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「死んだ子の年を数える」と言う言い回しがある。死んでしまった子供が今も生きていたら何歳で、こんな事もあったろう、こんな事はなかったろうかと、故人となった子供を悼む悲しさと、悔いてもせん無い事を、無駄な事と断じる冷徹さ(*1)を兼ね備え、どちらの意味にも使われる微妙な言い回しだ。
作品と言うものは作者にとって子供であるという説がある。SF漫画家として知られる(*2)松本零士御大もそう言われている。子であるが故に慈しみ、末永く広く皆に愛される事を願っている、と言われたのは、確かどこかのラジオ番組だった。番組のタイトルは忘れたし、確かNHK FMだったような気がする程度の曖昧な記憶だが、その台詞は、音声だけでもヒシヒシと伝わってくる作品への愛情共々、鮮明に覚えている。
さて、作品が作者にとっての子供ならば、ブログ記事と言うのはブログ管理者の子供と、言えない事もあるまい。転載記事なんてのもあるが、それはまあ、貰って来た養子と考えるならば、私も相応の「子持ち」と言う事が出来る。無論ブログ記事は記事にしか過ぎないから、「死ぬ」様なことはない。(*3)だが、時流の流れや新情報によってOut of Date時代遅れになったりする事はあるし。当ブログのように更新インターバルがリアルタイムとは程遠いような場合には、それこそブログにアップする前に「旧聞に属する」事になるのはありうる。こういうブログ記事はある意味「死んだ子供」と言う事が出来よう。
だが、死んでしまっても子供は子供。
今回の記事は一寸前の朝日新聞社説を取り上げる「社説を斬る」シリーズであり、その社説が扱っているのは6/1に国会に提出されるという内閣不信任案であるから、アップどころか書く前に「死んでしまいそう」な記事だが、敢えて取り上げるとしよう。
先ずは例によって例のごとく、当該朝日新聞社説をご覧戴こうか。
我が子よ、行け!
作品と言うものは作者にとって子供であるという説がある。SF漫画家として知られる(*2)松本零士御大もそう言われている。子であるが故に慈しみ、末永く広く皆に愛される事を願っている、と言われたのは、確かどこかのラジオ番組だった。番組のタイトルは忘れたし、確かNHK FMだったような気がする程度の曖昧な記憶だが、その台詞は、音声だけでもヒシヒシと伝わってくる作品への愛情共々、鮮明に覚えている。
さて、作品が作者にとっての子供ならば、ブログ記事と言うのはブログ管理者の子供と、言えない事もあるまい。転載記事なんてのもあるが、それはまあ、貰って来た養子と考えるならば、私も相応の「子持ち」と言う事が出来る。無論ブログ記事は記事にしか過ぎないから、「死ぬ」様なことはない。(*3)だが、時流の流れや新情報によってOut of Date時代遅れになったりする事はあるし。当ブログのように更新インターバルがリアルタイムとは程遠いような場合には、それこそブログにアップする前に「旧聞に属する」事になるのはありうる。こういうブログ記事はある意味「死んだ子供」と言う事が出来よう。
だが、死んでしまっても子供は子供。
今回の記事は一寸前の朝日新聞社説を取り上げる「社説を斬る」シリーズであり、その社説が扱っているのは6/1に国会に提出されるという内閣不信任案であるから、アップどころか書く前に「死んでしまいそう」な記事だが、敢えて取り上げるとしよう。
先ずは例によって例のごとく、当該朝日新聞社説をご覧戴こうか。
我が子よ、行け!
<注釈>
(*1) まあ、それを言うならば、「死者を悼む」と言うのは根源的には大半「無駄な事」に行き着くのであろうが。
(*1) まあ、それを言うならば、「死者を悼む」と言うのは根源的には大半「無駄な事」に行き着くのであろうが。
(*2) 「戦場漫画」も忘れるな!
