応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/
映画「トップガン」と言えば、トム・クルーズの出世作だと思うから、相当古い映画(*1)だ。テンポの良いテーマ曲と可変翼双発復座の超音速艦上戦闘機グラマンF-14トムキャットの空撮シーンが印象的な、一種の戦争映画(*2)で、テーマ曲も、トム・クルーズも、F-14も、当時相応に盛り上がるぐらいヒットしたようだ。
とは言え、私のような航空機マニアの航空機映画ファンの目からすると、敵役が「黒塗り機体に赤い星をつけたノースロップF-5EタイガーII(*3)」であるのはまだしも、「金具チャラチャラ言わせながら空戦やってるんじゃない!(*4)」などとマニアックなところに目がいくもので、テレビ放映で見たきり。DVDが安くなった事は知っていて居も未だに買っていない。
そうは言っても、米海軍協力の下(*5)作られて相応にヒットしたハリウッド映画。「どうせ誰も知るまい。」などとはトテモ思えない映画なのだが・・・・
報じられているのは、中国国営TVが放映した中国空軍演習シーンにその映画「トップガン」のシーンが流用されていたらしいと言うもの。
1> CCTVは23日、人民解放軍の空軍(*6)演習のもようを伝えた報道番組の中で、
2> 戦闘機1機がミサイルを発射、別の1機が撃墜され爆発する映像を放映した。
3> この映像は、空軍幹部のインタビューの合間に流された。
この流されたCCTVの映像について、上記の通り「映画『トップガン』の流用」疑惑がネットユーザーから指摘され、米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)が問題の演習映像と『トップガン』の該当シーンを比較する記事を掲載し、2つの映像が一致することを示すに及ぶや・・・・
4> 指摘を受け、CCTVはウェブサイトから該当ニュースの動画を削除した。
・・・・・これはつまり、「CCTV報道は、映画『トップガン』を流用しました。」と自白しているに等しい。
映画『トップガン』からの流用動画を堂々とウェブ上に曝したCCTVってのも相当な図々しさと度胸と言うべきだ。もう何度も書いているので、聞くほうは耳にタコ、読む方は目にタコ、書く方は指にタコ(*7)であるが、一党独裁政権下にある中国の報道と言うのは基本的に中国共産党政権の宣伝・謀略であり、報道機関は「党の口舌」にしか過ぎない。況や今回映画『トップガン』を流用したのは中国国営テレビCCTVである。親方五星紅旗で映画「トップガン」を流用して堂々ウェブサイトに公開し、全人民は愚か全世界まで誑かそうとした訳だ。
それにしても杜撰な誑かし方ではあるが。
ナチスドイツの宣伝相ゲッペルスは、「どうせ吐くなら、大きな嘘を吐け。大衆は自分でも小さな嘘はつくから、小さな嘘はばれる。だが、大きな嘘は吐かないから、大きな嘘はばれない。」として、誇大宣伝の効果を説いたと言う。中国共産党やCCTVがどの程度ゲッペルスに学んだのかはわからないが、それにしてもこの嘘は、大きいには大きいが、穴だらけだ。
とは言え、私のような航空機マニアの航空機映画ファンの目からすると、敵役が「黒塗り機体に赤い星をつけたノースロップF-5EタイガーII(*3)」であるのはまだしも、「金具チャラチャラ言わせながら空戦やってるんじゃない!(*4)」などとマニアックなところに目がいくもので、テレビ放映で見たきり。DVDが安くなった事は知っていて居も未だに買っていない。
そうは言っても、米海軍協力の下(*5)作られて相応にヒットしたハリウッド映画。「どうせ誰も知るまい。」などとはトテモ思えない映画なのだが・・・・
報じられているのは、中国国営TVが放映した中国空軍演習シーンにその映画「トップガン」のシーンが流用されていたらしいと言うもの。
