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どうも瀕すりゃ鈍すと言うか、マスコミの必殺技「手のひら返し」をもろに喰らっていると言うか、その分ん差っ引いたってって元から高いとはいえない政治レベルが地の底のさらに果てまで落ちていく感がある現・民主党政権であるが、それにしても連日の国会答弁だけでも「奇怪な弁明」シリーズができてしまいそうな勢いは、いくらその議席数が憲政史上最多だからって異常なものがある。別に閣僚数は格段に増えたわけでもないし、前回の菅直人内閣の「改造」は極小規模で済んでいる上、その前の鳩山内閣から続投し続ける閣僚もチラホラあるのだから、「のべ閣僚数」としては特段に多いとは思われない。問責決議を喰らっても3人の閣僚が交代しただけなんだからなおさらだ(*1)。
それはさておき、報じられているのは国会答弁における前原外相の答弁。平成11年の北朝鮮訪問の際によど号乗っ取り犯と一緒に写真を撮った事を、以下のような答弁を通じて明らかにしたと言う。
それはさておき、報じられているのは国会答弁における前原外相の答弁。平成11年の北朝鮮訪問の際によど号乗っ取り犯と一緒に写真を撮った事を、以下のような答弁を通じて明らかにしたと言う。
> 「よど号」を乗っ取って北朝鮮に滞在する実行犯4人と
1>「玄関でばったり会った」と説明。
> その際、一緒に写真を撮り、
2> 帰国後に「公安調査庁に提出した」と答弁した。> 実行犯であることは一緒にいた北朝鮮側の通訳らに教えてもらったとして
3> 「まったくの偶然だった」と強調した。> 前原氏は実行犯について
4> 「公安調査庁に話したのは事実だが、名前は忘れた」という。> 稲田氏が「北朝鮮で織物会社の顧問の肩書の名刺を配ったのではないか」と指摘すると、
5> 前原氏は「調べて答える」と述べるにとどまった。
さて、一寸想像してほしい。
貴方は今外国を訪問している。日本に近いが日本人は滅多に来られないような国だ。この国の国民の容貌は、日本人によく似ている。
が、向こうに見える4人組みは、一寸雰囲気が違うようだ。
すると同行して何処へでも着いて来る政府の通訳が教えてくれる。
「あれは、貴方の国から航空機を乗っ取って我が国に亡命した四人組ですよ。」と。
さて、貴方の反応は次のうちどれだろうか。
(1) 「ラッキー!写真の一枚も撮って持って返れば写真週刊誌に高く売れるかも。そうでなくても仲間に自慢出来るぞ。そうだ、どうせなら一緒に記念写真を撮ってもらおう!!!」
貴方は今外国を訪問している。日本に近いが日本人は滅多に来られないような国だ。この国の国民の容貌は、日本人によく似ている。
が、向こうに見える4人組みは、一寸雰囲気が違うようだ。
すると同行して何処へでも着いて来る政府の通訳が教えてくれる。
「あれは、貴方の国から航空機を乗っ取って我が国に亡命した四人組ですよ。」と。
さて、貴方の反応は次のうちどれだろうか。
(1) 「ラッキー!写真の一枚も撮って持って返れば写真週刊誌に高く売れるかも。そうでなくても仲間に自慢出来るぞ。そうだ、どうせなら一緒に記念写真を撮ってもらおう!!!」
(2)「これは我が国にとって貴重な情報だ。ナントカ写真に撮って持ち帰れないものか。記念写真撮影と持ち掛ければ、応じるかも知れない・・・」
(3)「これは我が国にとって貴重な情報だ。ナントカ写真に撮って持ち帰れないものか。幸いカメラはあるから、このうるさい通訳の隙を突いて、隠し撮りで一枚・・・」
(4)「世界同時革命を夢見てこの地上の天国に先陣を切って馳せ参じた、偉大なる先輩方だ。是非とも記念撮影をお願いしたいものだ!!」
報じられているところでは、前原外相は凡そ上記(2)のように反応し、「よど号乗っ取り犯との記念撮影写真」を持ち帰り、帰国後に「公安調査庁に提出した」と答弁している。前原氏と言えば民主党の中では「未だマシ、未だまとも」との評価も一部にはあり、答弁どおりの「まともな」反応を期待したいところではあるが、果たして、信用できるものだろうか。
