Achtung! Demokraten!! 「座して死を待てない」鳩やら山やらの「菅下ろし」-仙谷の蠢動
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 先の日曜日に終った統一地方選挙で、案の定と言うか幸いにと言うか民主党は少なくとも勝てず、味方によっては惨敗したのを受けて、未だに恐るべき事に日本国首相の座にあり、ひょっとすると福島第1原発事故の発端を作った疑いさえある菅直人に対する退陣論が本格化している、と産経webが報じている。
 先ずは、その報道記事を、ご一読願おうか。
 
転載開始==========================================================================================
「反菅」50人が退陣求め決起集会 鳩山前首相ら両院議員総会要求「座して死待てない」  http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110426/stt11042611380007-n1.htm
2011.4.26 11:37

民主党の議員グループ「総調和の会」の会合であいさつする鳩山由紀夫前首相=26日午前、東京・永田町の衆院第1議員会館(酒巻俊介撮影)
 民主党の小沢一郎元代表に近い山岡賢次副代表ら菅直人首相に批判的な勢力が26日午前、新グループ「震災に対応できる連立政権に向けた総調和の会」を発足させた。
 会合には鳩山由紀夫前首相、原口一博前総務相、松野頼久元官房副長官ら約50人が出席した。
 山岡氏は「原発事故での政府対応への国民の失望が、怒りをもってわれわれに対応を求めている。座して死を待つわけにはいかない。両院議員総会の開催を求める」と述べ、首相退陣を念頭に総会開催を要求。
 鳩山氏もこれに同調し、「己を捨てる政治という民主党結党の原点に戻らなければいけない」と述べた。
 呼びかけ人は山岡氏のほか鳩山氏側近の中山義活経済産業政務官、平田健二参院幹事長ら。顧問には鳩山氏、田中真紀子元外相、平野博文元官房長官らが就いた。
 同会の設立趣意書には「民主党は一連の選挙に連戦連敗している。菅政権が国民の支持を失っているのは明らかだ」と明記。その上で「野党との調和が可能な体制に民主党をつくり替え、公明党との連携を軸とした連立政権を構築しなければならない」と首相交代を要求している。
====================================================================================転載完了
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菅降ろしが公然化 両院議員総会求め署名活動 仙谷氏周辺にも動き  http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110427/stt11042700460000-n1.htm
2011.4.27 00:44
 菅直人首相(民主党代表)に退陣を求める「菅降ろし」が民主党内で公然と始まった。鳩山由紀夫前首相らは26日、「震災に対応できる連立政権に向けた総調和の会」を発足させ、両院議員総会に向けた署名活動を始めた。党代表の解任動議提出が狙いだ。仙谷由人官房副長官に近い勢力も政権批判を強めており、二重三重の包囲網が首相を締め付ける。平成23年度第1次補正予算案成立後の大型連休明けにヤマ場を迎える公算が大きい。(水内茂幸)
 「私は25年間バッジを着け、首相まで経験させていただいた人間だ。その結果が、これだけ多くの命を失う政治だったのかと思うといたたまれない思いだ…」
 鳩山氏は、東日本大震災の悲惨さを切々と訴えた上で「国民の声が聞こえなくなっているのではないか。壁を作り、相いれないものを排除してしまう政治に堕してしまう」と語り、首相の手法を批判した。
会場となった衆院第1議員会館の会議室には、原口一博前総務相、田中真紀子元外相ら首相と距離を置く議員64人が結集した。政治評論家、森田実氏が「菅首相は最悪だ。鳩山氏に戻ってもらった方がずっといい」と語ると盛大な拍手。発起人の山岡賢次副代表は「国民の7割が菅政権に不満を持っている。このまま座して死を待つわけにいかない」と決起を促した。
 この後、山岡氏は岡田克也幹事長に会い、両院議員総会の開催を求めた。岡田氏は「全国会議員の3分の1(137人)の署名があればルールだから開く」と言いながら「党内政局のようなことはやめてほしい。野党との交渉力が落ちてしまう」とクギを刺した。実際は5月21日に全国幹事長会議で形ばかりの統一地方選の総括を行い、責任論を封じ込めるつもりなのだ。
 もっとも137人を超える署名が集まり、両院議員総会が開かれても首相を退陣に追い込むのは難しい。党規約に解任決議の根拠はなく、仮に可決されても代表選の条件は「党代表が欠けたとき」としか記されていない。居座りを決め込むことも十分可能となる。
小沢一郎元代表はこうした事情を見越しており、首相を退陣させるには衆院で内閣不信任案を可決するしかないと踏む。それでも山岡氏らの動きを黙認するのは、このような動きを通じて党内の不満が熟成されることが、不信任案に同調する潮流を生み出すと考えているからだといわれる。
 小沢氏周辺は約50人が集団離党し、内閣不信任案の共同提出者になることも検討する。ただ、可決にはさらに約30人の造反が必要となり、他のグループとの連携は不可欠となる。
 「菅降ろし」は非小沢系にも広がっている。仙谷氏に近い吉良州司、長島昭久両衆院議員は25日夜、保守系勉強会「国益を考える会」を開いた。出席議員からは執行部批判が続出し、首相を「卑(ひ)怯(きょう)者」となじる声も上がった。吉良氏は「ポスト菅」について、こう切り出した。
 「あえて言えば私は仙谷さんがいい。少なくとも保守の要素がある人だ…」
     ◇
 「震災に対応できる連立政権に向けた総調和の会」の初会合出席者
【衆院(60人)】
 鳩山由紀夫(8)▽小平忠正(7)▽田中真紀子(6)▽小林興起(5)▽原口一博(5)▽山岡賢次(5)▽山田正彦(5)▽松野頼久(4)▽奥村展三(3)▽小泉俊明(3)▽小宮山泰子(3)▽神風英男(3)▽中塚一宏(3)▽樋高剛(3)▽松木謙公(3)▽松宮勲(3)▽岡島一正(2)▽古賀敬章(2)▽階猛(2)▽辻恵(2)▽橋本清仁(2)▽福田昭夫(2)▽渡辺浩一郎(2)▽相原史乃(1)▽石井章(1)▽石津政雄(1)▽石森久嗣(1)▽大谷啓(1)▽大西健介(1)▽大山昌宏(1)▽奥野総一郎(1)▽笠原多見子(1)▽加藤学(1)▽金子健一(1)▽川口浩(1)▽川島智太郎(1)▽菊池長右エ門(1)▽黒田雄(1)▽小林正枝(1)▽杉本和巳(1)▽瑞慶覧長敏(1)▽高野守(1)▽高橋英行(1)▽高松和夫(1)▽玉城デニー(1)▽中後淳(1)▽長尾敬(1)▽萩原仁(1)▽橋本勉(1)▽樋口俊一(1)▽平山泰朗(1)▽福島伸享(1)▽水野智彦(1)▽皆吉稲生(1)▽三宅雪子(1)▽三輪信昭(1)▽村上史好(1)▽山岡達丸(1)▽山口和之(1)▽渡辺義彦(1)
【参院(4人)】
 田中直紀(3)▽森裕子(2)▽一川保夫(1)▽川上義博(1)
(丸数字は当選回数、敬称略)
==========================================================================================転載完了

