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報じられているのは、原発を巡る野田新首相の発言。報じるのは産経新聞であるから、その報道が辛辣になるのは何時もの事である。朝日とは違うのだよ。朝日とは。
先ずはその「民主党に対して辛辣な」産経報道を御一読いただこうか。
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転載開始=========================================
原発発言 ぶれ・曖昧際立つ野田首相 「多くの国々に応える」→「輸出解禁ではない」
衆院復興特別委員会で民主党の田嶋要氏の質問に答えるため挙手する野田佳彦首相=5日午前、国会・衆院第1委員室(酒巻俊介撮影)
野田佳彦首相は5日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、原子力発電所の輸出について「どんどん輸出するのではない」と述べ、原発輸出の継続に否定的な考えを示した。ただ、過去の発言との整合性を問われると「(技術提供で)協力できることはする」とも答弁し、原発をめぐる発言で「ぶれ」と「曖昧さ」が際立ってきた。「わが国は原子力の平和利用で技術を蓄積してきた。関係国への協力は今後もやる。一方、どんどん営業努力をするということではない」5日の復興特別委で自民党の西村康稔氏の追及に対し、首相はこう述べたが、過去の発言をさかのぼると主張の変遷は明白だ。首相は財務相時代の7月16日、当時の菅直人首相が「脱原発」をぶち上げたのに対し「政府方針ではない。現時点で完全のゼロにするのは個人の夢ではあるかもしれない」と反発した。ところが、民主党代表選に突入すると、党内の幅広い支持を得るために自ら言及することを避け「安全をチェックしながら、できるものは再稼働していく」と繰り返すにとどめた。最も曖昧なのは原発輸出をめぐる発言だ。「多くの国々の高い関心に応えていく」9月22日、ニューヨークでの国連原子力安全首脳会合で、新興国への原発輸出の継続を表明した首相だが、同30日の記者会見では「輸出解禁とは言っていない」と火消しに走った。大震災前、政府は原発輸出を成長戦略の柱と位置付け、官民一体で推進してきただけに、海外で脱原発依存を色濃く出すのは控えたとみられる。首相側近は「政権は軟体動物のように柔軟でないと長持ちしない」と擁護するが、特別委で西村氏は「原発輸出について首相の発言はぶれている。方針がはっきりしない」と批判した。暖房需要増が予想される今冬は東日本と西日本でそれぞれ数十万キロワット規模の供給不足になる恐れがある。電力不足は産業空洞化を招く大きな要因にもなるが、首相は国内原発の再稼働の時期について「電力不足を乗り越えないといけない」と言葉を濁すばかり。これには民主党の出席議員も「首相はひたすら政権運営を安定させることを考えポピュリズム(大衆迎合)に走りすぎている。完全にぶれぶれだ」と不満を隠さなかった。
=================================転載完了
ドジョウではなくナマコになろうと言う野田
さて、如何であろうか。
転載記事のタイトルにある通り、「ブレ」「曖昧」が目立つのであるが、以下に野田新首相の発言を「野#>」の引用符で引用しつつ、見ていこう。
転載記事のタイトルにある通り、「ブレ」「曖昧」が目立つのであるが、以下に野田新首相の発言を「野#>」の引用符で引用しつつ、見ていこう。
真っ先に取り上げられるのは、我が国の原発輸出に関する発言である。
野1> 「わが国は原子力の平和利用で技術を蓄積してきた。
野2> 関係国への協力は今後もやる。
野3> 一方、どんどん営業努力をするということではない」
> 5日の復興特別委で自民党の西村康稔氏の追及に対し、首相はこう述べた
野2> 関係国への協力は今後もやる。
野3> 一方、どんどん営業努力をするということではない」
> 5日の復興特別委で自民党の西村康稔氏の追及に対し、首相はこう述べた
