応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/
 
 チュニジアで長く続いた独裁政権が、チュニジア民衆のデモから暴動に転じた運動のために倒れた「ジャスミン革命」を受けて、何社かが社説に取り上げている。
 
琉球新報 チュニジア革命 独裁が許されない時代に  http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-172495-storytopic-11.html
東京新聞 ジャスミン革命 共鳴現象は起きるのか  http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011011902000045.html
 
 以下転載するのは、琉球新報の社説だ。
 
転載開始=======================================
チュニジア革命 独裁が許されない時代に  http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-172495-storytopic-11.html
2011年1月19日      Tweet
 チュニジアを代表する花から名付けられた「ジャスミン革命」がアラブ大衆の胸を打ち、強権的なアラブ諸国を揺さぶっている。
 チュニジアの政権崩壊が各国に波及する「ドミノ倒し」が起きるか、不透明だが、いずれにせよ、民衆が意思表示する流れは不可逆的であろう。大衆の意を酌む政治への脱皮が求められる。
 発端は昨年12月中旬、チュニジア中部で失業中の若者が焼身自殺を図ったことだ。失業解消を求めるデモや暴動が各地へ急速に広がった。死者は78人に及び、85カ所の警察署、43の銀行、66カ所の商店やショッピングセンターが略奪などで荒らされ、チュニジア経済に与えた損失は1730億円に達したという。
 ベンアリ大統領は3年後の退任を約束したが、首都チュニスでは市民5千人が集まり、即時辞任を要求した。大統領は全土に非常事態を宣言、外出禁止令を出したものの、焼け石に水で、1月16日に出国、政権が崩壊した。
 23年余りも続き、盤石とみられていた政権があっけなく崩壊したことは、アラブ諸国に衝撃を与えた。補助金増額を決めるなど、各国は不満を鎮めるのに大わらわだが、アルジェリアやエジプトで自殺未遂が続発、ヨルダンでも物価高騰への抗議デモが続いているから、民衆の怒りという「マグマ」は相当たまっていたとみていい。
 今回の政変の特徴はIT(情報技術)革命が影響している点だ。デモへの動員にはツイッターやフェースブックが大いに活用された。
 政権がいかに言論を統制しようとしても、草の根的なネットの情報網が統制を突破することを示している。他のアラブ諸国もIT事情は同様だから、強権的に抑圧しようとしても、もはや時代の歯車を逆回転させることはできまい。
 一握りの支配者が富を独占し、縁故主義が幅を利かす政治を追放するほかない。チュニジアの新内閣は全ての政治犯の釈放を明言し、報道の完全な自由化も約束した。他の国々も続くことを期待したい。
 チュニジアは今も混乱が続く。ベンアリ氏支持派が意図的に社会不安をあおり、厳しい治安体制を敷いた同氏復帰の世論をつくろうとしている、という指摘もある。
 事実なら、無駄な行為だ。民主化は時代の流れと認めるべきであり、民主的な政治体制づくりに国民が団結して取り組んでほしい。
====================================転載完了
 

 

余りに能天気な琉球新報社説


 すぐ隣に親子三代に渡って独裁支配し富と特権を独占している北朝鮮があり、その隣には親子でこそないものの、一党独裁を維持し言論統制に汲々としている中国があり、その中国が尖閣から沖縄まで侵略しようと狙っている現状で、「独裁が許されない時代」と手放しで喜んでいられるとは、能天気とも大した度胸とも評し難いな。
 
 そりゃチュニジア革命が巡り巡って北朝鮮や中国でも民主革命を引き起こし、独裁政府を倒すと言う事態は、私とて大いに歓迎してしまうが、左様な事態は希望・願望する事はできても、期待することはすべきではない。
 
 我々がなすべき事は、左様な事態が起き易くなるように、努力・工作する事である。
 
 願いや祈りでは足らない。せめて言動であり、なかんずく行動である。
 さらに言えば、支援であり、工作である。
 
 尤も・・・先にノーベル平和賞受賞者を輩出した大陸の方はまだしも、半島に民主革命を起こさせようと言うのは、相当な難事と覚悟すべきだろう。
 半島のノーベル平和賞受賞者は、その民主革命に全く役に立たないどころか、大いに邪魔者であるのだから。