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当ブログが、一個人としては相当しつこく「普天間基地移設問題」を追っていたことは、当ブログに数少ない自慢の種の一つだ。経緯について新聞報道を要約して追った記事でさえ30本近くに及び、そのほかの社説を斬るシリーズだの、鳩の言動を斬った記事だの、何本記事にした書いた当人さえ覚えていない。
(1)~(26)までの記事リストは以下URL http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32456004.html
(27) 鳩山首相の負の遺産―普天間基地移設問題経緯(27)― http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32800905.html
URL: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32800999.html
(28) 選挙対策あって政策なし―普天間基地移設問題の経緯(28)― http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33419360.html
(27) 鳩山首相の負の遺産―普天間基地移設問題経緯(27)― http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32800905.html
URL: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32800999.html
(28) 選挙対策あって政策なし―普天間基地移設問題の経緯(28)― http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33419360.html
それら記事を通じて当ブログは以下の様に主張してきた。(心算だ。)
(1) 「普天間基地移設問題」とは、「現在普天間基地に駐留する米海兵隊をどこに配置換えするか、しないか」と言う問題である。
(1) 「普天間基地移設問題」とは、「現在普天間基地に駐留する米海兵隊をどこに配置換えするか、しないか」と言う問題である。
(2) 上記問題を検討する上で考慮すべき最優先事項は、我が国の安全保障である。これを損ねる解決策は取りえない。
(3) 普天間基地の移設先は、現行日米合意にある通りデフォルト状態は辺野古である。これは日米政府間の合意であるから、沖縄県知事や沖縄県民が賛成だろうが反対だろうが変わりはない。
(4) 普天間基地が辺野古に移設出来ないのならば、普天間基地が継続使用されるだけである。また日本の安全保障上、そうすべきである。
(5) 「沖縄の基地負担軽減」なるものは、我が国の安全保障に抵触しない範囲で追及されるべき副次目標に過ぎない。
ところが三赤新聞の下っ端、琉球新報や沖縄タイムスと来た日には、上記(2)の「日本の安全保障」なんざ歯牙にもかけず、上記(5)で副次目標と私なら断じる「沖縄の基地負担軽減」を「原点」に祭り上げてしまうものだから、私何ぞとは宗教も言語も違うような「意見の対立」と言うよりは「事実認識の乖離」が生じるのである。
それはつまり、「社説を斬る!」シリーズには格好のネタという事でもある。
今回取り上げるのは琉球新報社説。タイトルは「普天間と安保 「思考停止」から脱却を」とあるから、凡そ中身は知れようが・・・先ずはご一読願おうか。
転載開始=========================================
琉球新報社説 新内閣・普天間と安保 「思考停止」から脱却を
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-181241-storytopic-11.html
2011年9月4日 Tweet
野田内閣は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を盛り込んだ米国との合意を引き続き推進する方針を示した。安全保障政策に関し、思考停止に陥っていると指摘せざるを得ない。
大多数の県民が県外・国外への移設、もしくは無条件返還を求める中で、合意の履行は事実上不可能になっているからだ。
できもしない合意に固執するのは米国の不信を増幅させ、かえって関係を悪化させる。基地があるのだからそのまま押し付けておけばよい―という差別的政策を改め、「県内」よりも実現性のある「県外・国外」移設に向けて動きだすべきだ。
民主党は2009年衆院選の政権公約で「米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」と約束していた。玄葉光一郎外相、一川保夫防衛相が「普天間問題で日米関係に一時的な揺らぎがあった」「粘り強く沖縄県民に理解を求めながら対応したい」などと発言する姿を見ると、公約など最初からなかったかのようだ(*1)。公約違反を恥としない政治風潮を嘆かわしく思うと同時に、危うさを感じる(*2)。
