応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/
今春中東を賑わせた「ジャスミン革命」が大陸は中華人民共和国に波及するかは議論の分かれるところであった。少なくとも即座に波及と言う事はなく現状に至っており、中国共産党一党独裁体制は、「社会主義市場経済」なる言語矛盾を抱えたまま未だ経済拡張と軍備拡大並びに「核心的利益」の拡大と称する侵略主義路線を驀進中(*1)なのであるが、先頃の中国高速鉄道事故(しかも死者多数(*2))を契機として、遂に波及が始ったと希望的観測をすれば言えない事もないらしい。
先ずは産経webからの記事を、ご一読願おうか。
先ずは産経webからの記事を、ご一読願おうか。
<注釈>
(*1) その驀進に手を貸し、尻馬に乗ろうと言う色さえ濃厚なのが現民主党政権であり、私が宣戦布告をなすひとつの理由なのであるが。民主党に対する宣戦布告 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34685282.html http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34685339.html(*2) 以来、当ブログでは「中国新幹線パクリ号」の呼称を止めた。我らが新幹線は、創業以来未だに唯の一人も死者を出していないが故に。
偉大なる先駆者-高速大量輸送鉄道 新幹線- URL: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/24150218.html
尤も、中国のネット上には「日本では新幹線事故の死者が見事に隠蔽されている。」なんて説が在るらしい。お前ンところと違って、我が国の死者はそうそう隠せないぞ。
転載開始========================================
【矢板明夫の中国ネットウオッチ】
高速鉄道事故 政府の情報操作部隊、五毛党の正体
29日、中国温州市の高速鉄道事故現場で、花をたむける犠牲者の遺族(AP)
中国浙江省温州市で23日に起きた高速鉄道の追突事故を受け、中国国内のインターネットに政府の対応を批判する書き込みが多く寄せられる中、「世界中のどの国でも列車事故がある。騒ぎ立てるような話ではない」「政府は誠実に対応していると思う」といった鉄道省など当局をかばう書き込みも目立っている。しかし、こうした書き込みはたちまち、「君は五毛党の工作員か」「五毛党はさっさと消えてくれ」といった激しい反発を招いている。(北京 矢板明夫)五毛党とは、中国のネット用語の一つで、政府や共産党に雇われて当局寄りのコメントを発信する匿名集団のことを指す。1件当たり5毛(1元の半分、5角の俗称、約6円程度)の報酬で情報操作を行っていることからこの名が付けられた。この言葉ができたのは約5年前の2006年のことだ。何者かが共産党の内部資料である「安徽省共産党宣伝部の地方視察報告書」をインターネット上にアップしたことがきっかけだった。この資料には、湖南省長沙市の行状として、「長沙市の対外宣伝弁公室はネット評論員を雇っており、基本月給は600元、それにネットでの書き込み1件に付き0・5元を加算し給料を支払っている」と述べられていた。「金をもらって政府寄りのコメントを書いている者がいる」との噂は以前からあり、この内部資料はそれを裏付ける物的証拠となったため、たちまち大きな話題となった。それ以降、ネットで中国政府寄りのコメントを書き込む人はみな「五毛党」と呼ばれるようになった。この言葉には「あめ玉1つほどの安い値段で魂を売る人」との軽蔑の意味も含まれている。2010年4月、雲南省共産党宣伝部の伍皓副部長が北京の人民大学で講演した際に、聴衆の中の抗議者が、数十枚の5角の新札を同副部長に投げつける事件があった。「五毛党」を雇ってネット世論をコントロールし情報操作している共産党当局に対する勇気ある行動として、この抗議者はネットから“拍手喝采”を浴び、英雄視された。中国筋によると、ネット世論を重要視している共産党当局は、ネットにおける政府に批判的な書き込みを削除するだけでは効果は限定的なうえ、いつまでたっても政府支持の世論を形成できないと判断し、2005年ごろから、各中央省庁や地方は本格的に予算を組み「ネット評論員」を雇う形で政府を支持するコメントを書かせるようになったという。