1> CCTVは23日、人民解放軍の空軍(*6)演習のもようを伝えた報道番組の中で、
2> 戦闘機1機がミサイルを発射、別の1機が撃墜され爆発する映像を放映した。
3> この映像は、空軍幹部のインタビューの合間に流された。
この流されたCCTVの映像について、上記の通り「映画『トップガン』の流用」疑惑がネットユーザーから指摘され、米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)が問題の演習映像と『トップガン』の該当シーンを比較する記事を掲載し、2つの映像が一致することを示すに及ぶや・・・・
4> 指摘を受け、CCTVはウェブサイトから該当ニュースの動画を削除した。
・・・・・これはつまり、「CCTV報道は、映画『トップガン』を流用しました。」と自白しているに等しい。
映画『トップガン』からの流用動画を堂々とウェブ上に曝したCCTVってのも相当な図々しさと度胸と言うべきだ。もう何度も書いているので、聞くほうは耳にタコ、読む方は目にタコ、書く方は指にタコ(*7)であるが、一党独裁政権下にある中国の報道と言うのは基本的に中国共産党政権の宣伝・謀略であり、報道機関は「党の口舌」にしか過ぎない。況や今回映画『トップガン』を流用したのは中国国営テレビCCTVである。親方五星紅旗で映画「トップガン」を流用して堂々ウェブサイトに公開し、全人民は愚か全世界まで誑かそうとした訳だ。
それにしても杜撰な誑かし方ではあるが。
ナチスドイツの宣伝相ゲッペルスは、「どうせ吐くなら、大きな嘘を吐け。大衆は自分でも小さな嘘はつくから、小さな嘘はばれる。だが、大きな嘘は吐かないから、大きな嘘はばれない。」として、誇大宣伝の効果を説いたと言う。中国共産党やCCTVがどの程度ゲッペルスに学んだのかはわからないが、それにしてもこの嘘は、大きいには大きいが、穴だらけだ。
映画「トップガン」に登場するジェット機は、私の記憶のある限りで、上述のF-14とF-5、それに確かマクダネル・ダグラスA-4スカイホークぐらいしか出て来ず、いずれも現用の中国空軍現用機とは似ても似つかない。中国空軍にパクリの疑い濃厚な機体が多々あるのは事実だが、先ごろ試験飛行したJ20以外はソ連・ロシア機のパクリであるから、F-14ともF-5ともA-4とも見間違う事は難しい。実際の飛行中を肉眼で見るならばまだしも、映画のシーンは相当に判りやすく、機体が大きく見えるように撮影するからなおさらだ。
それをネット上に公開してベンベンとしているのだから、CCTVも、その背後の中国共産党政権も、「中国人民は既に党の洗脳下にダブルシンクを身につけている。」という絶大な自信を持っていた、と言うことだろうか。
問題の報道動画を削除したところを見ると、少なくともその自信は、些かなりとも揺らいだらしい。中国人民にとっては幸いと言うべきだろう。
さは、さりながら・・・当該報道の末尾に曰く。
5> 著作権侵害が横行する中国では前週、
6> 当局がオンライン上の違反行為を対象とした知的財産保護を強化する方針を表明したばかりだった。(c)AFP
私はこのAFP記事の終り方、〆方が気に入らない。
「中国空軍の演習」報道に「映画『トップガン』のシーンを流用」したと言うのは、単に映画『トップガン』の著作権を侵害したと言う問題には止まらない筈だ。「中国の新作映画に『トップガン』のシーンが流用された。』のならば単なる著作権侵害だろうが、「中国空軍の演習」報道なのだから。
それは明らかな捏造報道であり、虚偽であり、欺瞞であり、プロパガンダである。
中国国営テレビCCTVの、中国共産党政権の、プロパガンダ、欺瞞、虚偽、捏造報道は別に珍しくもなかろうが、AFP当該記事のかような〆方は、捏造報道を単なる著作権問題かのごとく見せかけることに寄与している。
