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先行記事にした東日本大震災救援復興活動で自衛隊史上最大の作戦を指揮した指揮官・君塚陸将閣下へのインタビュー続報。
将、将たり!―東日本大震災統合部隊指揮官・君塚陸将インタビュー http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35506878.html
将、将たり!―東日本大震災統合部隊指揮官・君塚陸将インタビュー http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35506878.html
なお、君塚陸将閣下の指揮下部隊は、最大で13万人(*1)近くを数えたが故に「自衛隊史上最大の作戦」であるが、米軍トモダチ作戦部隊が撤収し、自衛隊も未曾有の10万人動員体制から縮小しているから、今は「自衛隊史上最大の作戦規模」ではない。が、今なお、作戦は続行中である。
<注釈>
(*1) 優に2個軍団に相当するから、「軍団長」では追いつかない。
転載開始==============================================================================
【話の肖像画】
史上最大の作戦(下)災統合任務部隊指揮官・陸将 君塚栄治
ニーズがある限り、最後の瞬間までやる--指揮官は震災後は駐屯地暮らしだったとか君塚 最初の2カ月間はここ(執務室)にベッドを置いて住んでいました。--食事なんかは君塚 最初は缶詰です。みんな口内炎になりました。第一線は1カ月以上食べ続けていたんで、口内炎の報告が次々に来た。理由はビタミン不足とストレス。何万人の者が口内炎で口がきけない、水がしみて飲めないというようなことになったら作戦上、重大な欠陥だからビタミン剤を送れということになった。ところが、食事がレトルトに替わり、治っていった。--どういうことです君塚 レトルトには栄養素が入っているんです。でも、レトルトにもビタミンCや生野菜のファイバー(繊維質)はありません。これはトイレが困る。固まって、出ない。第一線にはトイレを我慢しろと言いました。周囲はがれき。どこにご遺体があるか分からない。立ち小便はできない。みんな水と食べ物を控えたわけです。朝、宿営地を出たら簡易トイレがない限りトイレはできないから。ところが、便秘になってトイレの必要がなくなった。第一線で何が欲しいかと聞くと、ビタミン剤、もう一つは野菜ジュースやサプリメントのファイバーでした。--マニュアルに入れないといけないですね君塚 そうです。--大震災から3カ月がたちました。東北の被災者は我慢強いですね君塚 特に離島の方や半島部の方はそうです。「困っていることは」「もっと欲しい物は」と聞きます。「いや自衛隊さんが支援してくれるから十分です」と言った方のサンダルは、片方が壊れている。服はドロドロ。「風呂に入れたんですか」と聞くと、「3日前に入れたから十分です」という。靴や服の救援物資があると言っても、「結構です。私は十分足りてますから、もっと困っている人のところに行ってください」と、自分のことよりも人のことを考える。それが東北ですよ。でも、その人を見たら決して恵まれているとは思えない。--今後は君塚 被災者のニーズがある限りです。それを取りまとめる自治体の長から要請がある限り、最後の瞬間までやる。命令がある限り、この地にいる限り、最後の最後までニーズを求め、それに応えるのがわれわれの任務です。(石田征広)
==============================================================================転載完了
続・将、将たり―東日本大震災 災統合任務部隊指揮官・君塚陸将インタビュ―
やはり、美事なものだ。
御承知の方も多かろうが、我が自衛隊三軍の階級制度では「将官」のランクが少ない。「将」と「将補」の2ランクしかなく通常はこの前に陸海空自衛隊を現す一文字がついて、「陸将」「海将補」などと呼ぶ。
普通の軍隊ならば、帝國陸軍及び帝國海軍でもそうだが、「将官」には少将・中将・大将と3ランクはあり、その下に「准将」とか「代将」、その上に「上級大将(*1)」さらには「元帥(*2)」があって、5ランクと言うのが通り相場だろう。米軍もそうだ。
通り相場では5ランクある将官が、我が自衛隊三軍では2ランクしかないという階級制度は、一つには我が国に根強い軍事軽視軍事忌避武官軽視を意味するものであり、もう一つには我が自衛隊三軍には「将官が少ない」と言う事を意味する。