(*3) 個人的なブログの記事でしかないから、「皆に愛される」などと言う事はさらになさそうではあるが。松本零士御大の作品群とは異なり。
転載開始====================================================================================
内閣不信任案―その前にやる事がある
http://www.asahi.com/paper/editorial20110531.html?ref=any
自民・公明両党が早ければ週内にも、菅内閣の不信任決議案を出す構えだ。民主党からも賛同者が出ることを期待しての戦術だという。こんな国会には、あきれるし、げんなりしてしまう。いまは、そんなことをしている場合でないことは明らかだ。東日本大震災という危機に際して、国会がやるべきことは、はっきりしている。必要な予算や法律をつくり、臨機応変に対応していくことだ。とりわけ、復興の枠組みを定める基本法案は速やかに成立させるべきだ。始まったばかりの与野党の修正協議を急いでほしい。被災地対応では、あらゆる場面で政治の決断が待ったなしなのだ。日中韓サミットや主要国首脳会議で確認した「原発の安全性向上」を肉付けする施策も、国会を挙げて取り組むべきだ。それに、今年度予算の財源を賄う赤字国債の発行を認める特例公債法案は、いまだに衆院すら通過していない。民主、自民、公明3党は4月末、民主党が子ども手当などを見直すことを条件に「真摯(しんし)に検討」することで合意したのに、前進がない。これでは、3党そろって怠慢のそしりは免れない。朝日新聞の今月の世論調査では、震災復興に「国会は役割をきちんと果たしていると思うか」との問いに、68%が「そうは思わない」と答えていた。この比率は、菅政権の震災復興や原発事故対応に対する不信や不満よりも大きい。国民は政権批判を強めているが、それ以上に「何も決められない国会」への評価が厳しいのだ。この事実を、すべての国会議員が重く受け止めるべきだ。菅内閣は6月に政策の重大な節目を迎える。税と社会保障の一体改革案と、復興構想会議の第1次提言をとりまとめなければいけないのだ。とりわけ一体改革は、野党も与野党協議の前提として、政府案の早期提示を求めていたはずだ。菅内閣に対するダメだしは、これらの結果を見極めてからでも遅くはあるまい。菅直人首相も政権運営での反省すべき点は反省し、野党との接点を大胆に探らなければならない。ましてや、野党の追及を恐れて、国会の会期を延長せず、6月で閉会するなどということはあってはならない。与党からの不信任案への同調を誘ったり、逆に造反予備軍を切り崩したり。そんな与野党の駆け引きに費やす政治的エネルギーがあるなら、政策を前に進めることに集中させるべきだ。
=====================================================================================転載完了
論理的破綻-「ダメ出しを待っても遅くはない」の根拠が皆無
さて、いかがであろうか。
朝日新聞が菅直人擁護に汲々としている事は、当ブログでも何度か取り上げたところであるし、西岡参議院議長記者会見での一問一答も取り上げた。であるからして今更ベタベタ大甘の菅直人擁護論を弁じたてようと、驚くには当たらないが、それにしてもこの社説は・・・
なにしろ、社説タイトルにも明記したとおり、当該社説の中で朝日新聞社説は菅直人に「やるべき事」がある事を認めている。無論、平時であっても日本国首相と言うのは日本の元首にして自衛隊三軍の最高指揮官だから、後者としては兎も角前者としては「やるべき事」は山積しているのだが、現状は東日本大震災とそれに伴う津波、原発事故と災害三連発を喰っているところ。菅直人のやるべきことはさらに増えており、朝日社説でさえ以下のように認めている。
1> 東日本大震災という危機に際して、国会がやるべきことは、はっきりしている。
2> 必要な予算や法律をつくり、臨機応変に対応していくことだ。
当該社説の上記引用に続くいくつかの文節は、その「国会のやるべき事」の羅列となっている。当該社説もまた千字ほどの長いとはいえない文章だから、この羅列は相応に「重い」ものである。
さらに、上記1>~2>と言う点に於いて現国会が機能していない事も朝日新聞社説は以下の通り認めている。
3> 国民は政権批判を強めているが、それ以上に「何も決められない国会」への評価が厳しいのだ。
朝日新聞が菅直人擁護に汲々としている事は、当ブログでも何度か取り上げたところであるし、西岡参議院議長記者会見での一問一答も取り上げた。であるからして今更ベタベタ大甘の菅直人擁護論を弁じたてようと、驚くには当たらないが、それにしてもこの社説は・・・