同記事で報じられる前原外相の答弁はその信用度を判定する一助となろう。上記1>及び3>で前原氏が強調するのは、「如何に自分に責任がないか。」であり、自己弁護ばかりである。念頭にあるのは「北朝鮮訪問の際に、よど号乗っ取り犯に自ら会見したのではないか。当該写真はその証拠ではないか。」と言う疑いであろう。前原氏はこれを完全否定して見せた形であるが・・・どうも私には信用ならない。
信用ならない根拠は、同記事にある答弁上記5>「調べて答える」にある。この意味する所は「北朝鮮で織物会社の顧問と言う虚偽の肩書の名刺を配ったか、否か、調べてみないと判らない。」であり、さらには、「前原氏は虚偽の肩書きの名刺を一再ならず配ったことがある。」である。さもなければ「北朝鮮で織物会社の顧問と言う虚偽の肩書の名刺を配ったが、証拠がなければしらも切れるので、証拠がないかどうか調べる。」と言う意味としか思われない。
普通の人間は虚偽の肩書きの名刺なんか配らないし、配れば珍しいから覚えているものだ。「調べて答える」=「調べないと判らない」=「『覚えていない』と主張している」のであるから、上記の通りに推論するしかない。最大限好意的に解釈しても「前原氏は野党時代に名刺で虚偽の肩書きを語る癖があった。」でしかない。
いくら民主党の野党時代で、相手が北朝鮮であるとは言え、「奇怪」としか評し様があるまい。
さらに言えば・・・・前原外相は、よど号乗っ取り犯と共に写真を撮った事を認めているが、その写真は偶然撮れた物で、自ら希望して撮った写真ではないと強調している。
同記事で報じられる前原外相の答弁はその信用度を判定する一助となろう。上記1>及び3>で前原氏が強調するのは、「如何に自分に責任がないか。」であり、自己弁護ばかりである。念頭にあるのは「北朝鮮訪問の際に、よど号乗っ取り犯に自ら会見したのではないか。当該写真はその証拠ではないか。」と言う疑いであろう。前原氏はこれを完全否定して見せた形であるが・・・どうも私には信用ならない。
信用ならない根拠は、同記事にある答弁上記5>「調べて答える」にある。この意味する所は「北朝鮮で織物会社の顧問と言う虚偽の肩書の名刺を配ったか、否か、調べてみないと判らない。」であり、さらには、「前原氏は虚偽の肩書きの名刺を一再ならず配ったことがある。」である。さもなければ「北朝鮮で織物会社の顧問と言う虚偽の肩書の名刺を配ったが、証拠がなければしらも切れるので、証拠がないかどうか調べる。」と言う意味としか思われない。
普通の人間は虚偽の肩書きの名刺なんか配らないし、配れば珍しいから覚えているものだ。「調べて答える」=「調べないと判らない」=「『覚えていない』と主張している」のであるから、上記の通りに推論するしかない。最大限好意的に解釈しても「前原氏は野党時代に名刺で虚偽の肩書きを語る癖があった。」でしかない。
いくら民主党の野党時代で、相手が北朝鮮であるとは言え、「奇怪」としか評し様があるまい。
さらに言えば・・・・前原外相は、よど号乗っ取り犯と共に写真を撮った事を認めているが、その写真は偶然撮れた物で、自ら希望して撮った写真ではないと強調している。
だが、思想の自由なんか薬にしたくてもないような北朝鮮で、当時野党の有力議員であった前原氏の行動が、北朝鮮当局の統制下にない筈はなく、よど号乗っ取り犯との「出会い」が少なくとも北朝鮮の意図したものである公算は極めて大である。「よど号乗っ取り犯と一緒に写真を撮った」のを「一緒にいた北朝鮮側の通訳」が黙認しているのだからなおさらだ。
外相と言うのは、日本の外交のトップ。そのトップがこの程度の三文芝居を見抜けない。或いは三文芝居を見抜けなかった事を反省謝罪することもなく「ばったり会った」「まったくの偶然だった」と「自らの意思ではない」ことを強調し、北朝鮮による作為の可能性に触れさえせず、意図するせざるに関わらず北朝鮮当局を擁護するとは・・・正に笑止千万。
外相失格。少なく見積もっても、左様に判定するほかない。
如何に、前原誠司。
如何に、民主党。
<注釈>
(*1) 問責決議を受けて栄転しちまった閣僚もあるが、それはまた別の問題だ。