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転載開始==============================================================================
歴史観めぐり不満噴出 自民「日独決議」40人退席 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110422/stt11042220450008-n1.htm
産経新聞 4月23日(土)7時57分配信衆院は22日の本会議で日本とドイツの交流開始150周年を記念する決議を賛成多数で可決した。自民党は党執行部が賛成方針を示していたが、文言に偏った歴史観の強要と事実誤認があるとして約40人が退席。議場に残った議員の多くも起立採決の際に座ったままだった。決議は、民主、国民新、自民、公明など6会派で提案。先の大戦について「両国は1940年に日独伊三国同盟を結び、各国と戦争状態に入り、多大な迷惑をかけた」としている。自民党は谷垣禎一総裁ら党五役で賛成方針を決めていた。ところが、本会議直前の代議士会で、決議への批判が噴出した。高市早苗元沖縄・北方担当相は「誤った戦争観を強要する内容だ」と反対を表明。下村博文元官房副長官も「こんな間違いを決議したら国会の見識が問われる」と退席を主張した。野田毅代議士会長も議案取り下げを提案したため、石原伸晃幹事長は「不注意で見落としておりました」と事実誤認を認め、自由投票を容認した。退席した安倍晋三元首相は「党に諮っておらず異常な決議だ」と執行部の対応を批判。政調幹部は「(保守派の)奇襲攻撃だ。彼らは決議を潰したいだけだ」と不満を漏らした。日独交流開始150周年の決議に反対、退席した主な議員(敬称略)【自民党】麻生太郎、安倍晋三、阿部俊子、石田真敏、伊東良孝、伊吹文明、小里泰弘、小渕優子、加藤勝信、岸田文雄、小泉進次郎、後藤田正純、近藤三津枝、斎藤健、塩谷立、下村博文、新藤義孝、平将明、高市早苗、中谷元、永岡桂子、平沢勝栄、福田康夫、古川禎久、古屋圭司、松浪健太、松本純、森喜朗、山口俊一【たちあがれ日本】園田博之、平沼赳夫【無所属】城内実
========================================================================転載完了
やるべき事はやらず、やらざるべき事はやる。
転載したのは、「日独友好の増進に関する決議」なるものに、自民党を中心に決議から退席ないし反対を表明したものが40人に達したと言う小さな記事。
さらにいくつかの点を補足して置く。
さらにいくつかの点を補足して置く。
① 転載記事にある通り、自民党の元首相は全員本決議に反対して退席している。現自民党総裁である谷垣氏の当該決議賛成が、異例であると断ぜざるを得ない。
② 読売の報道と産経の報道では、退席の人数が「30人」と「40人」で齟齬がある。どうもその原因は、朝日が報じる通り、「退席した議員が30人。退席せず、反対を表明した議員が10人」と言う事らしい。産経の報道を、朝日が、修正とは言わないまでも、補足した形だ。(*1)
③ 本決議の議決に際し、反対ないし退席した40議員の中には、「侵略という認識を大きく後退させる決議である」として反対した共産党議員を含む。
決議の名称からすると、ドイツ嫌いでもない限り反対する理由はなさそうに見えるが、その全文は後掲するとして、問題となる部分は以下の1節だ。
1> 両国は、第一次世界大戦で敵対したものの、
2> 先の大戦においては、1940年に日独伊三国同盟を結び、同盟国となった。
3> しかし、両国は、その侵略行為により、近隣諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えることとなった。
4> あわせて、敗戦の中から両国は奇跡の経済復興を遂げ、
5> 同時に戦争への反省に立ち、今日、自由、民主主義、人権の尊重という基本的な価値観を分かち合いつつ、
6> 世界の平和と繁栄のために緊密に協力している。
7> さらに、両国の国民は、相互の文化と価値観に対する尊敬の念を基礎に、
8> 広範多岐にわたる交流を着実に進めている。
以前に公開された「決議案」では、日独伊三国同盟の締結後に第二次大戦が始ったかのごとき、大学入試(*2)にも落ちそうな明らかな事実誤認があった(*3)が、流石にそれはなくなったようではある。が、事の本質は変わりようがない。
