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 報じらているのは、どうやら与野党挙げての集中砲火を喰らっているらしい鳩山由紀夫の「普天間基地移設先を(現行日米合意の通り)辺野古に戻した際、「海兵隊は抑止力と学んだ」と言ったのは方便だった」と言ういわゆる「方便発言」に対する弁明。
 
 その元となった「方便発言」については、以下URLの記事に詳細が報じられており、当ブログでも記事にしている。
 
 
 上記URLから抽出した鳩山「方便」発言は以下の通り。例によって、適当なところで切って番号を振った。
 
 
>【Q10】 ―県内移設理由として在沖米海兵隊の抑止力は唐突感があった。
1>【A10】 「徳之島も駄目で辺野古となった時、理屈付けをしなければならなかった。
2> 海兵隊自身が(沖縄に)存在することが戦争の抑止になると、直接そういうわけではないと思う。
3> 海兵隊が欠けると、(陸海空軍の)全てが連関している中で米軍自身が十分な機能を果たせないという意味で抑止力という話になる。
4> 海兵隊自身の抑止力はどうかという話になると、抑止力でないと皆さん思われる。
5> 私もそうだと理解する。
6> それを方便と言われれば方便だが。
7> 広い意味での抑止力という言葉は使えるなと思った」
 この発言に対し、引用記事の鳩山弁明を引用すると以下の通り。やはり適当なところで切って弁#>と番号を振った。
弁1> 真意が必ずしも伝わっていない。
弁2> この抑止力に関して、
弁3> 普天間におられるヘリ部隊は役割を考えれば、
弁4> それ自体は必ずしも抑止力と言い切れるものではない。
弁5> (在日米軍の抑止力は)トータルとしてパッケージになっているから切り離せない。
弁6> 海兵隊も地上部隊とヘリ部隊があって切り離せない。
弁7> ワンパッケージになって米軍の活動がある。
弁8> 全体が抑止力という意味で私は申し上げた。
弁9> 一部の普天間だけを考えたとき、必ずしも抑止力と言い切れるか自信がないということで申し上げた。
弁10> (インタビューで質問者から)「それは方便として」と言われたから
弁12>「そういうふうに言われたら、そういう部分があったかもしれない」と申し上げた。
 正直なところ、何処で切るかは迷った。鳩山の日本語が私の理解を超絶している事は別に珍しいことではないが、今回の「弁明」は特に意味が通じないからだ。
 上記弁2>~弁9>を私の想像力の許す限り鳩山に好意的に解釈しても、以下のようにしか解釈できない。
 
解1> 沖縄駐留の米海兵隊は、ヘリ部隊と地上部隊が統合的に運用できるから有効な抑止力である。
解2> 従って、普天間基地のヘリ部隊単独では、抑止力とは言い難い。
 
 念のために書き添えると、私自身が解釈したのだから当然だが、上記解1>~解2>の解釈は相応に理解できる。「ヘリ部隊単独は抑止力ではない。」と言うのは極論が過ぎると思うが、「ヘリ部隊単独は抑止力は大きく低下する。」と言うのならば同意できる。「ヘリで20分の距離以内に地上部隊とへり部隊駐留」とは、米海兵隊自身がかねてから主張するところである。即ち上記解1>~解2>は、鳩山由紀夫が「在沖縄米海兵隊が抑止力である事」を相応に学んだ証拠と考えられる。考えられるのだが・・・・

 何故その学習成果が、上記弁10>~弁12>「方便と言えば方便かも知れない」と言う表現に繋がるのか、サッパリ理解できない。それは仮に、上記琉球新報一問一答記事に上記弁10>(インタビューで質問者から)「それは方便として」と言われた に相当する記述が認められないが、鳩山の弁10>通りそんな発言が質問者からあったと仮定しても、弁12>「そういうふうに言われたら、そういう部分があったかもしれない」と言う受け答えになる論理の筋道がサッパリ判らない。
 