特に貧富の差が激しい地方都市の場合、暴動や騒乱が起きることが多く、ネットにはたちまち当局の対応を批判する書き込みが殺到する。そのとき、いかに迅速に多くのネット評論員を使って世論の反発一辺倒を食い止め、あたかも多くの市民が政府を支持しているかのように見せることは、地方指導者の手腕の見せどころでだ。それをうまくできた人は高く評価され、後に出世する人も少なくないという。ネット事情に詳しい中国人記者によると、五毛党の多くは、就職浪人をしている大卒生がアルバイトで、または政府系団体の若手職員が副業のため雇われている。最近は1件の報酬が1元、または1・5元に値上がりし、毎月1万件以上発信すればサラリーマンの平均より高い収入が得られる。秘密厳守の誓約書の提出を求められているが、世間から白い目で見られる仕事でもあるため、それを周りに言いふらす人は少なく、家族にも言えない人も多いという。五毛党の書き込みにはいくつかの特徴があるといわれる。たとえば今回の鉄道事故の場合、「病み上がりの温家宝首相の現場視察の痛々しい姿に感動した」といった政府や指導者を素直にほめるやり方のほか、「遺族の抗議活動は賠償金をつりあげるために違いない」といった抗議側のイメージダウンを図る書き込みもある。または、「日本メディアが私たちの不幸を嘲笑しているのは許せない。みんなで日本製品不買運動を始めよう」といった世論の関心を中国政府以外の方向に向けさせるとするやり方もある。今回の高速鉄道の事故をめぐり、多く寄せられているこうした書き込みは、ほとんど五毛党によるものといわれている。中国筋によれば、鉄道省と浙江省政府が今回の高速鉄道事故を受け、危機管理の一環として、多くのネット評論員を新規採用したとの情報もある。
つぶやく声が情報統制すり抜ける 当局追い付けず
柵で囲われた事故車両の一部を一時埋めた穴=8月22日、中国浙江省温州市(せっこうしょうおんしゅうし、共同)
死者40人を出した中国浙江省温州市(せっこうしょうおんしゅうし)の高速鉄道事故から8月23日で1カ月。鉄道省が事故車両の一部を現場に埋めた事実を瞬く間に国民に伝えたのは短文投稿サイト「ツイッター」の中国版「微博(ウェイボ)」だった。直後に巻き起こった「証拠隠滅」などの激しい当局批判。中国人の識者からは「国民に『知る権利』という概念が根付いた。メディアも含め社会が変わる契機になる可能性はある」との見方が出ている。
「風化させたくない」
「この国では次から次へと大きなことが起こり、人々は前に起きたことを忘れてしまう。それではいけない」短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」を運営する大手ポータルサイト運営会社の男性編集者(29)=北京在住=は言う。男性は浙江省温州市の高速鉄道事故の発生直後、会社から現場に派遣され、今月(8月)8日に温州を離れてからも事故の情報を発信し続けている。男性には中国当局の発行する記者証はない。もっぱら自社の微博に個人の身分で書く。事故の遺族や負傷者から聞き取り、中国当局との賠償交渉の様子も細かく伝えた。「温家宝首相は遺族や負傷者の善後処理を思いやりを持ってやるように言ったが、鉄道省の人は『(賠償交渉で)温首相の話は意味がない。(賠償額を規定した)国務院令だけが有効だ』と言った」
追い付けない当局
今回の事故では中国メディアによる活発な取材活動と公式発表以外の独自報道が目立った。中国紙で記者の経験もある男性は「とにかく鉄道省を批判し、鉄道省を疑えば『英雄』になれるという安易な雰囲気がインターネット上を中心に生まれた」と話す。男性の微博の読者は事故前の約3万人から約15万人に。事実を伝える責任の重さを感じている。今の関心事は捜索活動が実際にいつ打ち切られたのか。「会社がどこまでやらせてくれるか分からないが、やれるまでやりたい」と話した。当局は、海外からの政治情報流入などを規制するため、本家ツイッターへの接続は遮断する一方、「ツイッター」の中国版である微博は、管理下に置くことで公認している。スマートフォン(高機能携帯電話)の普及もあり、急速に拡大。中国最大のポータルサイト「新浪網」の微博利用者は2億人を突破し、当局の情報統制が追い付かない状況になっている。(北京 共同/SANKEI EXPRESS)