それ即ち上記3> 「両国は、その侵略行為により、近隣諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えることとなった。」に現れている、村山談話流自虐史観である。
無論、その村山談話を凌駕するような酷い内容の「菅談話」を既に発表している菅直人並びに現・民主党政権である。また、一昨年夏の忌まわしき政権交代以前の歴代自民党政権からしてかの村山談話を踏襲し、麻生政権時代すら「村山談話を否定した」廉で当時の空幕長・田母神氏を更迭してしまったぐらいだから、村山談話の跳梁跋扈は何も民主党ばかりの責任ではない。
であるならば、村山談話の上を行こうという菅直人率いる現・民主党政権が、「日独交流150周年」にあたる今年を奇貨とし,かような決議そするも異とするには足らない。
問題は、以下の諸点である。
(1) 「日独両国は、その侵略行為により、近隣諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えることとなった。」などと言う認識=自虐史観が日独友好の増進に資するか。
無論、その村山談話を凌駕するような酷い内容の「菅談話」を既に発表している菅直人並びに現・民主党政権である。また、一昨年夏の忌まわしき政権交代以前の歴代自民党政権からしてかの村山談話を踏襲し、麻生政権時代すら「村山談話を否定した」廉で当時の空幕長・田母神氏を更迭してしまったぐらいだから、村山談話の跳梁跋扈は何も民主党ばかりの責任ではない。
であるならば、村山談話の上を行こうという菅直人率いる現・民主党政権が、「日独交流150周年」にあたる今年を奇貨とし,かような決議そするも異とするには足らない。
問題は、以下の諸点である。
(1) 「日独両国は、その侵略行為により、近隣諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えることとなった。」などと言う認識=自虐史観が日独友好の増進に資するか。
(2) 本決議が日独友好の増進に資するのは、ドイツ政府が本決議を、批准とは言わないまでも、少なくとも黙認する事が不可欠であろう。ドイツ政府が本決議を非難しないということは、何を以って確信しているのか。
(3) もし上記(2)をい確信していないのならば、本決議は「日独友好」に資さない可能性があると認めていることになるが、ならばそもそも、本決議の目的は何か。
(4) ドイツ政府の立場は基本的に「悪いのはナチ党」である。故に「新生」ドイツは戦前戦中と言う過去を断絶して断罪できる。これに習おうと言う当該決議を以って我が日本政府は、分けても多数の自民党議員は、戦前・戦中の日本をナチスドイツのユダヤ人虐殺並みに断罪する事を、本当に善しとするのか。
(1)については、日独友好の増進に資さないのならば、この一節は本決議の趣旨には全く無関係である・・・筈だ。少なくともタイトルは「日独友好の増進に関する決議」なのだから、日独友好を増進するのが目的だろう御。
日独友好の増進に資するならば、それは、ドイツにも「日本( の一部)と同様に、第二次大戦で周辺諸国に迷惑をかけたと言う認識」=自虐史観があることが前提となる。仮にそれがあるとしても、「お互い、悪だったよのう。」と言う意味での日独連携であり、どうにも健全な友好関係とは言い難い。そんな日独有効を増進して、一体どんな未来を描いているのだ。本決議を提案した民主党も、それに賛成した多くの自民党議員も。
「今度は、イタリア抜きでやろうぜ!」かぁ?
(1)については、日独友好の増進に資さないのならば、この一節は本決議の趣旨には全く無関係である・・・筈だ。少なくともタイトルは「日独友好の増進に関する決議」なのだから、日独友好を増進するのが目的だろう御。
日独友好の増進に資するならば、それは、ドイツにも「日本( の一部)と同様に、第二次大戦で周辺諸国に迷惑をかけたと言う認識」=自虐史観があることが前提となる。仮にそれがあるとしても、「お互い、悪だったよのう。」と言う意味での日独連携であり、どうにも健全な友好関係とは言い難い。そんな日独有効を増進して、一体どんな未来を描いているのだ。本決議を提案した民主党も、それに賛成した多くの自民党議員も。
「今度は、イタリア抜きでやろうぜ!」かぁ?
