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 当ブログの人気記事・・・と言う事ではなさそうだが(*1)性懲りも無く続行している「社説比較シリーズ」であるが、何も社説を比較しようと言う発想は私の専売特許ではなく、それどころか、「新's(あらたにす)」なんてサイトは大手三紙(四大紙マイナス毎日)揃い踏みで、社説なり、一面記事なりを一覧出来るようになっている。
新's あらたにす  http://allatanys.jp/A003/index.html
 
 一方で、各紙が自紙を含めた社説比較をする事も、凡そ月一ペースぐらいではあるようで、今回取り上げるのは毎日の「論調観測」と銘打つそれ。取り上げたのは当ブログでも社説比較シリーズにした「菅内閣不信任案提出」を取り上げたから。
 つまりは、同じ社説を比較することを、毎日自身が行なったらこうなると言う事例だから。
 
 先ずはご一読願おうか。

<注釈>

(*1) 私の記憶にある限り、「社説比較」シリーズが日本ブログ村の人気記事にランクインした事はない。かけている労力からすると、甚だ費用対効果の悪いシリーズ、かも知れない。

転載開始=======================================================================

毎日社説:論調観測・首相不信任案 分かれた提出の是非 

http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20110605k0000m070110000c.html
 菅直人首相に対する不信任決議案は、首相が退陣を表明したことから否決された。しかし、退陣の時期をめぐって再び紛糾し、大震災という非常時にもかかわらず、政局の混迷はさらに続きそうな気配だ。
 「存在自体が『人災』と呼ばれてきた」と菅首相を形容する産経は、不信任案提出を受けた2日の社説で「政争はおかしいという見方もあるが、首相の不手際に伴う政治空白の方がより問題である」「政権のたらい回しは許されない」と、解散・総選挙の実施を主張した。
 読売の場合は、「一刻も早い復興を望む被災地の現状を考えれば」との理由から解散・総選挙に否定的だ。ただ「仮に可決されれば、菅内閣は総辞職すべきだ。その結果、与野党が連携できれば、より早く復興が軌道に乗るだろう」と、不信任案の可決に期待も示した。
 めざすものが政権交代と大連立とで異なっているものの、不信任案を「是」とする点では、産経と読売は同じだ。
 一方、毎日、朝日、日経は、「やはり大義は見えない」「無責任にもほどがある」「政争にかまけている時間はないはずだ」の見出しで、不信任案に「非」を唱えた。先の展望もないのに政争優先の事態は認められないということからだ。
 結局、不信任案は大差で否決されたが、それを受けた3日の社説でも産経は「やはり総選挙が筋だ」と改めて主張。読売も「大連立によって国難に立ち向かい、日本再生への具体像を提示すべきだ」と、ポスト菅での与野党連携を訴えた。
 一方、不信任案を「非」とした毎日は「今回の政争を猛省し、国の危機をどう乗り切るのか真剣に考え直す時である」と述べ、日経は「菅内閣が信任された以上、自民党など野党側もこの結果を受け入れ、国会審議で震災復興などに協力するのが筋だろう」と主張する。
 もちろん、「ただただ民主党の分裂回避を優先させた結果にしか見えない」と朝日が記述しているように、時期をあいまいにしたままでの首相の退陣表明と、それを取引材料にした形での民主党内の事態収拾を各紙は厳しく批判した。
 菅首相の退陣の時期をめぐっては、鳩山由紀夫前首相の「ペテン師まがい」との発言も飛び出し、再び振り出しに戻ったかのような騒ぎだ。
 当面の混乱収束が第一だが、いずれ総選挙で民意を問う必要がある。そのためにも震災対策を急げという話だ。
【論説副委員長 児玉平生】
========================================================================転載完了
 
 
 

新聞自身が社説を比較すると・・・・

 さて、如何な物であろうか。
 
 当該毎日社説「論調観測・首相不信任案」のカウンターパートに当たるのが、当ブログの以下URLの記事である。こちらと比較するのもまた一興かと思うので、その肝たる比較表も再掲しよう。
 
四大紙+四紙社説比較-内閣不信任案提出1  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35390119.html
同2 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35390147.html
 
イメージ 1

 
 四大紙+四紙社説比較表-内閣不信任案提出
 
 さて、毎日社説が上記当ブログ記事より優れている点を列挙すると、以下の諸点だろうか。
 
(1) 短い文章で、ポイントを突き、社説を「産経・読売」と「朝日グループ」に分けている。
(2) 産経と読売の相違を不信任可決後の「解散総選挙」と「内閣総辞職」の相違と明示している。
(3) 6/2の社説と6/3の社説を通読しての評価である

 
 何しろテキストベース1000字そこそこの文章だ。5000字と言うブログ記事の字数制限をしばしば守れない(*1)当ブログ記事とは異なるから、上記(1)の「短い文章」は社説としては必須条件だろう。
 
 ではあるが・・・確かに簡潔でポイントを絞っているが、果たして、社説比較としてはどうなのだろうか。
 
 少なくとも私自身は、上掲記事は当該毎日社説に、おさおさひけは取っておらぬと、自己評価している。
 
 まあ、変態・毎日新聞の論説副委員長ぐらいに勝ったところで、何ほどの物でもなかろうが。
 

<注釈>

(*1) と言うよりは、そもそも字数制限は余り気にしていない。これは新聞記事では考えられないような贅沢だろう。