なにしろ、社説タイトルにも明記したとおり、当該社説の中で朝日新聞社説は菅直人に「やるべき事」がある事を認めている。無論、平時であっても日本国首相と言うのは日本の元首にして自衛隊三軍の最高指揮官だから、後者としては兎も角前者としては「やるべき事」は山積しているのだが、現状は東日本大震災とそれに伴う津波、原発事故と災害三連発を喰っているところ。菅直人のやるべきことはさらに増えており、朝日社説でさえ以下のように認めている。
1> 東日本大震災という危機に際して、国会がやるべきことは、はっきりしている。
2> 必要な予算や法律をつくり、臨機応変に対応していくことだ。
当該社説の上記引用に続くいくつかの文節は、その「国会のやるべき事」の羅列となっている。当該社説もまた千字ほどの長いとはいえない文章だから、この羅列は相応に「重い」ものである。
さらに、上記1>~2>と言う点に於いて現国会が機能していない事も朝日新聞社説は以下の通り認めている。
3> 国民は政権批判を強めているが、それ以上に「何も決められない国会」への評価が厳しいのだ。
だが朝日社説は、
4> この事実を、すべての国会議員が重く受け止めるべきだ。
と、その国会機能停止の責任を「菅直人政権非難」とは分離し、「国会議員全体」に押し付け、その結果であるらしい結論を、以下のように示す。
と、その国会機能停止の責任を「菅直人政権非難」とは分離し、「国会議員全体」に押し付け、その結果であるらしい結論を、以下のように示す。
5> 菅内閣は6月に政策の重大な節目を迎える。
6> 税と社会保障の一体改革案と、復興構想会議の第1次提言をとりまとめなければいけないのだ。
7> とりわけ一体改革は、野党も与野党協議の前提として、政府案の早期提示を求めていたはずだ。
8> 菅内閣に対するダメだしは、これらの結果を見極めてからでも遅くはあるまい。
6> 税と社会保障の一体改革案と、復興構想会議の第1次提言をとりまとめなければいけないのだ。
7> とりわけ一体改革は、野党も与野党協議の前提として、政府案の早期提示を求めていたはずだ。
8> 菅内閣に対するダメだしは、これらの結果を見極めてからでも遅くはあるまい。
・・・・・・私は正直なところ、開いた口が塞がらない。
前々回菅直人の進退問題で朝日社説を取り上げたときには、「政党政治の成熟」と言う大義名分を曲りなりにも明示していた。
したり顔だが何も言っていない朝日社説-「1次補正成立―政争はやめるにしかず」を斬る! http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35204365.html
前々回菅直人の進退問題で朝日社説を取り上げたときには、「政党政治の成熟」と言う大義名分を曲りなりにも明示していた。
したり顔だが何も言っていない朝日社説-「1次補正成立―政争はやめるにしかず」を斬る! http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35204365.html
前回同じ問題で朝日社説を取り上げたときには、「危機に当たってはお互いに協力しよう」と言うよく言えば常識論、早い話が浪花節をその根拠としており、これに対して私が痛罵を浴びせた事も記憶に新しい。
征馬すすまず―朝日社説 「危機の中で「倒閣」の愚」を斬る! http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35308746.html
今回取り上げた社説で朝日はとうとう、「社会保障の一体改革案と、復興構想会議の第1次提言」が6月にあるから菅直人内閣の評価を待てと、執行猶予を要求している。震災発生以来、間もなく3ヶ月と言うのに会議や委員を乱立させる以外はいくつかの思い付きを口にし、その思い付きのうち当たったのは「復興復旧支援自衛隊10万人体制」ぐらいしかない菅直人が、上記の通り、左様朝日新聞社説自らが認めるとおり、国会を機能停止させたままである責任すら追及されず、無論震災前に追及されていて震災後に秘かに返金した外国人献金問題も追及されず(*1)、「政策の重大な節目」を待て、執行も評価も猶予せよ、と朝日社説は主張している。
この主張のためには、如何にその6月の「政策の節目」が重大であるかを示し、その重大さが震災後3ヶ月近くも国会を機能停止させるに足る物であることを証する必要があろう。が、当該朝日社説は、
9> とりわけ一体改革は、野党も与野党協議の前提として、政府案の早期提示を求めていたはずだ。
