瀕すりゃ鈍す―仙谷、官房「副」長官に就任

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　菅直人を首班とする現・民主党政権が、「内閣の体制強化」と称して組織改変をしたそうだ。以下の報道と併せると、3人と決まっている官房副長官のうち藤井裕久氏が首相補佐官にして、その空いた官房副長官ポストに前官房長官兼前々外務大臣であり、「自衛隊は暴力装置」などの暴言で問責決議を喰らってその職を追われて「民主党副代表」に「栄転」していた仙谷由人がなるのだと言う。　
　
官房副長官に仙谷氏＝菅首相、震災対応で異例起用　　http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110317-00000138-jij-pol
　
　以前は官房長官で、外務大臣まで兼任していたのだから、これは見ようによっては左遷ないし降格人事であろう。現官房長官である枝野が震災発生以来走り回っているのだから(*1)、有能な補佐役をつけたいと考えても不思議はない。
　
　だが、未曾有の大災害と言う状況であり、表面上降格人事とは言え、また菅直人とは「反小沢」でお友達(*2)であるとは言え、「自衛隊は暴力装置」と公言し「日本は中国の属国」と告白している仙谷を、屁理屈をこねるのだけは一人前の売国奴を、官房副長官の座にすえる神経は、全く以って私には理解できない。
　
　如何に民主党が自衛官たちの反民主党的言論を封じた所で、まだ自由な市民である（　筈の･･･そんな言論統制が長引けば、その自由も失われる。）自衛官達の士気が、この人事で上がるとは思えない。否、下がるに決まっている。
　
　それでも黙々と、粛々と、自衛隊はその任務を遂行するだろう。
　全く以って頭が下がる。それ即ちこの人事による「自衛官に対する悪影響は限定的であろう。」と言うことでもある。
　
　が、ならばこの人事で、官房副長官に就任した仙谷で、何かよい影響良い事があるだろうかと考えると、「菅直人を擁護する屁理屈の壁が一枚増えた。」ぐらいしか私には思い浮かばない。ま、それこそ、菅直人の欲した「内閣の体制強化」の目的かも知れないが。
　
　でもねぇ、屁理屈の壁を何枚重ねても、支持率は下げ止まるかも知れないだけで、上がりっこないよ。今更支持率なんか気にしないのかも知れないが。
　
　或いはひょっとすると、問責決議の対象を増やして、己が地位を守るための縦深陣地と言うことなんだろうか・・・
　
　確かに、売国奴でも無能でもない民主党議員が誰か居るかと言うと、私には全く心当たりがないのであるから、自衛官諸氏の士気が上がるような「民主党内閣体制強化」は、不可能と言わざるを得ないのだが。

＜注釈＞

(*1)　まあ、走るばかりで余り実のある行動は少ないようであるが、記者会見して記者の質問に答えるだけ、頓珍漢な「国民へのメッセージ」しか出さずに救援の邪魔ばかりする菅直人よりはマシだろう。

(*2)　ッて事は、小沢一郎に宣戦布告している私とも、お友達となる可能性がある訳だが・・・・急いで付け加えるならば、私は民主党に対しても宣戦布告をしている。であるからして、仙石とお友達になる事態は回避できよう。
　尤もその民主党は今政権党であるから、これに宣戦布告している私の方は反乱軍で賊軍って事になるな。