「民主党保守系議員」の出現

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後者の記事もその大半は前者の記事と同じ「我が敵」小沢一郎系の鳩山由紀夫を含む「震災に対応できる連立政権に向けた総調和の会」なるものを発足させ、菅直人の退陣を求めるように民主党両院議員総会を求めると言う報道である。

> 政治評論家、森田実氏が
森1> 「菅首相は最悪だ。鳩山氏に戻ってもらった方がずっといい」
>と語ると盛大な拍手。
 
などと言う噴飯物の発言もスルーして、今回取り上げるのは、左様な「我が敵」小沢一郎一派の動きではなく、「非小沢系にも広がる菅下ろしの動き」として伝えられる、「仙谷氏に近い吉良州司、長島昭久両衆院議員」らの動きの方である。
 即ち、民主党の吉良議員が保守系勉強会「国益を考える会」にて菅直人の後継首相について言う事には、
 
吉1> 「あえて言えば私は仙谷さんがいい。
吉2> 少なくとも保守の要素がある人だ…」
 
 まるで仙谷に「保守の要素がある」みたいな言い方じゃないか。

否、それ以前に、「民主党の保守系勉強会」だぁ?と言う事は、この吉良議員とか、記事で名前の出ている長島議員だとかは「民主党の保守系議員」と言う事になる。

「民主党の保守系議員」。居る筈、存在する筈とは、一昨年夏の忌まわしき「政権交代」以前から聞いてはいた。
、「我こそは民主党の保守系議員」と言う名乗りも、「これぞ民主党保守系議員」と言う識別も、何よりも「民主党保守系議員」の事跡痕跡なぞ全く皆無であったのが、政権交代以来既に1年半を閲する民主党政権では無かったか。
政権交代以来の現政権に於ける「保守」と言えば、以下の記事にもした通り、国民新党の亀井静香代表が保守を自称していると知って、驚いた事ぐらいしか記憶にない。それでも亀井氏は、友党の代表とは言え、民主党議員ではない。

亀井氏が保守??―平沼グループを新党結成に誘う亀井静香の権謀―  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/30696500.html
 
 亀井氏の言動にしても納得も賛同もしかねる部分多々あるのだが、それでも外国人参政権に反対している点は「保守」と少なくともあい通じる部分と言ってよかろう。

保守と言うならば、私自身も保守の端くれである心算だ。無論、保守本流と主張する心算は全くないが、正統保守とは主張したいぐらいの「保守系」である。
では何を以って「保守」と言うかと問われれば、極々大雑把にだが、「日本の伝統的価値を尊重する事」だと思っている。それ故に、外国人参政権に反対する亀井静香代表に「保守の臭い」ぐらいは認める事ができる。

ではあるが、そうであればこそ、民主党や民主党政権発足以来の事跡に「保守」の「ほ」の字も見る事ができない。無論民主党は諸兄御承知の通り「憲政史上最多の衆院議席数」を誇るのだから、中には「保守」の色彩を放つ議員が居ても良さそうなものであるが、ついぞ見た事も聞いたことも無い。今回この記事で殆ど初めて「保守系民主党議員」なんて、少なくとも称する議員が居る事を知ったぐらいだ。

が、上記吉田議員の発言からすると、「保守系民主党議員」の「保守」は、かなり怪しい。何しろ仙谷の発言は、少なくとも先の官房長官就任以来は相応にモニターしていた筈だが、ついぞ「保守」の影さえ見出した事がない。むしろその反対だ。であると言うのに上記吉2>「少なくとも保守の要素がある人だ…」とある以上、「保守系民主党議員」の中では、売国奴・仙谷に「保守の要素」があると、称しているのだろう。

仙谷由人をして、「保守の要素がある」と言わしめる程度の意味での「保守」。
 これが、民主党における「保守系議員」の定義と、断じるべきだろう。

即ち、全く「保守」ではない。
 
「保守」と言う肩書き、「保守系議員」と言う称号が、次回の選挙で有効=「当選しやすい」と見ての民主党議員の保身術それが「保守系民主党議員」であり、「民主党の保守系勉強会」であるように、私には思われる。

 警戒せよ、民主党「保守派」に。
 Achtung! Demokraten!!