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転載開始=====================================================
菅首相「尖閣」主張せず 衝突事件後初の日中首脳会談で http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110202/plc11020201310001-n1.htm
2011.2.2 01:30
菅直人首相が昨年10月、ブリュッセルでのアジア欧州会議(ASEM)の際に行った温家宝首相の「廊下懇談」で、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件について「温首相は日本の立場をご存じでしょうから今日は言いません」と語り、一切言及しなかったことが分かった。1日までに複数の政府筋が明らかにした。首相は懇談後、同行記者団に「温首相から原則的な話があり、私も尖閣諸島はわが国固有の領土であり、領土の問題は存在しないという原則的なことを申し上げた」と虚偽の説明をしていた。当時、中国河北省で準大手ゼネコン「フジタ」の日本人社員1人が拘束されていたが、首相は懇談でこの問題にも触れず、社員の早期解放を求めなかったという。日中首脳会談は昨年10月4日(日本時間5日)、ASEM首脳会議の最中に急遽(きゅうきょ)セットされ、廊下を使って約25分間行われた。日本側は別所浩郎外務審議官と山野内勘二首相秘書官、英語の通訳が同席した。懇談で首相が尖閣諸島問題に言及しない意向を示したところ、温首相も同調し「中国固有の領土」とする立場を主張しなかった。その上で「両者とも今の状況では好ましくないということで戦略的互恵関係を進展させることを確認した」(首相)という。懇談について、外務省はホームページに「温家宝首相は尖閣諸島についての原則的な立場を述べた。菅首相は尖閣諸島はわが国固有の領土であり、領土問題は存在しないとの原則的立場を述べた」と、首相の説明に沿った内容を掲載している。中国国営新華社通信も、温首相は釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国固有の領土であると主張したと報じた。日本政府関係者は「日中双方が会談内容の公表範囲をすりあわせた結果だ」としている。一方、9月20日に中国河北省で拘束されたフジタの現地法人社員4人のうち、懇談が行われた時点で1人が解放されていなかった。首相周辺が懇談直前、早期解放を温首相に求めるよう首相に伝えたが、首相は「それはできない」と断り、話題にしなかったという。
=======================================================転載完了
菅直人にとっては小さな嘘でも、日本と日本国民にとっては大きな嘘だ。
産経新聞が報じるは、昨年10月にアジア欧州会議(ASEM)のついでに実施された、仙石権謀長官、もとい健忘長官、再びもとい官房長官(当時)ご執心の「日中首脳会談」の実態。
ハナッカラ非公式な立ち話であり、いくら仙石やら官やらが力んだところで「日中関係は尖閣衝突事件以前の状態に復旧した」なんて思わないし、復旧すべきですらないと私は考えているのだが、それは兎も角、報じられているのはその日中首脳立ち話、もとい、通称「日中首脳会談」に於ける尖閣諸島に対する菅直人( 当時首相。今でも未だに首相だが。)の言及。
今回の報道
> 沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件について
菅1>「温首相は日本の立場をご存じでしょうから今日は言いません」
> と語り、一切言及しなかったことが分かった。
> 1日までに複数の政府筋が明らかにした。
これに対して、問題の日中首脳「会談」直後の報道では、以下の通り報じられていた。
> 菅首相は会談で
菅2>「尖閣諸島はわが国固有の領土であって、領土の問題は存在しない」
> と述べた。
【日中首脳会談直後の報道】 日中首脳が廊下のイスで25分間会談 首相「領土問題は存在しない」と主張も、両者は平行線 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110110/plc11011018210180-n1.htm
問題は二つある。
一つはこの産経報じる菅直人の日中首脳「会談」に於ける発言、上記菅1>が真実であるか、否か。勿論「否」であるならば、産経の誤報であり、捏造報道即ち意図的な誤報の疑いさえ生じる。また、所詮は神ならぬ身の人が為す事。誤報の可能性を絶無とする訳にはいかないだろう。だがしかし、少なくとも私の知る限り産経は誤報を減らすよう努めているし、誤報があった場合は最も率直に明快に正す事をよき伝統としているマスコミの「異端児」(*1)である。今回も誤報であるならばその良き伝統を発揮するものと期待して、また誤報であるならば、早晩そのことが明白になる(*2)であろうと期待できるから、ここでは先ずは上記菅1>の発言は「真」即ち存在したとして、話を進めよう。
次なるもう一つの問題は、上記菅1>の発言と、日中首脳「会談」直後の報道=上記菅2>は相反するものあい矛盾するものか、それとも同趣旨の発言であって表現の違いであるか、と言うことだ。