と、野党を引き合いに出すだけで、何の論証も解説も行っていない。それもその「与野党協議の前提」をかつて求めていた野党が、不信任案を提出しようと言うこの時期になっても、だ。私が今回記事を「論理的破綻」と銘打った所以である。菅直人に評価の猶予を与える論理的根拠が全く示されていない。「天下の朝日新聞社説が「重大だ」と言っているのだから重大に決まっているだろう。」と言う傲慢さばかりが目立つ。
征馬すすまず―朝日社説 「危機の中で「倒閣」の愚」を斬る! http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35308746.html
今回取り上げた社説で朝日はとうとう、「社会保障の一体改革案と、復興構想会議の第1次提言」が6月にあるから菅直人内閣の評価を待てと、執行猶予を要求している。震災発生以来、間もなく3ヶ月と言うのに会議や委員を乱立させる以外はいくつかの思い付きを口にし、その思い付きのうち当たったのは「復興復旧支援自衛隊10万人体制」ぐらいしかない菅直人が、上記の通り、左様朝日新聞社説自らが認めるとおり、国会を機能停止させたままである責任すら追及されず、無論震災前に追及されていて震災後に秘かに返金した外国人献金問題も追及されず(*1)、「政策の重大な節目」を待て、執行も評価も猶予せよ、と朝日社説は主張している。
この主張のためには、如何にその6月の「政策の節目」が重大であるかを示し、その重大さが震災後3ヶ月近くも国会を機能停止させるに足る物であることを証する必要があろう。が、当該朝日社説は、
9> とりわけ一体改革は、野党も与野党協議の前提として、政府案の早期提示を求めていたはずだ。
と、野党を引き合いに出すだけで、何の論証も解説も行っていない。それもその「与野党協議の前提」をかつて求めていた野党が、不信任案を提出しようと言うこの時期になっても、だ。私が今回記事を「論理的破綻」と銘打った所以である。菅直人に評価の猶予を与える論理的根拠が全く示されていない。「天下の朝日新聞社説が「重大だ」と言っているのだから重大に決まっているだろう。」と言う傲慢さばかりが目立つ。
当然ながら私は、此処で朝日社説が取り上げた「社会保障の一体改革案と、復興構想会議の第1次提言」が、震災後のそれこそ致命的なほどに重大な時期に国会を機能停止してG8サミットで大見得を切る様な不実と虚勢に価する物などとは全く思わない。第一「社会保障の一体改革案」はまだ期待することが不可能ではないように思えても「復興構想会議の第1次提言」が具体的で実効性のあるものとは全く思えない。少なくとも後者は、「待つだけ無駄」であるし、前者とて菅直人に評価猶予・執行猶予を与える理由にはならない。
当ブログが菅直人に与えている称号は、今のところ「歩く政治空白」である。かつて前首相であった鳩山に与えた「無知無能無学無様無定見無方針無理解無関心且つ優柔不断支離滅裂四分五裂表裏比興朝令暮改朝三暮四遅刻常習厚顔無恥の糸コンニャク男で詐欺野郎」程に長くはないが、我ながらよく的を射ているように思う。
何しろ一部の説では、「菅直人より鳩山由紀夫の方がマシな首相だった。」なんて説があるぐらいだ。その「鳩山以下(*2)」である菅直人を、まだ朝日新聞社説は、今度は「6月に重大決定があるから」評価を待てと、最早浪花節にもならない理由で擁護する社説を掲げてくれるのである。
そう、社説として。
如何に、朝日新聞社説。
当ブログが菅直人に与えている称号は、今のところ「歩く政治空白」である。かつて前首相であった鳩山に与えた「無知無能無学無様無定見無方針無理解無関心且つ優柔不断支離滅裂四分五裂表裏比興朝令暮改朝三暮四遅刻常習厚顔無恥の糸コンニャク男で詐欺野郎」程に長くはないが、我ながらよく的を射ているように思う。
何しろ一部の説では、「菅直人より鳩山由紀夫の方がマシな首相だった。」なんて説があるぐらいだ。その「鳩山以下(*2)」である菅直人を、まだ朝日新聞社説は、今度は「6月に重大決定があるから」評価を待てと、最早浪花節にもならない理由で擁護する社説を掲げてくれるのである。
そう、社説として。
如何に、朝日新聞社説。
<注釈>
(*1) 外国人献金問題を「焼肉屋のおばちゃんが示した好意」に矮小化させたのも朝日社説だから、その意味では首尾一貫しているが。 呆れた呆れた朝日社説 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34872256.html(*2) と言う事は、「ルーピー以下」であり「金星人以下」であり、最早人類とは信じ難い。