=======================================================転載完了
薔薇とジャスミン
如何であろうか。
前者の記事は、中国一党独裁政府による情報統制を伝えている。所謂「口コミ」に近いネット上への投稿と言う、エラク気の長い「人海戦術」であるが、中国らしいと言えば中国らしい。当ブログに偶に現れる変なトラバやエロコメ、或いはしょうもない非難なんてのも、こんな奴バラ=中国政府の日雇い「アラシ」のためではないかと思えてくる程度だ。この記事ではそんな日雇い「アラシ」が増強されているとか、賃金が上がっているとか報じられている。
1> 毎月1万件以上発信すればサラリーマンの平均より高い収入が得られる。
とも報じられているが、月に1万件は休日なしで1日330件。4分に1件でも足りないし、8時間労働とすると凡そ1分半に1件の発信だ。コピペを多用するのだろうけれども、私のような魂の自由を愛する者にとっての敵とは言え、ウッカリ同情したくなるような労働条件だな。
後者の記事はその中国政府の情報統制が、ツイッターの洪水の前には効果を失いつつ在るらしいという「希望的観測」記事。前者記事に在る「日雇いアラシ」=五毛党の増勢も追いついていないと言う事らしく、「国民に『知る権利』という概念が根付いた。」と言う「識者の声」まで報じられている。
が、「これぞ遅まきながら北京の春」「中国民主化の夜明け」等と手放しで喜ぶべきではない。天安門事件の前半に学生が天安門広場を「解放」した際、それを取り巻く人民解放軍を「人民解放軍は人民の軍隊だから、(天安門広場を「解放」した)学生には友好的だ。」等と脳天気に報じられていたが、後にその人民解放軍戦車が文字通り学生達を蹂躙=踏み躙った事を想起すべきである。
2> (中国共産党)当局は、海外からの政治情報流入などを規制するため、
3> 本家ツイッターへの接続は遮断する一方、
4> 「ツイッター」の中国版である微博は、管理下に置くことで公認している。
と報じられているから、要は当局掌中内の「偽りの自由」と知るべきだ。
ジョン・ポール・ジョーンズ流に言うならば、
「戦いは未だ始っていない。」
前者の記事は、中国一党独裁政府による情報統制を伝えている。所謂「口コミ」に近いネット上への投稿と言う、エラク気の長い「人海戦術」であるが、中国らしいと言えば中国らしい。当ブログに偶に現れる変なトラバやエロコメ、或いはしょうもない非難なんてのも、こんな奴バラ=中国政府の日雇い「アラシ」のためではないかと思えてくる程度だ。この記事ではそんな日雇い「アラシ」が増強されているとか、賃金が上がっているとか報じられている。
1> 毎月1万件以上発信すればサラリーマンの平均より高い収入が得られる。
とも報じられているが、月に1万件は休日なしで1日330件。4分に1件でも足りないし、8時間労働とすると凡そ1分半に1件の発信だ。コピペを多用するのだろうけれども、私のような魂の自由を愛する者にとっての敵とは言え、ウッカリ同情したくなるような労働条件だな。
後者の記事はその中国政府の情報統制が、ツイッターの洪水の前には効果を失いつつ在るらしいという「希望的観測」記事。前者記事に在る「日雇いアラシ」=五毛党の増勢も追いついていないと言う事らしく、「国民に『知る権利』という概念が根付いた。」と言う「識者の声」まで報じられている。
が、「これぞ遅まきながら北京の春」「中国民主化の夜明け」等と手放しで喜ぶべきではない。天安門事件の前半に学生が天安門広場を「解放」した際、それを取り巻く人民解放軍を「人民解放軍は人民の軍隊だから、(天安門広場を「解放」した)学生には友好的だ。」等と脳天気に報じられていたが、後にその人民解放軍戦車が文字通り学生達を蹂躙=踏み躙った事を想起すべきである。
2> (中国共産党)当局は、海外からの政治情報流入などを規制するため、
3> 本家ツイッターへの接続は遮断する一方、
4> 「ツイッター」の中国版である微博は、管理下に置くことで公認している。
と報じられているから、要は当局掌中内の「偽りの自由」と知るべきだ。
ジョン・ポール・ジョーンズ流に言うならば、
「戦いは未だ始っていない。」