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 「我が敵」小沢一郎が強制起訴となったことを受けて、大半の新聞社説は2/1に「小沢氏強制起訴」を題材とした社説を掲げている。何本か記事にした「四大紙+α社説比較」には絶好のネタ・・・・かと思われた。
 
 「かと思われた」だけに終ったのは、沖縄系の琉球新報、沖縄タイムスが1日遅れの2/2に「小沢氏強制起訴」を社説に取り上げた、からではない。
 
 「かと思われた」だけに終っているのは、以下に社説のタイトルとURLを一覧にするが、一見して判るとおり、各紙の社説に殆ど差異がないからだ。
 
 差異が殆ど無いと言うことは、比較しても面白くない。殆ど異論異説が見られないと言う事である。

 殆どの社説が、「議員辞職」(産経)「けじめ」(日経、毎日)「政治的なけじめ」(読売)「説明責任」(沖縄タイムス)などタイトルに盛り込まれたキーワードで、「我が敵」小沢一郎の責任を追及している。一見キーワードの入っていない朝日からして、その内容としては(一応)小沢一郎の責任を追及しているから、「産経から朝日まで」日本の新聞各社は「我が敵」小沢一郎の責任を問うている形だ。
 
 小沢一郎を「我が敵」と断じ、その政治的無力化をあたう限り図ろうとしている私にしてみれば、喜ばしい事態ではある。が・・・正直、警戒警報を発令してしまう。
 
小沢一郎に対する宣戦布告  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31419361.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31419375.html
 
 「全員一致なら止めてしまえ」と言うタイトルの本を見かけたことがある。内容は立ち読みすらしていないのでわからないが、「全員一致するようなときには、全員が見落としている陥穽があるものと思って用心しろ。」と言う意味かと推定している。
 
 その「勝手な推定」からすると、「産経から朝日まで」こぞって小沢一郎の責任を追及している様は、手放しに喜ぶわけにはいかない。「我が敵」小沢一郎の政治的無力化へ向けて、我が勝利へ向けては確かに一歩ではあろうが、「産経から朝日までの新聞各紙が見落としている陥穽」には大いに用心すべきであろう。
 
 そんな「小沢一郎の責任追及」の嵐の中で、異色なのは琉球新報の社説である。
 
 読めば判るが、琉球新報社説も小沢一郎の説明責任は大いに喧伝しているのだが、それ以上に今回「強制起訴」に踏み切った検察審の透明化を求め、その匿名性どころか審査員の見識まで、疑問視ないし非難している。
 
 私としては検察審を匿名とする現状のメリットも理解できるため、琉球新報社説氏には( いつもの事だが)全く同意できないのであるが、琉球新報が小沢一郎強制起訴に関して、他紙とは一味異なる社説を掲げた事は、高く評価するものである。
 
 「一紙に曰く」って訳だ。
 
「一書に曰く」-日本書紀に見る、異説を排さぬ知恵-   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/21306445.html

<小沢一郎強制起訴を受けた各紙社説>

経【主張】小沢氏強制起訴 やはり議員辞職しかない 国民代表の結論無視するな  http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110201/stt11020103100003-n1.htm
 
 
毎日社説:小沢元代表起訴 まず離党してけじめを  http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20110201k0000m070124000c.html
 
読売 小沢氏強制起訴 政治的なけじめをつける時だ  http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110131-OYT1T01145.htm?from=any
 
東京 小沢氏強制起訴 「無実」なら説明厭うな  http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011020102000057.html
 
朝日 小沢氏起訴―市民の判断に意義がある  http://www.asahi.com/paper/editorial20110201.html?ref=any#Edit1
 
琉球新報(2/2)小沢氏強制起訴 検察審の透明化も必要だ  http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-173069-storytopic-11.html
 
沖縄タイムス(2/2) [小沢氏強制起訴]それでも残る説明責任  http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-02-02_14174/