鳩の食言

 さあってと、やるとするか!
 
 前者の記事では、「座して死を待つ訳には行かない」と言う「小沢一郎元代表に近い山岡賢次副代表」の発言が記事のタイトルにもなっているし、産経以外の報道でも取り上げられているが、私が注目するのは其処ではない。第一、「座して死を待つ訳には行かない」と言うと如何にも悲壮な決意のようであるが、要は「このままでは次回選挙で落選してしまう」でしかないのだから、党首や幹部達と同様に民主党発言の軽さの新たな事例でしかない。
 
 私が注目するのは、喜ばしくも恐るべき事に前首相である(*1)・鳩山由紀夫の発言。
鳩1> 「己を捨てる政治という民主党結党の原点に戻らなければいけない」
 民主党にそんな原点があったなんて、初めて知ったぞ。金星から持ってきたのかな。
 
 原点も何も、綱領一つもないような[政党」否、「合法的利益追求落選防止議員集団」が、「己を捨てる政治」とは恐れ入る。第一、貴様自身、「命を賭けて」取り組んだ筈の普天間基地移設問題を放り出して首相を辞めた上、今度は「今期限りで議員を辞める」と言う約束を反故にしているではないか。何が「己を捨てる」だぁ?我欲満々ではないか。
 
 ああ、反論があるというのならば、貴様が首相時代に実践できたであろう、「己を捨てる政治」の例を、三つで良い、直ちに挙げて見せよ。それが「民主党結党の原点」で、憲政史上最多の衆院議席数を背負っての首相なのだから、いとも容易い筈だろう。

<注釈>

(*1) でもまだ議員。一度は「今期限り出議員を辞める」と言っていたのにな。言った事を覚えているだけ、まだマシか。