これは「ブレ」ではなく「曖昧」の方だろう。一読してわかるとおり、上記野2>と野3>には、少なくとも齟齬がある。原発輸出を「関係国への協力は今後もやる」と言いつつ「どんどん営業努力をするということではない」と言うのは、好意的に解釈しても「既受注分はしっかり輸出し、今後は積極的には売り込まない。」と言う事であろう。「しっかり輸出する」のだから原発輸出の実績は出来る。その実績があれば積極的な売り込みは不要かも知れないが、売込みを積極的にしないというだけで実績は作るのだから、一体どうしたいのかが不明だ。既受注分の契約を遂行するのは商道徳上も正しいことだとは思うが、本国ドイツが脱原発方針を決めたら原子力事業から撤退してしまった独シーメンス社の例もある。「既受注分の原発を輸出」と言っても、その後のメンテナンスを考えれば原子力技術の維持は不可欠であり、それは脱原発とは矛盾する。脱原発をしないのならば、「どんどん営業努力」しないのは、単なる自己満足か怠慢だろう。
> 当時の菅直人首相が「脱原発」をぶち上げたのに対し
野4> 「政府方針ではない。現時点で完全のゼロにするのは個人の夢ではあるかもしれない」
野4> 「政府方針ではない。現時点で完全のゼロにするのは個人の夢ではあるかもしれない」
野5> 「安全をチェックしながら、できるものは再稼働していく」
上記野4>と野5>は、「ブレ」の方。管直人の宣言した「脱原発」を「個人の夢」と断じるのは歯切れが良いが、上記野5>はかなりのトーンダウン。それでも「再稼動していく」のだから、まだマシではある。それにしてもこれら野田発言は、ブレや曖昧さはあるもの、「先ず、脱原発の野田ビジョンを大方針として示せ」等と主張する朝日や毎日の社説が、如何に「現実としての野田新首相」と乖離しているか、を示唆している。これらの発言からすると、野田首相は脱原発からも「野田ビジョンと言う大方針」からも、二重の意味で程遠い。
産経vs毎日v朝日 社説比較-原子力政策大綱見直し http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36080674.html
産経vs毎日v朝日 社説比較-原子力政策大綱見直し http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36080674.html
野6> 「多くの国々の高い関心に応えていく」
野7> 「輸出解禁とは言っていない」
上記野6>と野7>は再び原発輸出についてのブレだが、上記野1>~野3>の発言を前後に分けて言っただけ。要は原発輸出とそれを支える原発技術を維持する=「脱原発はできない」と明言できない/しないためにブレが生じ、曖昧さを含んでいる。上記野4>と野6>のみの原発推進方針ならば、原発輸出を積極的に行なって、即ち「輸出解禁してどんどん営業努力する」事で、ブレも曖昧さも解消する。そうであれば、
> 首相は国内原発の再稼働の時期について
野8>「電力不足を乗り越えないといけない」
野8>「電力不足を乗り越えないといけない」
などと言う頓珍漢な答えはしなくて済む筈だ。
言うまでもないが上記野8>は、受け答えになっていない。上記野4>とも矛盾する。原発事故や点検による原発停止の有無に関わらず、電力不足は乗り越えるべき物。その電力不足を乗り越える手段の一つが「国内原発の再稼動」だ。その国内原発の再稼動をするのか否かと言う問いに上記野8>「電力不足を乗り越えないといけない」では、よく言って論点のすり替え。ハッキリ言って「何も答えていない」のである。
斯様な野田発言に対し、首相側近( ってことは民主党の幹部なんだろうな)の曰く。
> 首相側近は「政権は軟体動物のように柔軟でないと長持ちしない」と擁護する
ああ、政権を長持ちさせるだけが目的ならばこれは正しかろう。前首相の管直人の権力執着振りを考えれば、如何にも民主党的と言うべきだな。タイトルにもした通り、野田新首相はドジョウではなく、ナマコを目指している訳だ。
だがしかし、「政権」交代も、「政権」維持も、本来、政権を取ること/政権にあることが目的ではあるまい。「政権の座について何をするか」その「何を」が目的の筈だ。本来、政治とは、政党とはそう言うものだろう。