 上記解1>~解2>の続きは、普通に考えるならば以下のようになるだろう。
 
解3>> よって、普天間基地のヘリ部隊を沖縄県外に移設することは、移設するヘリ部隊も、沖縄に残る陸上部隊も、抑止力とは言い難くする。
 
 その上で、上記解1>~解2>及び解3>>を「方便かも知れない」と表現できる状態は、一体いかなる状態であろうか。この部分は、元々の鳩山「放言」発言で言えば、上記2>~5>に相当する。上記6>こそ正しく「6> それを方便と言われれば方便だが。」なる「方便発言」の核心である。上記6>「方便発言」を惹起しうる状態はと言えば・・・
 
 正しく鳩山自身が語ったとされる、上記1>「徳之島も駄目で辺野古となった時、理屈付けをしなければならなかった。」これ即ち琉球新報が同じ発言を報じる記事のタイトルに「断念理由後付け」と銘打った所以でもある。
 
「抑止力は方便」断念理由後付け 鳩山前首相、普天間で証言2011年2月13日    http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-173438-storytopic-3.html
 
 言い換えよう。
 
 報じられている鳩山の「弁解」、上記弁1>~弁9>は、殆ど弁解になっていないのである。それは上記2>3>4>で『海兵隊』と表現されている発言が、上記弁3>で述べる『普天間基地に駐留する海兵隊ヘリ部隊』の事であると、鳩山に最大限好意的に解釈したとしても(*1)、だ。
 上記7>「 広い意味での抑止力という言葉は使えるなと思った」とあっては、仮に上記1>の発言がなかったとしても「断念理由後付」と解釈するのが普通だろう。
 
 であると言うのに鳩と来た日には、「『海兵隊は抑止力』とする断念理由は後付けではない。」と主張するどころか、「海兵隊は抑止力ではないと言ったのは、普天間基地にいるのが単独のへり部隊だからだ。」としか主張していないのだから、これは弁明にも何もなりはしない。
 
 産経が「鳩山前首相の“釈明”要旨」と「” ”」を以って『釈明』の二文字を囲んだのもうべなるべし。
 
 どうも、鳩山にとっては、普天間基地の辺野古移設回帰理由が後付である事よりも、『方便』と言う表現を質問者から出されたことのほうが、重大であるらしい。或いは『報道とは異なり、鳩山は政府と同様、ヘリ部隊と地上部隊が共に沖縄にある米海兵隊を抑止力と考えている』事の方が。
 
 『方便かも知れない。』と言った事を覚えているだけ、マシと、考えるべきなのか。
 
 或いは『今季限りで議員を辞める』と言うのは辞めたけれども首相は辞めたのだからマシと。
 
 ハナっから首相になんぞなってくれないのが一番だったと思うんだがね。
 
 ま、過去は取り戻せないのならば・・・・現在と未来に祟るんじゃねぇ。さっさと忘却土に堕ちよ!この無知無能無学無様無定見無方針無理解無関心且つ優柔不断支離滅裂四分五裂表裏比興朝令暮改朝三暮四遅刻常習厚顔無恥安保白痴の外交音痴で糸コンニャク男にして詐欺野郎が!!!!

 

<注釈>

(*1) 上記2>及び4>で「海兵隊自身」と表現し、上記3>で「米軍自身」と対比しているにも拘らず、これを「海兵隊ヘリ部隊」と解釈するのは非常な無理があるのだが、其処を曲げて「好意的に」。
 

関係記事

絶句するしかない男、鳩山由紀夫  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34727580.html

琉球新報社説 抑止力」は方便/政治音痴の素人首相 政治不信と混迷を増幅  http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-173465-storytopic-11.html

沖縄タイムス社説 [「抑止力は方便」]これが前首相の発言?  http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-02-14_14545/

鳩山前首相一問一答 見通しなく「県外」発言  http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-173440-storytopic-3.html