気になるのは辺野古移設実現に力を注ぐ前原誠司民主党政調会長の動向だ。野田佳彦首相は、政府の意思決定に際し政調会長の了承を原則とする方針を示した。地域の声を無視した政策が一層ごり押しされないか心配になる。(*3)
期待が持てるのは斎藤勁(つよし)官房副長官だろう。10年1月に都内で開催された辺野古・新基地建設反対の集会で「グアムに行ってもらったらいい」などと発言した。同年10月のシンポジウムでは、沖縄の状況から県内移設は無理と強調している。(*4)
斎藤副長官に求められるのは、閣僚たちに沖縄の実情を説明し、官僚の主張を妄信せず、自らの頭で考えるよう仕向けることだ。ちょっと理性を働かせれば、国土の0・6%にすぎない沖縄に在日米軍専用施設の74%(面積)が集中する不条理さはすぐに理解できるだろう。(*5)
沖縄は凄惨(せいさん)を極めた地上戦の末、米国に占領された。基地は米軍が土地を強制接収し築いたものだ。1972年の施政権返還後も半ば占領同然の状態は続く。普天間飛行場の面積はわずか480ヘクタール。政府がその気になれば県内移設抜きの返還はきっと実現できる。過ちを正せる内閣であってほしい。
=================================転載完了
<注釈>
(*1) 鳩が「最低でも県外」を「党首としての(口)約束」とした時点で、既に公約ではなくなっているではないか。(*2) 民主党の公約違反は普天間基地問題ばかりじゃないだろう。むしろ、公約どおりのほうが少ない・・・どころか、殆どない。(*3) 沖縄駐留米軍の問題を第一義に扱うのは、国であって県ではない。(*4) ソリャ民主党政権だからね。琉球新報のお友達には事欠くまい。(*5) 正しく「統計で嘘をつく法」だな。沖縄に駐留している米軍をどこに配置するか、と言うのが普天間基地移設問題の本質。ならば、地理的条件が境界条件になるのが道理。面積比率で配分など、されるものかよ。
市民運動は条約を破れるか
チョイと簡単な思考実験をしようか。
我が国は日米安保条約を結び、米国と同盟関係にある。どこかの地方行政府がその地方に関する限り日米安保条約を破棄したり、或いはどこか外国と同盟関係を結んだり、と言う事は出来るだろうか。
別に小難しい法律論も地方分権論も要りはしない。常識で考えれば「出来る訳がない」。
同盟条約に限らず外国と条約を結べるのは日本政府だけで、地方行政府は何の権限もありはしない。条約と言うのはいわば、国同士の約束であって、国と一地方の約束ではない。
似たような事例はないではない。傀儡政権或いはそれに準じるものを侵攻先に作るなりでっち上げるなりするのは侵攻作戦の常套手段であり、第二次大戦勃発のポーランド侵攻、独ソ開戦、アフガニスタン侵攻など枚挙に暇がなく、何れも「それまでの政府以外の何者かが外国に救援を求めた」形にして侵攻を開始している。
言い換えれば、「外国と一地方が結ぶ約束としての条約」と言うのは侵攻作戦の口実として利用されるほどの特異事象であり、「あってはならない」事である。(*1)
さて、普天間基地移設問題は「沖縄が日米安保から脱退しよう」と言う話ではない。本音のところは怪しいもの(*2)だが、表面上はそうではない。
だが、再三繰り返すとおり「普天間基地移設問題」の本質は「普天間基地に駐留している米海兵隊をどこに配置するか」であるから、その決定権は米海兵隊の指揮権を持つ米政府と、駐留国である日本の日本政府の、日米両政府が持っている。その決定権を持つ日米両政府の「普天間基地は辺野古に移設する」と言う現存する日米合意を、「大多数の沖縄県民の意見」如きで「合意の履行は事実上不可能」と主張する琉球新報社説は、「沖縄県の日米安保破棄」同然の暴挙暴論を主張しているのである。
端的に言って、仮に沖縄県民が全員一致で「普天間基地の沖縄県外移設」を主張したとしても、現行日米合意に従い辺野古に移設するのは日本政府の責任である。それは日米合意に基づく米国政府に対する責任ばかりではない。日本の安全保障に責任を持つ日本政府の、日本国民に対する責任でもある。沖縄県民は、日本国民の一部にしか過ぎない
1> 野田内閣は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を盛り込んだ米国との合意を引き続き推進する方針を示した。
2> 安全保障政策に関し、思考停止に陥っていると指摘せざるを得ない。
我が国は日米安保条約を結び、米国と同盟関係にある。どこかの地方行政府がその地方に関する限り日米安保条約を破棄したり、或いはどこか外国と同盟関係を結んだり、と言う事は出来るだろうか。
別に小難しい法律論も地方分権論も要りはしない。常識で考えれば「出来る訳がない」。
同盟条約に限らず外国と条約を結べるのは日本政府だけで、地方行政府は何の権限もありはしない。条約と言うのはいわば、国同士の約束であって、国と一地方の約束ではない。
似たような事例はないではない。傀儡政権或いはそれに準じるものを侵攻先に作るなりでっち上げるなりするのは侵攻作戦の常套手段であり、第二次大戦勃発のポーランド侵攻、独ソ開戦、アフガニスタン侵攻など枚挙に暇がなく、何れも「それまでの政府以外の何者かが外国に救援を求めた」形にして侵攻を開始している。
