初応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/
初動の疑問
さて、如何だろうか。
産経の当該シリーズは、上記3本の記事以降も続いている。参考までに以下にURLを記そう。産経webであるから、凡そ半年ほどはリンクも繋がっている筈だ(*1)。
(4) 米国を唖然とさせた菅政権 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110826/plc11082601120001-n1.htm
(5) 「国家を管理できなかった菅首相」森本敏・拓殖大大学院教授 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110826/plc11082601020000-n1.htm
(6) おいしいとこ取り、唐突指示…「歪んだ原発政策」垂れ流し http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110826/plc11082609420009-n1.htm
当該シリーズ全体を通じては、前半の上掲三本の記事で福島原発事故初動、凡そ震災発生から水素爆発後の「東電撤退」騒動までを検証し、以降の記事で「脱原発」を言い出す菅政権終盤(*2)までを描いている。
今回取り上げるのは、その前半、東日本大震災発生と直後の福島原発事故に対する菅直人及び政府の初動である。勿論、産経が「政権交代直後からイデオロギー的なまでに民主党を攻撃」等と評される(*3)「反民主党勢力」であり、その点私と意見を同じうする所多々ある新聞社であるから、勢い菅直人に対する評価も辛口となる点は留意すべきである。また、産経と言えども神ならぬ身の人の子であるから、誤報することもないとは言えない。有名なところでは「”日本の侵略”が”日本の進出”に教科書検定で書き改められた」と言う世紀の大誤報の片棒を産経も担いだ(*4)し、近くは「江沢民死去」と言う誤報をやらかしている。(*5)さらには怪しげな、どころか全くのインチキであるタダの水車を「夢のエネルギー機関」と報じてしまった事も、記憶に新しい。 (*6)
だからこの「再検証」シリーズに描き出されている菅直人と菅政権の混乱ぶりが全て真実かは疑う余地が在る(*7)し、この報道をもってしても、私が半ば(以上)確信している『「管直人の東日本大震災翌日福島原発視察」がベント開始を遅らせて水素爆発に繋がったのではないか』と言う疑念が裏書された訳ではない。
但し、
1> そんな対応が、放射性物質の放出をもたらすベントの最中に住民を移動させた、
2> と後日国会などで批判を受けることになる。
3> ただ、東電はベントの危険を承知しており、新たな避難が始まったことで作業を中断、
4> 実際にベントを開始したのは避難が完了したのを受けてからだった。
但し、
1> そんな対応が、放射性物質の放出をもたらすベントの最中に住民を移動させた、
2> と後日国会などで批判を受けることになる。
3> ただ、東電はベントの危険を承知しており、新たな避難が始まったことで作業を中断、
4> 実際にベントを開始したのは避難が完了したのを受けてからだった。
と、報じられており、「住民避難のためにベント作業が中断された」事が報じられている。これが水素爆発に繋がったのだとしたら、結果的に避難した住民をより高い放射線に曝した可能性があるのだが、それは兎も角私が注目するのは、当該記事が報じるとおり、上記3>「新たな住民避難の開始命令」から上記4>「住民避難の完了とベント開始」と言う期間は、「管直人の福島原発視察」の期間を全て包含している事である。
言い換えれば、上記1>~4>で報じられるとおり東電のベント開始が住民避難のために遅らせたものだとしても、「菅直人が住民避難を命じ、避難する住民を楯に使ってベントさせないようにして、福島原発を視察した。」可能性はあると言う事である。
5> 菅が現地視察を言い出したことは、
6> ベントに集中していた官房長官の枝野幸男や海江田、班目ら官邸に詰めた関係者全員にとって、
7> 自ら被(ひ)曝(ばく)しに行くようなものであり「まさか」のことだった。
とも当該記事は報じている。「まさか」と言うのは私も大いに同意できるところであり、先行記事にもしている。
言い換えれば、上記1>~4>で報じられるとおり東電のベント開始が住民避難のために遅らせたものだとしても、「菅直人が住民避難を命じ、避難する住民を楯に使ってベントさせないようにして、福島原発を視察した。」可能性はあると言う事である。
5> 菅が現地視察を言い出したことは、
6> ベントに集中していた官房長官の枝野幸男や海江田、班目ら官邸に詰めた関係者全員にとって、
7> 自ら被(ひ)曝(ばく)しに行くようなものであり「まさか」のことだった。
とも当該記事は報じている。「まさか」と言うのは私も大いに同意できるところであり、先行記事にもしている。
信じられぬ「勇気」― 毎日「検証・大震災」に於ける菅直人の福島原発初動対処を考える http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35033381.html http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35033434.html
だがこれも、「住民避難を命じて住民を楯に使った」と考えればスンナリと得心が行く。
無論これを証明するのは、それこそ当人の自供ぐらいしかないから困難である。ただ、「菅直人は住民避難を命じてから福島原発事故現場を視察し、住民避難が完了する前に視察を完了した。」と言う事実が何を意味するか、考察する事は出来る。
