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 無能と権力志向とゾンビぶりを散々見せ付けた菅直人が漸く退陣した。首相と民主党主を辞めただけで、前任者のルーピー共々未だに国会議員である上、ルーピーのように「議員を辞める」とさえ公言していないのだから、ルーピー以上に議員を続ける心算なのだろう。首相時代のゾンビぶりを考えると、それは空恐ろしいことなのであるが。
 
 それはさて置き、そんなソンビが居なくなって(*1)の新首相だ。それも「我が敵」小沢一郎の傀儡や、人気だけは在るがついこの間外国人献金が表面化して大臣を辞めたばかりで、また新たな外国人献金疑惑に曝されている前原を抑えての、「現在民主党の出せるベストの党首」でありそうな野田氏であるし、先行記事にもした通り朝日に叩かれ日韓に懸念されるような「歴史認識」を発言しているから期待するという人も在るだろう。私自身は「期待」とはとても行かないが、「今の民主党ではベストの解」であろうとは考える。一方で「とは言え、所詮民主党だろう」と思ってしまうが。
 
朝日vs産経 社説比較 野田財務省「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」発言  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35819017.html  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35819061.html
 
 だが、世間一般は、タイトルにもした通り野田新首相への期待に胸を膨らませているらしい。先ずは世論調査結果を報じる記事、ご一読願おうか。
 

<注釈>

(*1) 正確には「首相ではなくなって」だ。
 

転載開始=========================================

野田内閣支持62%、小沢氏処分解除に反対77% 共同通信世論調査


内閣発足から一夜明け、散髪する野田首相=3日午前、東京都港区
 共同通信が2、3両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、野田内閣支持率は62.8%だった。政党支持率も民主党が27.2%で、自民党の23.6%を上回った。挙党一致を掲げた野田政権への国民の期待が表れた。不支持率は18.1%。
 民主党の小沢一郎元代表の党員資格停止処分を「解除しない方がよい」は77.3%で、「解除した方がよい」の15.9%を大きく上回った。
 東日本大震災復興費用を賄うための増税に「賛成」「どちらかといえば賛成」は58.7%、「反対」「どちらかといえば反対」は38.3%だったが、社会保障と税の一体改革での「2010年代半ばまでに消費税率を段階的に10%に引き上げ」に、「賛成」「どちらかといえば賛成」は49.7%、「反対」「どちらかといえば反対」は47.0%だった。
=================================転載完了

これが管直人の深謀遠慮、かも

 如何であろうか。
 
 新首相である野田氏に期待するというのはまだ分かる。私に判らないのは、驚くべきことに民主党に対する支持率まで回復して、自民党を上回って居ると言う報道である。菅直人がゾンビぶりを大いに発揮して、それこそ「支持率1%」まで粘るんじゃないかと思われたのは、斯様な「菅直人後の支持率高揚効果」を狙ってのことじゃなかろうかと勘繰りたくなるし、実際支持率を高揚させている世論と言う奴は、所詮世論であると歎ずるべきかとも思う。
 
 その世論が、一昨年夏の「政権交代」民主党政権樹立を果たしてしまったのであるし。
 
 さはさりながら、我が国が民主主義を標榜し、それが一定の有効性を持つ以上、その「世論」=多数派が我が国の選挙結果を決めてしまい、正しく「政権交代」を実現してしまうのだから、油断はならない。衆愚政治こそ民主主義の宿敵であり、時に宿痾とさえ思われるのは、正にその民主主義の原理故なのであるから。
 
(1) 民主主義概論民主主義は絶対善ではない。だが次善ではある。 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34312605.html 
(2) 真の民主主義国家は最強である(楽観的観測)  
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/23943306.html
(3) 科学と民主主義   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/27314702.html
 
 であるならば、タイトルにしたような「世論の移ろいやすさ」を嘆じた所で詮無いことではある。それは、それこそ一昨年夏の忌まわしき「政権交代」を嘆じるのと同様であろう。
 
(4) 失望すれども、絶望せず1-衆院選自民惨敗民主大勝を受けて-   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/29646281.html
 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/29646287.html
 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/29646294.html
 
 ではあるが、そうであればこそ、私は訴えざるを得ない。
 
 国民よ、己が目を見開き、己が頭で考えているか、と。
 
 民主主義が滅びるのは、「悪い独裁者がやってきて、可愛そうな国民から主権を取り上げる。」からでは往々にしてない。
 「国民が、折角の民主主義を衆愚政治化して、主権を放棄してしまう。」のである。ローマ共和国然りであり、ワイマール共和国もまた然り。
 
 民主主義の衆愚政治化を防ぐ唯一の方法は、国民自身の意識と知識、それに意欲なのだぞ。
 
 如何に、国民