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3.反論―「自衛隊施設内での言論封殺は、思想統制であり、それは自衛隊の非民主化と弱体化を惹起する。」

 さて、陸海空3自衛隊の最高指揮官である菅直人も、それに次ぐ地位にあり指揮権までも有する北沢(※1)や仙石は、一体自衛官を何だと思っているのだろうか。
 
 忘れて貰っては困る(※2)のだが、自衛隊員の大半(※3)日本の成年男性女性であり、当たり前ながら日本人であり、立派な日本国民であり、有権者なのである。日本国民としての基本的人権が、蹂躙されて良いはずがあろうか。

 確かに軍隊であるから武器を、扱い武力を司っている。職責に相応しからぬ思想、例えば日本を外国の属国と考えたり、愛国心が根本的に欠如しているというのは困ろうが、(※4)原則は思想の自由であり、信条の自由であり、それ以上に議論の自由である。政府批判も含む自衛隊外からの異論・異説ならば、理性的な議論である限り、大歓迎されて然るべきだ。
 
 そもそも「軍隊に求める政治的中立性」とは何であるか。それは政治的に無色透明な政府の命令にのみ絶対服従するロボット集団へと思想統制することでは断じてないはずだ中国軍や北朝鮮軍ならいざ知らず(※5)民主主義国家の軍隊は、国民皆兵や徴兵制ならずとも、国民の一部が軍隊を構成しているのであるから、軍の統制上「政府の命令は絶対」ではあっても、政治的に無色も、ロボット軍団も、実現は不可能なはずだ。
 
 民主主義国家に於ける「軍隊の政治的中立性」とは、自衛官個々の政治的意見はそれぞれあれども、政府や上官の命令には従うし、国民は保護する、と言うことに尽きる。
 「俺は民主党政権には反対だから、菅直人の命令は聞かない。」は認められないし、「あいつは共産党支持者だから護衛してやらない。」も認められない。が、個々の自衛官が自民党だろうが民主党だろうが支持したり、それぞれの立場を議論することは、上記の制約を破らない限り認められるべきだ。
 
 それでこそ、民主主義国家の軍隊であるはずだ。
 
真の民主主義国家は最強である(楽観的観測)   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/23943306.html
 
 であるというのに、今回の防衛相通達と、此に関する菅直人、仙石、北沢の発言と来た日には・・・
 
 先述北3>は政治的意見の禁止である。これで「政治的中立性」を保とうと言うことはノンポリというも憚られるような「政治的意見を持たない、少なくとも表明しない」集団に自衛隊三軍を仕立て上げようと言うのである。自衛隊がある程度閉鎖的な世界であるとは言え、相応の自衛隊員が「自衛隊施設外」に居住しており、そこは政治的発言が自由なばかりか、ある程度情報化された日本に住んでいると言うのに、そんな政治的無色透明人間を作ろうというのである。
 仙石はそれを「必要な規律」と呼び、菅はそうすることで「政治的に中立でないと言う誤解を招かない様にする。」と言う。防衛大臣、官房長官、首相が、揃いも揃って自衛官の国民としての基本的人権を蹂躙し当然だと主張している。
 
 慄然とするほか無い。
 
 いや、ノンポリならばまだしもではなかろうか。
 朝鮮学校に洗脳許可証を出してしまうような民主党だ。上記の「政治的中立性」を曲解して、自衛隊三軍を民主党の支持基盤に仕立てようとしているのではないか、何て恐ろしい想像まで浮かんでしまう。自衛隊三軍の自衛官達にしてみれば、魂の自由の危機だ。

<注釈>
(※1) 
こうなったらこいつも呼び捨てだ。
 
(※2) そう言えば、田母神空幕長更迭の際も、ものの美事に忘れきった輩が多かったが。
 
(※3) 残りの一部は未成年。
 
(※4) そんな状態で困るのは、自衛隊ばかりじゃない。その上位であるはずの政府の閣僚なんてのは、もっと困る筈だ。
 
(※5) 否、中国や北朝鮮の軍の方が遙かに政治的に鮮明な色を出しているが。
 

4.結論―民主党は民主主義の敵である。―

 結論は・・・章題にした通りだ。
 
 民主党は、民主主義の敵である。
 
 民主党は、自衛隊員の基本的人権を蹂躙すると共に、自衛隊が民主主義国家の軍隊であるが故に有する柔軟性と強靭さを奪い去り、国防力を低下させようとしている。
 
 民主党は「民主」の党ではない。
 「自由」の無い、「自由民主」党なのである。(※1)

<注釈>
(※1) 
ってのは、自由民主党に失礼か。

 

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防衛省通達問題の当事者、入間航友会会長が激白「日本をつぶす気か」  http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101119/stt1011190025000-n2.htm
 
入間基地青年同友会 設立趣意書
 最近の厳しい国際情勢を反映して、わが国では防衛問題を内外の現実に即してとらえようとする傾向が強い国防に対する議論や論調も内容が充実具体化し、国民の防衛に対する関心も高まりつつある。 国の防衛問題は国の独立戸安全・国民の生存と自由にかかわるものであり、この問題に対する国民的合意はわが国の独立と平和を守る自衛隊にとって必要不可欠であります。これがため地域住民に対して国防思想の啓蒙と普及を図り地域住民と入間基地の総合理解を深め国民の負担に応え得る自衛隊の健全な発展に寄与し、もって日本の平和と繁栄に貢献することを目的として「入間基地青年同友会」を設立するものである。
昭和60年9月2日
世話人
 新井義則、伊藤幾造、井花照光、金子泰三、小久保勝弘
 鈴木 実、高野勝利、平岩宗敏、笛木豊彦、山岸義弘