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 極めて私的な意見だが、怒りというものには二種類あるように思う。
 
 一つは「熱い怒り」。こちらの方が一般的な「怒り」だろう。「頭に血が上る」「カーッとする」「腸が煮えくり返る」等と表現され、イメージカラーとしては「赤」。燃えていると言うイメージだ。
 
 もう一つは「冷たい怒り」。こちらの方は「熱い」を通り越した感じだ。あまりにも腹が立って、逆に腸に氷をぶち込んだような冷たさを覚え、「怒りの対象」の破滅を願い破滅させる方法を淡々と考え始める。イメージカラーとしては青か、無色透明。「殺意」と言うのがもう少しわかりやすい表現だろう。
 
 当然ながら、私の考えでは、後者「冷たい怒り」の方が「熱い怒り」よりも深く、酷く、大きい。
 
 で、そんな物騒な感情を久々に覚えたのは、自称「反捕鯨」実質反日テロ組織狂犬シーシェパードの報道記事。
 
1>  SSは同日の声明で、
2> 捕鯨妨害のおかげで日新丸が1カ月早く帰港、
3> その結果、SSが震災への人道援助に貢献できたなどと主張。
4>「日新丸は永久的に人道援助船となるべきだ」とも要求した。
 
5> SSは東日本大震災の発生後、震災について頻繁に言及。
6> 代表のポール・ワトソン容疑者(60)=傷害容疑などで国際手配中=は、
7> 海の神が怒ったとする趣旨の「Tsunami(津波)」と題した詩を発表し、物議を醸している。
 
 上記1>~3>は、東日本大震災のために帰国していた我が捕鯨船団が救援活動に出港した事を以って、捕鯨活動を妨害し捕鯨船団を帰国させたSSの功績であるとPRしていると言うのだ
 他人の褌を借りるというか、厚顔無恥というか、盗人猛々しいというか・・・
 言うまでもないが、東日本大震災の救援に出動したのは我が日本船団だ。くどいようだが救援しているのは我が捕鯨船団だ。SSの妨害活動で今シーズンの調査捕鯨が中断されてしまったのは事実だが、中断するのも帰国するのも、我が国の判断であってSSではない。そもそも、捕鯨という業務があるから捕鯨船団はあるのである。
 上記4>に至っては、「東日本は永遠に復興するな」と呪詛をかけているのにも等しい。
 
 上記5>~7>に至っては、言葉もない。
 「水に落ちた犬はたたけ」が大陸流であり、西欧流も大陸流と良い勝負の冷徹な功利主義である事は周知しているが、こちとらは「敵に塩を送る上杉謙信」に男らしさを見いだす日本人だ。
  もし仮に、今回の東日本大震災が、日本に対する神の怒りなのであるならば、それはSS如きのへっぽこ妨害に尻尾巻いて退散し、調査捕鯨すら中断した我が国の情けなさに対する怒りに違いない。そうでなければ、調査捕鯨を中断したその直後に「神の怒り」東日本大震災が襲来した筈がない。
 
 いずれにせよ、これで明確に再確認できたことがあるのは幸いだ。
 
 それ即ち、狂犬SSは我が国、我が日本にとって不倶戴天の敵であると言うこと。
 
 困ったときの友が真の友、と言う。
 困ったときの敵は、天地入れざる敵に違いない。
 
 SS、覚悟。