その数少ない自衛隊三軍の将官。それも2ランクの内上位の方の「陸将」であるのがインタビューを受けている君塚栄治陸将閣下。つまりは陸上自衛隊制服組のトップクラスであるだけに、さすがと言うべきかも知れないが、何しろ日本国首相などと言う君塚陸将の上司、自衛隊三軍の最高指揮官の肩書きにあってもあんな程度やこんなシロモンだったりするから、「地位が人を作る」等とは、迂闊には言えないのである。
とは言え、タイトルにもした通り、君塚陸将閣下は美事である。例えばインタビュー最期の質問「今後は」に対する答えに曰く。
1> 君塚 被災者のニーズがある限りです。
2> それを取りまとめる自治体の長から要請がある限り、最後の瞬間までやる。
3> 命令がある限り、この地にいる限り、最後の最後までニーズを求め、それに応えるのがわれわれの任務です。
なんと言う明快さ、直裁さ、潔さであろうか。
引用した産経記事が章題にした通り「ニーズがある限り、最後の瞬間までやる」と、キッパリと断言している。無論上記詳報が伝えるとおり、上記3>「命令がある限り、この地にいる限り、」と制約条件がついてはいるが、それ即ち上司・上官の命令には従うという軍人の本分であり、君塚陸将閣下は先述の通り制服組トップクラスなのだから、その上司はほぼ自動的に文官。つまり上記の制約条件は、ほぼ文民統制と同義である。
と言う事はつまり、上記3>で触れた制約条件は、今だ居座るゾンビ首相たる菅直人や、こいつも長いが何もやって無い防衛相たる北沢の「命令変更・撤回が無い限り」と言う事になる。
だが、そんな制約条件=ゾンビ首相の心変わり(*3)などを承知しつつ、その権限の範囲で最善を尽くす。
武人の鑑、これに勝は稀有であろう。
御承知の方も多かろうが、我が自衛隊三軍の階級制度では「将官」のランクが少ない。「将」と「将補」の2ランクしかなく通常はこの前に陸海空自衛隊を現す一文字がついて、「陸将」「海将補」などと呼ぶ。
普通の軍隊ならば、帝國陸軍及び帝國海軍でもそうだが、「将官」には少将・中将・大将と3ランクはあり、その下に「准将」とか「代将」、その上に「上級大将(*1)」さらには「元帥(*2)」があって、5ランクと言うのが通り相場だろう。米軍もそうだ。
通り相場では5ランクある将官が、我が自衛隊三軍では2ランクしかないという階級制度は、一つには我が国に根強い軍事軽視軍事忌避武官軽視を意味するものであり、もう一つには我が自衛隊三軍には「将官が少ない」と言う事を意味する。
その数少ない自衛隊三軍の将官。それも2ランクの内上位の方の「陸将」であるのがインタビューを受けている君塚栄治陸将閣下。つまりは陸上自衛隊制服組のトップクラスであるだけに、さすがと言うべきかも知れないが、何しろ日本国首相などと言う君塚陸将の上司、自衛隊三軍の最高指揮官の肩書きにあってもあんな程度やこんなシロモンだったりするから、「地位が人を作る」等とは、迂闊には言えないのである。
とは言え、タイトルにもした通り、君塚陸将閣下は美事である。例えばインタビュー最期の質問「今後は」に対する答えに曰く。
1> 君塚 被災者のニーズがある限りです。
2> それを取りまとめる自治体の長から要請がある限り、最後の瞬間までやる。
3> 命令がある限り、この地にいる限り、最後の最後までニーズを求め、それに応えるのがわれわれの任務です。
なんと言う明快さ、直裁さ、潔さであろうか。
引用した産経記事が章題にした通り「ニーズがある限り、最後の瞬間までやる」と、キッパリと断言している。無論上記詳報が伝えるとおり、上記3>「命令がある限り、この地にいる限り、」と制約条件がついてはいるが、それ即ち上司・上官の命令には従うという軍人の本分であり、君塚陸将閣下は先述の通り制服組トップクラスなのだから、その上司はほぼ自動的に文官。つまり上記の制約条件は、ほぼ文民統制と同義である。
と言う事はつまり、上記3>で触れた制約条件は、今だ居座るゾンビ首相たる菅直人や、こいつも長いが何もやって無い防衛相たる北沢の「命令変更・撤回が無い限り」と言う事になる。
だが、そんな制約条件=ゾンビ首相の心変わり(*3)などを承知しつつ、その権限の範囲で最善を尽くす。
武人の鑑、これに勝は稀有であろう。
<注釈>
(*1) これがある所は少ないか・・・(*2) これは大概の軍隊にある。が、帝國陸海軍では殆ど「死なないとなれない」階級なので、戒名みたいなもので、実質無い。(*3) 東日本大震災の被災地に、10万人を超える自衛隊三軍の大部隊を集中投入する、と言うのも管直人の思い付きから出た、殆ど「瓢箪から駒」だ。