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反日テロリスト・狂犬シーシェパード(略称SS)の妨害活動に屈して今シーズンの調査捕鯨が中止され、此に対する社説を比較したのは先行記事にしたとおり。この次点では「4大紙+産経」のレギュラーメンバー5紙しか社説が揃わなかったこと。社説としては朝日グループ(朝日・読売・毎日)と産経グループ(産経・日経)に美事に二分されること、白眉は日経の社説であることなどを述べた。
社説比較-調査捕鯨中止 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34794349.html
先回比較したレギュラーメンバー5紙の最後発・朝日に遅れること二日、2月24日付で東京新聞も社説でこの調査捕鯨中止を取り上げた。これもまた看過はなるまい。
社説比較-調査捕鯨中止 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34794349.html
先回比較したレギュラーメンバー5紙の最後発・朝日に遅れること二日、2月24日付で東京新聞も社説でこの調査捕鯨中止を取り上げた。これもまた看過はなるまい。
例によって添付する比較表に東京新聞を追加した。例によって再左列をゲストである東京新聞とし、朝日を左から2列目に赤字で、産経を最右列に青字で記した。朝日と産経以外の他紙が、朝日と産経以外の特長アル主張をしている場合は、ゴシック体下線で示した。
比較項目は、(1)SS妨害活動への評価 (2)日本政府 調査捕鯨中止決定への評価 (3)欧米反捕鯨国への対応 (4)調査捕鯨続行への評価 (5)捕鯨の将来像 の5項目を選定した。
さて東京である。評価項目(1)でSSを非難する点は他紙と変わらない。
評価項目(2)では調査捕鯨中止から暫くしたから出された官房長官であるところの枝野の「来年以降のことをやめたのではなく、どうやったら安全にできるのかを省庁横断的に検討したい」と言う発言を評価している点がユニーク・・・と言うより、此は矢張り後発社説の強みを活かしたと言うべきだろう。言い方を変えれば民主党の言い訳アリバイ作りを素直に受け入れた形だ。が、まあ、社説としては「調査捕鯨続行」を歓迎していることになる。
その主張は、評価項目(4)で「一部に出ている調査捕鯨見直し論は間違いだ。」と断じ、日本が暴力に屈する国と思われることを警告し、IWCの現状にしても評価項目(3)で「捕鯨国と反捕鯨国が拮抗している」として、「暴力に屈したというイメージを与えないように、国際社会にSSの非道を訴えればよい。」だの「反捕鯨は世界的傾向」などとしたり顔で抜かす朝日グループとは一線を画している。尤も、IWCの現状を「捕鯨・反捕鯨拮抗」というのは大分甘い現状認識とは思うが。
で、結論は評価項目(5)「日本は平和国家として歩んできたのだから、暴力に屈せず、武力に頼らず、IWCの場で議論を尽くして暴力を跳ね返すべきだ。昨年議論されたIWC提案が再検討の土台となろう。」
私が本記事のタイトルを「東京新聞の後出しじゃんけん」としたのは、この東京新聞社説の結論故だ。上述の通り、此処までの議論は大凡産経グループ=産経&日経の社説に沿っていながら、最後の結論でIWC提案なんて妥協案を持ち出すことで、美事に「朝日グループ」に復帰している。唐突に出てくる「武力に依らない外交」がそれを示している。言わんとするところは「SS対処のために海賊法の適用や護衛艦船の派遣なんて事はせずに、ひたすらIWCで話し合え。」の話し合い至上主義の武力排斥に陥っている。
邪推を巡らすならば、「心情的には朝日グループなんだけど、何だか旗色が悪そうなんで産経グループのフリをしとこうとしたんだけど、失敗しちゃった。」てな感じだ。
矢張り今回社説比較の中では、日経の最後の一文「捕鯨だけにとどまらない。科学的な証拠に基づく漁業管理を自ら実践し、国際交渉を通じて世界に説いていく責任が(日本)政府にはある。」の前には、木っ端微塵に吹き飛ばされる存在だ。
比較社説一覧
朝日 捕鯨打ち切り―将来像を冷静に考えたい http://www.asahi.com/paper/editorial20110222.html?ref=any
読売 調査捕鯨中止 悪質な妨害行為は許されない http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110218-OYT1T01122.htm?from=any
毎日 調査捕鯨の中断 根本見直しの契機に http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20110219k0000m070126000c.html
日経 暴力で調査捕鯨中止は問題だ http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE0E1E4E5E1EAE3E2E3EBE2E0E0E2E3E38297EAE2E2E3?n_cid=DSANY001
産経 調査捕鯨中止 暴力に屈せず正当性貫け http://sankei.jp.msn.com/life/news/110220/trd11022002530003-n1.htm