。ことに、兵器設計製造の技術力・開発力は、そのまま兵器の整備・維持から修理・改修・改良・発達を保証する力であるから、尚の事抑止力である。
であるならば、F-X次期戦闘機の選定に当たって議論すべきは、配備数や価格と候補戦闘機の性能諸元ばかりではない。確かにそれらは一義的に軍事力を示すものであるから、仇や疎かにはできないが、どれほど技術的開示が我が国に為されるか、逆に言えばどこまでがブラックボックス化されて我が国に開示されないかや、その配備に当たっては我が国の生産シェアや、我が国独自仕様(*1)への対応適合性もまた、抑止力に影響する。先述の通り当ブログがF-Xについて「ライセンス生産必須」と訴え続けている所以であるし、そのライセンス生産も、「我が国独自開発=国産では時間がかかりすぎるし、配備数が少ないから割高になるだろうが為の、次善の選択」なのである。
故に、当該産経記事で笠原健氏が論じるとおり、
1> ノーブラックボックス化、日本国内でのライセンス生産の容認、
2> 将来的には日本版ユーロファイター開発にもつながる可能性がある日本国産の電子機器の搭載や日本独自の誘導弾への対応可…。
3> ユーロファイターがその性能上、そして軍事作戦を遂行する上で
4> F35やFA18に比べて決定的に劣り、障害があるというのなら理解できるが、
5> これほどの好条件の提案を蹴ってしまうことがわが国にとって本当にいいことなのだろうか。
故に、当該産経記事で笠原健氏が論じるとおり、
1> ノーブラックボックス化、日本国内でのライセンス生産の容認、
2> 将来的には日本版ユーロファイター開発にもつながる可能性がある日本国産の電子機器の搭載や日本独自の誘導弾への対応可…。
3> ユーロファイターがその性能上、そして軍事作戦を遂行する上で
4> F35やFA18に比べて決定的に劣り、障害があるというのなら理解できるが、
5> これほどの好条件の提案を蹴ってしまうことがわが国にとって本当にいいことなのだろうか。
であるから、ユーロファイターの我が国防衛産業の発展向上に寄与する可能性は、看過し難い魅力である。先頃とうとう生産中止してしまった「日米共同開発」F-2が、当初の我が国の想いほどには我が国防衛専業に貢献しなかったのだから、なおさらだ。
自民党の代わりに民主党に政権預けてしまうことに比べたら、F-XとしてF-4の後継にユーロファイターを採用することは、遥かにローリスクでハイリターンであると、私には思われるのだが・・・コリャ比べる相手が悪いか。
そのF-X機種選定を行なうのが、問題の民主党政権なのだから、尚更だな。
[1] ユーロファイターが日本の空を飛ぶ日 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/517333/
[2] 【from Editor】 FX選定が問いかけるもの http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111006/plc11100608080005-n1.htm
そのF-X機種選定を行なうのが、問題の民主党政権なのだから、尚更だな。
[1] ユーロファイターが日本の空を飛ぶ日 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/517333/
[2] 【from Editor】 FX選定が問いかけるもの http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111006/plc11100608080005-n1.htm
<注釈>
(*1) 例えば、F-4ファントムIIの対艦攻撃ミッションを引き継ぐ以上は、空自が保有する我が国独自開発の対艦ミサイル、ASM-1及びASM-2の運用能力付与が必須である。欲を言えば開発中の超音速対艦ミサイルXASM-3の運用能力も欲しいところだ。
転載開始=========================================
【from Editor】
FX選定が問いかけるもの
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111006/plc11100608080005-n1.htm
2011.10.6 08:06 [from Editor]
防衛省は9月26日、航空自衛隊の戦闘機F4の後継機となる次期主力戦闘機(FX)の機種選定で、製造メーカーなどからの「提案書」の提出を締め切った。応募したのは米ロッキード・マーチン社製のF35、米ボーイング社製のFA18スーパーホーネット、英国など欧州4カ国が共同開発したユーロファイターの3機種だ。防衛省は年内の機種選定に向けて作業を本格化させるが、FXの機種選定はわが国の防空体制のみならず、安全保障政策の行方や防衛産業にも大きな影響を与えることになる。果たしてどんな結論が出るのだろうか。F104やF4など過去のFXの機種選定は日米関係や国内の政治状況などに左右されてきたが、今回もその例に漏れない。本来なら、とっくの前に機種が決まっていなければならなかったが、今まで引き延ばされてきた。ここで、どの機種が望ましいのか個人的な見解を述べたいところだが、それが独り歩きしたりするのを避けるためによしておこう。空自の生みの親、そして育ての親は米空軍だと言ってもいい。その空自幹部の本音を忖度(そんたく)すると、「やはり米国機がいい」ということになるだろう。空自幹部の胸の内は「本命」がF35、「対抗」はFA18、ユーロファイターは「大穴」といったところではないか。ただ、過去の機種選定では「当て馬」扱いをされてきたといってもいいような欧州機が今回は「ひょっとしたら、ひょっとするかも?」と思われるようにまでなったのも時代の移り変わりだろうか。民主党政権下で行われるFXの機種選定という点でも重要な意味を持つ。民主党政権が外交・安全保障政策では素人同然、というのは鳩山、菅の両政権をみればもう明らかだが、米軍普天間飛行場の移設、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の交渉入り、米国産牛肉の輸入制限緩和など日米両国間には懸案事項が山積となっているが、野田政権は果断な対処ができるのだろうか。日米が共同開発し、空自が運用している戦闘機F2の生産は9月27日に終了した。これで半世紀以上続いてきたわが国の戦闘機製造は当面、途絶える。FXの機種選定の行方によってはライセンス生産が認められない恐れもある。認められてもすぐに生産というわけにはいかない。わが国の航空機産業が懸命に築いてきた戦闘機製造技術がこのまま散逸してしまうのでないかと危惧している。(長野支局長 笠原健)
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