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「私は日本という女性と結婚」 ドナルド・キーン氏、永住へ帰化手続き http://sankei.jp.msn.com/life/news/110417/art11041711580005-n1.htm
2011.4.17 11:52
2009年7月、東京都北区の自宅でインタビューに応じるキーン氏日本文学研究で知られる米コロンビア大名誉教授のドナルド・キーンさん(88)が日本に永住する意思を固め、日本に帰化する手続きを始めたことが15日分かった。関係者が明らかにした。関係者は「東日本大震災で大変心を痛め、被災者との連帯を示すために永住への思いが固くなったようだ」と話している。
キーンさんは1922年、ニューヨーク生まれ。学生時代に「源氏物語」の英訳を読み、日本文化に興味を抱いた。日米開戦後は海軍情報士官として、玉砕した日本兵の遺書を翻訳したり捕虜を尋問。復員後、英ケンブリッジ大、米コロンビア大、京都大で日本文学を学んだ。「日本文学の歴史」「百代の過客」「明治天皇」などの著作で知られる。
三島由紀夫とは京大留学中の54(昭和29)年に知り合って以来の友人で、三島作品の翻訳も行った。2008(平成20)年に文化勲章を受章した。
松尾芭蕉の「おくのほそ道」をたどる旅をし、英訳も出版。東北大(仙台市)で半年間、講義したこともある。それだけに、被災地の状況を心配している。平泉の中尊寺は難を逃れたが、何度も訪れた松島や多賀城など芭蕉ゆかりの地は大きな打撃を受けた…。
キーンさんはこれまで1年の半分ほどを東京都北区の自宅で過ごしてきたが、26日にコロンビア大で最終講義を迎えることもあり、日本に永住することを決めた。周囲に「日本が大好きだから」などと説明しているという。
「危機だからこそ」
法務省は15日、震災直後の3月12日から4月8日までの4週間に日本から出国した外国人は延べ53万1000人で、このうち発生後1週間では24万4000人だったと発表した。震災発生前の1週間は14万人だった。
震災と福島第1原発事故を受けて、各国が一時的な出国検討を勧告したり、被災地からの帰国支援を実施したことが影響した。
NHKのインタビューに応じたキーンさんは「日本は危ないからと、(外資系の)会社が日本にいる社員を呼び戻したり、野球の外国人選手が辞めたりしているが、そういうときに、私の日本に対する信念を見せるのは意味がある」と語った。
「私は自分の感謝のしるしとして、日本の国籍をいただきたいと思う」とし、夏までに日本国籍を取得する考えだ。
独身を通してきたキーンさんは「私は『日本』という女性と結婚した。日本人は大変優秀な国民だ。現在は一瞬打撃を受けたが、未来は以前よりも立派になると私は信じる」と、新たな祖国になる日本の復活を信じている。
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「青い目の日本人」ではなさそうだが・・・
随分前に聞いたラジオの話。確かNHKのAMだったと思う。例によってメモも取らず、記憶だけで書いている事をお断りしておく。
日本に帰化した外国人とアナウンサーとのトークで、途中から聞いたか聞き逃したか聞き忘れたかで元外国人(*1)が誰かはわからなかったが、戦時中の日本に帰化して住んでいたと言うから、結構なお年の筈だ(*2)。
大東亜戦争(太平洋戦争)中の事で、帰化したとは言え「敵性外国人」と疑われ、憲兵だか警察だかに調べられたときの事。「兵隊にも行かずにフラフラしやがって」とか何とか言われたときに、この元外国人の言う事に。
「そうなんです。私は召集令状が来るのを待っているんです。
兵役に就く覚悟は出来ているのに、召集令状が仲々来ないんです。」
すると取調べ官、ガラリと口調を変えて曰く。
「ならばお前は知らないのだな。帰化して日本人になった者は、兵役を免除される。明治天皇がそうお決めになったのだ。」と説明してくれたと言う。
「でも私は兵役に就きたかったんですよぉ。」と続け、それ故に敗戦の際のショック・無力感は大きかったと語る元外国人に、私はラジオに向かって叫んだものだ。
「日本人だぁ!」
ラジオなのでわからないが、彼の目は青いかも知れない。髪は赤かったり金髪だったりするかもしれないし、体格も日本人離れしているかも知れない。が、紛れもなく彼は日本男児であると、私は叫んでいた。
そんな古い記憶を呼び起こしてくれたのが上掲記事。
> 日本文学研究で知られる米コロンビア大名誉教授のドナルド・キーンさん(88)が
> 日本に永住する意思を固め、日本に帰化する手続きを始めた
キーンさんは88歳だが、これから日本に帰化するのであるし、大東亜戦争(太平洋戦争)中は米海軍情報士官として従軍したそうだから、上記の元外国人とは同年代だが、別人だ。
報じられているキーン氏の言葉は以下の通り。
> 「日本は危ないからと、(外資系の)会社が日本にいる社員を呼び戻したり、
> 野球の外国人選手が辞めたりしているが、
> そういうときに、私の日本に対する信念を見せるのは意味がある」
> 「私は自分の感謝のしるしとして、日本の国籍をいただきたいと思う」
キーン氏の指摘を待つまでも無く、今我が国は東日本大震災、それに伴う大津波、福島原発事故と言う(*3)未曾有と言いたくなるほどの危機にある。「困ったときの友は真の友」と言うが、かかる国難に於けるキーン氏の心遣いはありがたい。
写真で見る限り、彼の目は青くはないし金髪でもない。つまりさほどには「バタ臭く」は無いが、彼もまた、上述元外国人と同様に、帰化して日本人になろうとしている。
「日本が大好きだから。」残念ながら、そう口にに出す/出せる日本人の数は多くない(*4)。それを公言するドナルド・キーン氏の日本帰化を、私も歓迎する。
今更ながらであるが
、Well Come to Japan, Mr Donald Lawrence Keene!
Well come to Japanease World!
所で、報道記事のラストに曰く。
> 独身を通してきたキーンさんは「私は『日本』という女性と結婚した。」
いやはや、微かにではあるが、嫉妬を感じてしまうぞ。
「俺の女に手を出すな!」とね。
<注釈>
(*1) 帰化した以上は、彼は、日本人だ。そのことを彼は、この番組で証明している。後述。
(*2) しかも兵役適齢期と言う事は、今もご存命ならば少なくとも80歳代だ。(*3) 菅直人の民主党政権というのを、4番目に数えたくなるな。
(*4) 日本と日本人には、大好きになるだけの材料には事欠かないのだが。逆に日本の悪口言いまくりの日本人は、掃いて捨てるほどある。