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 さて、千石にばかり突っ込んだのでは不公平と言うものだ。たまには千石の「心の祖国」・親玉・黒幕・悪の帝国・ならず者国家・21世紀の帝国主義国家(復刻版)・(*1)中国共産党一党独裁政権に突っ込む事にしよう。
 
 報じられているのは、尖閣衝突ビデオの流出や、その流出者が名乗り出た事(*2)に対する中国外務省は洪磊(こうらい)報道官の定例記者会見での発言。つまりは「党の口舌」中国マスコミの報道ではなく、正真正銘掛け値なしの中国政府発表だ。
 
1> 「関連報道を注視している。
2> 映像問題が中日関係に影響を与えることを中国は望んでいない」
 
 上記2>の意味するところを、もう少しわかりやすい日本語に直すと次のようになろう。
 
2>> 当該映像は中国に都合が悪いので、触れるべからず。
 
 さすがに中国外務省は、ネット上の民主主義にはほど遠い中国人民( の一部)と違って、「この映像こそ、日本海所保安庁が中国漁船に衝突した証拠だ!」と強弁する事はしないらしい。まあそれも、現状にいくらか見られるような、日本国民の反発がなかったら、わかったもんじゃないが。
 
民主主義には遠過ぎる―中国、尖閣衝突ビデオに逆切れ  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34049718.html 
 
 何しろネット上には、中国政府の主張どおり「海上保安庁の巡視船が中国漁船に体当たり攻撃をかける」動画がアップされているようなのである。
 
日本未公開の尖閣・中国漁船衝突事件映像が中国のテレビで放送された? YouTubeにも掲載  http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=1111&f=national_1111_244.shtml
 
 勿論間違いなく、捏造動画だ。上記記事に掲載されている「写真」からだけでも、以下の点が指摘できる
 
(1) 「写真」は鳥瞰したようなアングルから撮られている。かようなアングルは船舶からは撮影できない。ヘリコプターなり、無人機なりの撮影が必要になる。中国「漁船」にそんな装備はない。
 わが巡視船「よなくに」「みずき」にもそんな装備はない。辛うじて同海域に居たもう1隻の巡視船「はてるま」にはへり甲板はあるがヘリは常駐していない。
(2) 「写真」のような我が巡視船による体当たり攻撃では、漁船の損傷は左右両舷に出来、我が準船の損傷は片舷、それも前方の方に出来る。従って、この「写真」は各船の損害状況と一致しない。
(3) 「写真」の通り我が巡視船2隻に挟撃される中国「漁船」は、可哀想かも知れないし、哀れかもしれないが、「勇敢」とも「愛国心にあふれている」とも言えない。
 
 まあ。案の定、と言うべきだろう。忘れてはいけないな。中国政府の「日本が悪い」論の強硬さは、中国「漁船」船長が釈放されて帰国した際に、「日本政府に対し謝罪と賠償の請求する」事さえ実施したのだ。捏造動画で日本の非を鳴らすなんてのは朝飯前だろう。「南京大虐殺」を忘れるべきではないのだから。
 
中国の尖閣衝突ビデオ反論に見る、プロパガンダ戦。―戦いは、始まっている。―   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/34005614.html
 
 問題の捏造動画については、ネット上で確認できるのはYoutubeの動画のみらしいが、その動画が示唆している通り、これが中国のテレビ放送を動画化した物であるならば、何度も書いているので「指にタコ」だが中国のマスコミ・報道機関と言うのは即ち「党の口舌」=中国共産党の宣伝機関であるから、中国政府がかような捏造動画を作ったと断じる事は出来なくても、「中国共産党が、かような捏造動画が報道される事を良とした。」とは、断ぜられるのである。 
 
 ところで・・・
 
 日本国民の大半はどうやら気付いており、現・民主党政権なかんづく菅直人やら千石ナントカは気付いていないあるいは故意に無視している事だが、もし、sengoku38氏が、海上保安庁が撮影した尖閣衝突ビデオの1/3ほどを流出させ、公開する事がなかったならば、全世界にはかような中国製捏造動画が流布していたに違いないのである。
 
 確かに出来の悪い捏造だし、上記に指摘したような不備もある。が、「出来が悪い」と感じる事が出来るのは、sengoku38氏が流出させた海上保安庁撮影動画の品質が高く、説得力に富んでいるおかげだ。上記の捏造動画しか世界に流布して以下なったならば、そちらのほうを信じてしまう者はある程度居たと考えるべきである。無論、その場合、我が国の国益損失は、今よりもさらに酷い事になって居た筈だ。
 
 勿論、現・民主党政権が「日中関係を考慮」したり、奇怪な法律論を振りかざしたりせず、衝突事件直後に尖閣衝突ビデオを全世界に公開していれば、sengoku38氏が尖閣衝突ビデオをわざわざ流出させる必要はなかったし、中国だってこんな下手糞な捏造動画を「報道」する事はなかっただろう。
 
 ま、その意味では、中国の捏造詐欺体質を全世界に知らしめたことは、現・民主党政権の媚中売国外交の功績と言って良いかも知れない。
 
 だが、その中国の自爆を促すために、我が国が払った代償の大きさが、判っているのか、現・民主党政権!

<注釈>
(*1)
 先頭の奴が、一番強烈な「悪口」に思えるのは、気のせいかな。
 
(*2) あえて「犯人」とは呼ぶまい。事情聴取は未だ「任意」であるし、推定無罪とはこういうときにこそ、適用されるべきものであろう。
 それに勿論、私は今事情聴取を受けている海上保安官が、ニセのsengoku38である事を、未だに期待しているからだ。儚い期待とは、承知しているが。