それは、マスコミとしての、社会の木鐸としての自殺であり、意識的か無意識的かは不明ながら中国の捏造報道に加担するものである。
如何に、AFP通信。
それをネット上に公開してベンベンとしているのだから、CCTVも、その背後の中国共産党政権も、「中国人民は既に党の洗脳下にダブルシンクを身につけている。」という絶大な自信を持っていた、と言うことだろうか。
問題の報道動画を削除したところを見ると、少なくともその自信は、些かなりとも揺らいだらしい。中国人民にとっては幸いと言うべきだろう。
さは、さりながら・・・当該報道の末尾に曰く。
5> 著作権侵害が横行する中国では前週、
6> 当局がオンライン上の違反行為を対象とした知的財産保護を強化する方針を表明したばかりだった。(c)AFP
私はこのAFP記事の終り方、〆方が気に入らない。
「中国空軍の演習」報道に「映画『トップガン』のシーンを流用」したと言うのは、単に映画『トップガン』の著作権を侵害したと言う問題には止まらない筈だ。「中国の新作映画に『トップガン』のシーンが流用された。』のならば単なる著作権侵害だろうが、「中国空軍の演習」報道なのだから。
それは明らかな捏造報道であり、虚偽であり、欺瞞であり、プロパガンダである。
中国国営テレビCCTVの、中国共産党政権の、プロパガンダ、欺瞞、虚偽、捏造報道は別に珍しくもなかろうが、AFP当該記事のかような〆方は、捏造報道を単なる著作権問題かのごとく見せかけることに寄与している。
それは、マスコミとしての、社会の木鐸としての自殺であり、意識的か無意識的かは不明ながら中国の捏造報道に加担するものである。
如何に、AFP通信。
<注釈>
(*1) 記事に報じられている通り、1980年代の作品だそうだ。
(*2) とはいっても現代米海軍が主役であるから、戦闘シーンは時間にするとクライマックスのホンの少しだ。
(*3) 念のために補足しておくと、正真正銘掛け値なしの米国設計米国生産の双発単座超音速軽戦闘機。「軽戦闘機」ってところが、当時の冷戦相手・ソ連製戦闘機に似ているので、実際米空軍の敵役・アグレッサー部隊でも採用されていた。元々は「西側中進国向け輸出用」に設計された戦闘機で、実際に韓国、台湾などに輸出され、今でも現役。
(*4) 大G旋回中は顔の肉が垂れ下がるぐらいの大Gが掛かるので、首を廻すのはまだしも( それすら相応の訓練と用心が要る。)、金具が首の動きに振り回されて音を立てるような事はあり得ない。
撮影で再現するのは、難しそうなシーンではあるが。
撮影で再現するのは、難しそうなシーンではあるが。
(*5) F-14の空撮もさることながら、ニミッツ級原子力空母も相応に登場するのだから、米海軍協力がなければ作れない。ストーリー的には「米海軍パイロットが試練を乗り越えて成長するまで」のサクセスストーリーだから、米海軍の宣伝にもなっただろう。お茶らけ潜水艦映画「イン・ザ・ネービー( 原題 Down Periscope)」とは違ってね。
(*6) と言う事は、人民解放空軍=英語略称PLAAF。略称の最後のAFはAir Force=空軍の頭文字だが、その前のAはArmy=軍・陸軍の頭文字であり、最後の三文字AAFは、Army Air Force=「陸軍空軍」と言う妙な呼称である。
尤も、一党独裁政権の党の私兵が、PL=People Liberation=人民解放って時点で、笑止千万なのであるが。
北朝鮮=朝鮮民主主義人民共和国の兄貴分で、日本民主党の黒幕じゃぁ、仕方がないが。
尤も、一党独裁政権の党の私兵が、PL=People Liberation=人民解放って時点で、笑止千万なのであるが。
北朝鮮=朝鮮民主主義人民共和国の兄貴分で、日本民主党の黒幕じゃぁ、仕方がないが。
(*7) って言い回しも、もう何度も使っているな。