大いに好意的に解釈するならば、上記菅1>の発言は、上記菅2>発言を暗に言ったのであって同趣旨であると、言えそうであるが・・・・尖閣諸島から沖縄まで含む島々の領有権の主張で決定的に対立している中国共産党政権が、そんな「最大限好意的な解釈」を取ってくれると解釈できる理由が私には全くわからない。たとえ中国が仙石張りに「日本は中国の属国」と認識していてさえ、否、そうであれば直の事、菅直人に最大限好意的な解釈などしよう筈がない。
であるならば、上記菅1>の発言を、上記菅2>のように報告するのは、虚偽であり、欺瞞である。
菅直人は日中首脳「会談」について、嘘の報告をなし、日本国民を騙そうとしたのである。
むろん、報じられるところでは、
大いに好意的に解釈するならば、上記菅1>の発言は、上記菅2>発言を暗に言ったのであって同趣旨であると、言えそうであるが・・・・尖閣諸島から沖縄まで含む島々の領有権の主張で決定的に対立している中国共産党政権が、そんな「最大限好意的な解釈」を取ってくれると解釈できる理由が私には全くわからない。たとえ中国が仙石張りに「日本は中国の属国」と認識していてさえ、否、そうであれば直の事、菅直人に最大限好意的な解釈などしよう筈がない。
であるならば、上記菅1>の発言を、上記菅2>のように報告するのは、虚偽であり、欺瞞である。
菅直人は日中首脳「会談」について、嘘の報告をなし、日本国民を騙そうとしたのである。
むろん、報じられるところでは、
とされているから、温首相は温首相で中国人民を騙そうとしていた訳だが、中国政府や中国首脳が中国人民を騙すと言うのは日常茶飯事であり、彼らは共産党一党独裁の言論統制下にあるのだから、政府が人民を騙すのは当たり前と言えば当たり前だ。犬が人を噛む程度の珍しさしかない。> 中国国営新華社通信も、
温1> 温首相は釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国固有の領土であると主張したと報じた。
日1> 日本政府関係者は「日中双方が会談内容の公表範囲をすりあわせた結果だ」としている。
だが我が国は違う。我が国は民主党の一党独裁政権下には未だなく、民主党の政権は国民の選択の結果、国民が民主党に政権を任せたから、である。
当該記事に報じられるとおり、当時中国当局に拘束されていたフジタ社員の釈放について態々提言を退けて言及しなかったと言う菅直人の態度も噴飯ものではある。が、少なくとも報じられる限り、彼奴は「フジタ社員の解放を温首相に求めた。」と言う虚偽の報告は行っていない。
報じられている菅直人の日中首脳「会談」発言は、要は「お互い違う立場なのは判っているのだから触れないようにしましょう。」と言う「大人の態度」と言えば聞こえは良いが贔屓目に見たところで単なる棚上げ論である。少なくとも、互いに口裏合わせたからとて『「尖閣諸島はわが国固有の領土であって、領土の問題は存在しない」
と述べた。』などと称せる発言ではない。
当該記事に報じられるとおり、当時中国当局に拘束されていたフジタ社員の釈放について態々提言を退けて言及しなかったと言う菅直人の態度も噴飯ものではある。が、少なくとも報じられる限り、彼奴は「フジタ社員の解放を温首相に求めた。」と言う虚偽の報告は行っていない。
報じられている菅直人の日中首脳「会談」発言は、要は「お互い違う立場なのは判っているのだから触れないようにしましょう。」と言う「大人の態度」と言えば聞こえは良いが贔屓目に見たところで単なる棚上げ論である。少なくとも、互いに口裏合わせたからとて『「尖閣諸島はわが国固有の領土であって、領土の問題は存在しない」
と述べた。』などと称せる発言ではない。
それをそう称したのは、菅直人の嘘である。
それは菅直人個人にとっては小さな嘘かも知れない。だがそれは、首相と言う立場から日本国民へ虚偽の報告を行なったと考えるならば、それは相当大きな嘘となる。
先般民主党が自民党政権時代の嘘と糾弾した「核密約」と同様に。
而して今回の菅直人の嘘は、せいぜいが「日中友好」のためでしかなく、実のところ「日中首脳会談成功」と称する保身のためでしかない。
それ即ち、一昨年夏の衆院選挙で民主党を支持した国民に対する裏切りである。
如何に、菅直人。
如何にするや、国民。
それは菅直人個人にとっては小さな嘘かも知れない。だがそれは、首相と言う立場から日本国民へ虚偽の報告を行なったと考えるならば、それは相当大きな嘘となる。
先般民主党が自民党政権時代の嘘と糾弾した「核密約」と同様に。
而して今回の菅直人の嘘は、せいぜいが「日中友好」のためでしかなく、実のところ「日中首脳会談成功」と称する保身のためでしかない。
それ即ち、一昨年夏の衆院選挙で民主党を支持した国民に対する裏切りである。
如何に、菅直人。
如何にするや、国民。
<注釈>
(*1) 普通のマスコミは、先ず隠蔽し、誤魔化そうとし、止むを得ず訂正する場合もわかりにくく、目立たないようにするのが主流だ。
(*2) 例えば、菅直人が直ちに否定するとか。但し、菅直人が明白に否定したとしても・・・一寸それだけでは「誤報が明白になった。」とは私には断言できないな。「菅被告が自供を覆した。」に過ぎない。「最早日中首脳「会談」で何を話したかも忘れた。」よりは、マシだろうが。それさえもどうかな・・・・