言い換えれば、「外国と一地方が結ぶ約束としての条約」と言うのは侵攻作戦の口実として利用されるほどの特異事象であり、「あってはならない」事である。(*1)
さて、普天間基地移設問題は「沖縄が日米安保から脱退しよう」と言う話ではない。本音のところは怪しいもの(*2)だが、表面上はそうではない。
だが、再三繰り返すとおり「普天間基地移設問題」の本質は「普天間基地に駐留している米海兵隊をどこに配置するか」であるから、その決定権は米海兵隊の指揮権を持つ米政府と、駐留国である日本の日本政府の、日米両政府が持っている。その決定権を持つ日米両政府の「普天間基地は辺野古に移設する」と言う現存する日米合意を、「大多数の沖縄県民の意見」如きで「合意の履行は事実上不可能」と主張する琉球新報社説は、「沖縄県の日米安保破棄」同然の暴挙暴論を主張しているのである。
端的に言って、仮に沖縄県民が全員一致で「普天間基地の沖縄県外移設」を主張したとしても、現行日米合意に従い辺野古に移設するのは日本政府の責任である。それは日米合意に基づく米国政府に対する責任ばかりではない。日本の安全保障に責任を持つ日本政府の、日本国民に対する責任でもある。沖縄県民は、日本国民の一部にしか過ぎない
1> 野田内閣は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を盛り込んだ米国との合意を引き続き推進する方針を示した。
2> 安全保障政策に関し、思考停止に陥っていると指摘せざるを得ない。
「思考停止」と琉球新報社説は評し、社説タイトルにもしている。だが私に言わせれば、タイトルにもしたとおり、「大多数の沖縄県民の意見」を楯にとって「思考停止」に陥っているのは琉球新報のほうだ。
逆に琉球新報の言う「思考停止」ならぬ「柔軟な思考」を行なった格好の事例が、前々首相たるルーピー鳩山だろう。何しろ政権交代前の衆院選で「民主党党首の(勝手な口)約束」として「最低でも県外」をキャッチフレーズとしたぐらいだ。
そいつは一体どうなった。
オバマ合衆国大統領相手に「Trust Me!」と大見得切っておいて、その舌の根も乾かぬ内に前言を反故にし、散々「決着」期限を延長して、とうとう普天間基地移設先の政府案どころか民主党案一つまともに出すことなく、出せないが故に退陣に追い込まれたではないか。奴が「沖縄県民のために柔軟思考で敢然と戦って力尽きた、悲劇のヒーロー」と琉球新報は主張したいだろうが、ソリャ明きメクラにも程があろう。
逆に琉球新報の言う「思考停止」ならぬ「柔軟な思考」を行なった格好の事例が、前々首相たるルーピー鳩山だろう。何しろ政権交代前の衆院選で「民主党党首の(勝手な口)約束」として「最低でも県外」をキャッチフレーズとしたぐらいだ。
そいつは一体どうなった。
オバマ合衆国大統領相手に「Trust Me!」と大見得切っておいて、その舌の根も乾かぬ内に前言を反故にし、散々「決着」期限を延長して、とうとう普天間基地移設先の政府案どころか民主党案一つまともに出すことなく、出せないが故に退陣に追い込まれたではないか。奴が「沖縄県民のために柔軟思考で敢然と戦って力尽きた、悲劇のヒーロー」と琉球新報は主張したいだろうが、ソリャ明きメクラにも程があろう。
<注釈>
(*1) この伝で言えば、時折見かける「非核平和都市宣言」なる者外かに奇怪若しくは虚構であるかが判ろう。(*2) 特に朝日や琉球新報や沖縄タイムスのような三赤新聞はな。
【参考】当ブログの普天間基地移設問題記事(抜粋)
(1) 理解し難い社説「琉球新報 [海兵隊沖縄配備] 真実を隠すのは何故か」を斬る http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35238501.html(2) 根拠がないのは鳩山公約だ-琉球新報社説 「辺野古移設は根拠がない」を斬る! http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35186923.html(3) 一読意味不明の沖縄タイムス社説 「[返還合意15年]ちゃんと議論し直そう」 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35067129.html(4) 原点からしてズレている- 琉球新報愚論 「県内移設呪縛との決別を」 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35067086.html(5) 球新報社説「それでも普天間はいらない」を斬る! http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34928130.html(6) 沖縄県民に問う! -尖閣諸島と普天間基地移設問題- http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33752839.html