「市民運動家出身で、首相の座にあっても市民目線を忘れない菅直人が、避難する住民を楯にして自分の身の安全を図るなど、ありえない。」と信じる向きは別にそれで良かろう。「幾ら菅直人だって、それはないだろう。」と言う反応も、多そうだとは思う。
タダ、私は管直人のスーパーゾンビ振りをイヤと言うほど見せ付けられているから、「避難する住民を楯に取る」ぐらいは朝飯前だろうと、想像するばかりだ。即ち、今回の産経報道により、福島原発事故の内、水素爆発については、やはり管直人の引き起こした人災であろうと、私には思われる。
無論、福島原発事故の問題点は大きく以下の諸点であり、
① 東日本大震災と津波による全電源喪失に伴う冷却停止
② ①の結果としての炉心溶融(メルトダウン)ないしメルトスルー
③ ①、②に伴う水素発生から水素爆発に至り、放射性物質を大気中に拡散
④ ①、②の対策としての非循環冷却に伴う海洋への放射性物質拡散
この内、菅直人が引き起こした人災である可能性が在るのは③「水素爆発」のみであるが(*8)、これは現状の放射能汚染の大半の原因であり、「レベル7のチェルノブイリ級大事故」に不本意ながら(*9)福島原発事故が認定されてしまった理由でもあるから、決して無視できるものではない。
無論これを証明するのは、それこそ当人の自供ぐらいしかないから困難である。ただ、「菅直人は住民避難を命じてから福島原発事故現場を視察し、住民避難が完了する前に視察を完了した。」と言う事実が何を意味するか、考察する事は出来る。
「市民運動家出身で、首相の座にあっても市民目線を忘れない菅直人が、避難する住民を楯にして自分の身の安全を図るなど、ありえない。」と信じる向きは別にそれで良かろう。「幾ら菅直人だって、それはないだろう。」と言う反応も、多そうだとは思う。
タダ、私は管直人のスーパーゾンビ振りをイヤと言うほど見せ付けられているから、「避難する住民を楯に取る」ぐらいは朝飯前だろうと、想像するばかりだ。即ち、今回の産経報道により、福島原発事故の内、水素爆発については、やはり管直人の引き起こした人災であろうと、私には思われる。
無論、福島原発事故の問題点は大きく以下の諸点であり、
① 東日本大震災と津波による全電源喪失に伴う冷却停止
② ①の結果としての炉心溶融(メルトダウン)ないしメルトスルー
③ ①、②に伴う水素発生から水素爆発に至り、放射性物質を大気中に拡散
④ ①、②の対策としての非循環冷却に伴う海洋への放射性物質拡散
この内、菅直人が引き起こした人災である可能性が在るのは③「水素爆発」のみであるが(*8)、これは現状の放射能汚染の大半の原因であり、「レベル7のチェルノブイリ級大事故」に不本意ながら(*9)福島原発事故が認定されてしまった理由でもあるから、決して無視できるものではない。
今回の締めは、先行記事と同じパラグラフで良さそうだ。
Z1> さて、いずれがありそうな話だろうか。
Z2> 渋る東電を叱咤激励し、遂にベント開放までこぎつけたが間に合わずに水素爆発に至った、のか。
Z3> 或いは、あれこれ指示・命令を出しつつも、自らの安全のためにベントを遅らすよう命じておいて、
Z4> 「菅直人原発視察」後にベント作業が開始されたために間に合わず、水素爆発に至った、のか。
Z5> 如何に。国民。
Z1> さて、いずれがありそうな話だろうか。
Z2> 渋る東電を叱咤激励し、遂にベント開放までこぎつけたが間に合わずに水素爆発に至った、のか。
Z3> 或いは、あれこれ指示・命令を出しつつも、自らの安全のためにベントを遅らすよう命じておいて、
Z4> 「菅直人原発視察」後にベント作業が開始されたために間に合わず、水素爆発に至った、のか。
Z5> 如何に。国民。
<注釈>
(*1) この点、記事の数が少ないとは言え、過去10年分ぐらいは平気でリンクが繋がるAFPは大したものである。誤報も偏向報道も何のそのだが、こっそり縮刷版は建設削除してしまう朝日よりは大分良い。(*2) 「終焉」と言いたくなるな。(*3) 因みに評していたのはNHKラジオに登場した内橋克人「先生」だ。ああ、名指しではないが、な。
4/27(火)朝 NHK第一 内橋克人の電話インタビューを斬る http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32430859.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32430886.html(*4) 急いで付け加えるが、産経はこの誤報をハッキリと大々的に即座に訂正した。遅れてこっそり訂正した朝日との差は、イデオロギーの差でもあろうが、何れがマスコミとして在るべき姿かは、明らかだ(*5) Dead or Alive―江沢民死亡報道をめぐって― http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35594937.html この誤報も即日訂正された。(*6) アルキメデス以前 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35579513.html この誤報は、私の知る限り訂正されていない。(*7) 菅直人ら当人の自白でもない限り、その余地は常に在る。また、自白があっても絶対とは言えないのであるが。(*8) 無論、その後の原発停止や稼動再開停止や「脱原発」個人的意見などの弊害及び風評被害は除く。(*9) その根拠は偏に「拡散した放射性物質の量」である。忘れて欲しくないんだが、福島原発事故の結果、放射能で死んだ者はまだ一人も居ないのである。