だがしかし、「政権」交代も、「政権」維持も、本来、政権を取ること/政権にあることが目的ではあるまい。「政権の座について何をするか」その「何を」が目的の筈だ。本来、政治とは、政党とはそう言うものだろう。
私が上記の通り「首相側近の発言」を「いかにも民主党的」と評するのは、政権交代を果たして首相の座に着いた前々首相のルーピー鳩山にせよ、その後を継いで首相になったが「辞意を表明して不信任決議可決を回避する」と言う前代未聞の裏技で政権の座に噛り付いた(※1)前首相たるゾンビ菅にせよ、民主党政権になって以来、民主党が「政権の座について何をするか/したいか」が全く見えず、政権=権力の座が自己目的化しているようにしか思えないからだ。
一昨年夏の衆院選挙で仰々しく掲げた「マニュフェスト」が、元々は「政権についた際実現する事」だった筈であり、民主党政権発足当初は「国民の命令書」とまで持ち上げていたくせに、ガソリン税は小沢一郎の一声で吹き飛び、事業仕分けは実施しただけであてにしていた様な財政上の実効は全く上がらず、子供手当ては半分実施しただけではや風前の灯となり、高速道路無償化は地域と期間限定の「試行」「社会実験」のみ。公務員の人権費ニ割カットなんて、一体どこへ行ったのやら。数え上げるだけで力が抜ける。挙句の果てに「マニュフェストは心眼で作った」だの、「マニュフェストは生物だ。」だのって・・・だったらちゃんと調理してから出せよ。
一昨年夏の衆院選挙で仰々しく掲げた「マニュフェスト」が、元々は「政権についた際実現する事」だった筈であり、民主党政権発足当初は「国民の命令書」とまで持ち上げていたくせに、ガソリン税は小沢一郎の一声で吹き飛び、事業仕分けは実施しただけであてにしていた様な財政上の実効は全く上がらず、子供手当ては半分実施しただけではや風前の灯となり、高速道路無償化は地域と期間限定の「試行」「社会実験」のみ。公務員の人権費ニ割カットなんて、一体どこへ行ったのやら。数え上げるだけで力が抜ける。挙句の果てに「マニュフェストは心眼で作った」だの、「マニュフェストは生物だ。」だのって・・・だったらちゃんと調理してから出せよ。
第一、民主党のマニュフェストが財政的裏打ちに乏しいことは、政権交代以前から当時与党であった自民党が指摘していたところ。麻生首相(当時)と鳩山(まだルーピーとは呼ばれない)民主党代表(当時)の党首討論でも指摘されていたのに、政権の座について2年以上経ってもこの体たらく。とてもじゃないが「マニュフェストの実現の為に政権交代を果たした」なんて、まともな奴ならば口が裂けても言えたモンじゃない。
言いそうな輩は民主党に掃いて捨てるほどあるが、そりゃ彼奴らがまともじゃないからだ。
で、今度はその一度手に入れた権力の座=政権を保持するために、軟体動物ナマコ(※2)になるのだと。原発や原発輸出を巡る野田発言のブレや曖昧さは、「政権を長持ちさせるために軟体動物化した結果」と言いたいらしい。
斯様なことを公言して憚らず、未だ政権与党の座にあり続けようという奴バラ・民主党を、未だその座に据えて置くのかね。
如何に、国民。
<注釈>
(※1) 上に、タダ、噛り付いただけ。確かに「退陣三条件」を満たすまで政権の座に噛り付いたが、その三条件を「菅直人の功績」と考える者が、どれほど居ようか。(※2) ナマコばかりが軟体動物じゃないし、民主党政権なんぞに喩えられたら、ナマコが気を悪くしそうだな。
当ブログの民主党関連記事【抜粋】
(1) 結論:民主党は民主主義の敵である http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34151652.html http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34151756.html(2) 民主党に対する宣戦布告 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34685282.html http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34685339.html