(2)については、どうやらその「確信」はあるらしい。と言うのも赤旗報じるところでは、共産党は『ドイツ連邦議会があげた日独交流150周年記念の決議で、「ドイツと日本は侵略・征服戦争を行い、被害を受けた近隣国の人々に破滅的な結果をもたらした」』と言う表現から後退したから反対だと言うのである。ドイツと日本の相違については(4)で述べるとしよう。
佐々木氏 「侵略戦争の歴史認識後退」 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-04-23/2011042302_05_1.html
(3)については、その答えは殆ど自明だろう。「日本の自己満足」であり、村山談話、菅談話に続く自虐史観のお披露目だ。他に何か解釈のし様があろうか。
(4)とは即ち、ドイツの立場は、どんな大罪を戦前戦中に犯していても「悪いのはナチ党で、ナチ党の居ない新生ドイツは無罪」と言う立場である。従ってユダヤ人と言う一民族を組織的に根絶させようなどと言う暴挙も「過去にナチ党が犯した悪い事」で認めてしまえる。言い換えれば「新生ドイツとは無関係に「自虐(*4)」史観」を受け入れてしまえる。
我が国は、一民族を根絶させようなどと言う暴挙に加担した事もなければ、いかなる民族をも根絶しようなどと意図した事はない。「五族共和」「八紘一宇」「大東亜共栄圏」が仮に宣伝文句にしか過ぎなかったとしても、其処に謳いあげられた宣伝文句は人種差別の撤廃であり、ナチ党の人種差別政策とは全く相容れない。言い換えれば、我が国には戦前戦中と戦後を断絶しなければならない理由も、戦前戦中を断罪しなければならない理由もない。
であると言うのに、過去を断絶した事にして断罪し良い気になろうと言うドイツと、言い換えればユダヤ人虐殺と言う大罪と、我が国が肩を並べて過去を断罪しようと言うのは、暴挙であり、愚挙である。
それはひょっとして「同じ穴の狢同士」で日独友好に資する事はあっても、真の日中友好や日韓友好には百害あって一理も無いものである。
(3)については、その答えは殆ど自明だろう。「日本の自己満足」であり、村山談話、菅談話に続く自虐史観のお披露目だ。他に何か解釈のし様があろうか。
(4)とは即ち、ドイツの立場は、どんな大罪を戦前戦中に犯していても「悪いのはナチ党で、ナチ党の居ない新生ドイツは無罪」と言う立場である。従ってユダヤ人と言う一民族を組織的に根絶させようなどと言う暴挙も「過去にナチ党が犯した悪い事」で認めてしまえる。言い換えれば「新生ドイツとは無関係に「自虐(*4)」史観」を受け入れてしまえる。
我が国は、一民族を根絶させようなどと言う暴挙に加担した事もなければ、いかなる民族をも根絶しようなどと意図した事はない。「五族共和」「八紘一宇」「大東亜共栄圏」が仮に宣伝文句にしか過ぎなかったとしても、其処に謳いあげられた宣伝文句は人種差別の撤廃であり、ナチ党の人種差別政策とは全く相容れない。言い換えれば、我が国には戦前戦中と戦後を断絶しなければならない理由も、戦前戦中を断罪しなければならない理由もない。
であると言うのに、過去を断絶した事にして断罪し良い気になろうと言うドイツと、言い換えればユダヤ人虐殺と言う大罪と、我が国が肩を並べて過去を断罪しようと言うのは、暴挙であり、愚挙である。
それはひょっとして「同じ穴の狢同士」で日独友好に資する事はあっても、真の日中友好や日韓友好には百害あって一理も無いものである。
やっぱり菅直人は歩く天災で、民主党政権は東日本大震災、大津波、福島原発事故に次ぐ第4の災厄だな。
喩え彼奴が、福島第1原発のベント開放遅れの主犯で、水素爆発を惹起した容疑者でなかったとしても、だ。
喩え彼奴が、福島第1原発のベント開放遅れの主犯で、水素爆発を惹起した容疑者でなかったとしても、だ。
<注釈>
(*1) 私の知る限り、極めて珍しい事例だ。逆は、有名な「教科書検定で、「日本の侵略」が「日本の進出」に書き換えられた。だとか、「日本軍が大陸で毒ガス戦を実施する写真が見つかった」と言う朝日の大誤報とか、枚挙に暇が無い。(*2) 下手すると、高校入試かも。(*3) 言うもサラなりながら、第二次大戦は1939年、「ドイツのポーランド侵攻」に始まる。より正確には、「独ソによるポーランド分割」であるが。(*4) 現代人と過去のドイツ人を別物と考えるのだから、「自虐」とさえ言えないな。言わば「過去断罪断絶史観」か。
日独交流150周年に当たり日独友好関係の増進に関する決議
今から150年前の1861年、我が国は日・プロイセン修好通商条約に調印し、日本とドイツの前身であるプロイセンとの間に公式な関係が樹立された。
1871年にプロイセンを中心に統一を達成したドイツは、我が国が近代化に当たり模範とした国の一つであり、我が国はドイツから、法学、医学、芸術を始め、様々な分野で多くを学んできた。また、浮世絵を始めとする日本の伝統文化も、ドイツを含むヨーロッパの芸術に少なからぬ影響を及ぼすなど、日独両国は、友好関係を築いてきた。
両国は、第一次世界大戦で敵対したものの、先の大戦においては、1940年に日独伊三国同盟を結び、同盟国となった。しかし、両国は、その侵略行為により、近隣諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えることとなった。あわせて、敗戦の中から両国は奇跡の経済復興を遂げ、同時に戦争への反省に立ち、今日、自由、民主主義、人権の尊重という基本的な価値観を分かち合いつつ、世界の平和と繁栄のために緊密に協力している。さらに、両国の国民は、相互の文化と価値観に対する尊敬の念を基礎に、広範多岐にわたる交流を着実に進めている。
本院は、日独交流150周年に当たるこの機会に、日独両国が国際社会の平和と安定に大きく寄与していることを確認するとともに、今後とも我が国は、信頼関係に基づくパートナーであるドイツと共に、国際平和の実現に向けて最大限の努力を継続する所存であることを、ここに銘記する。 右決議する。