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転載開始=================================================================
人力で鳥のように羽ばたく飛行機の夢、さらに前進へ!2010年11月7日 10時0分 (ギズモード・ジャパン) http://topics.jp.msn.com/digital/gizmodo/column.aspx?articleid=442720
優雅に鳥のように人が空を舞う!(ギズモード・ジャパン)優雅に鳥のように人が空を舞う!
翼幅は32メートルという、まるでボーイング737機並みのゴツい飛行機ではあるんですけど、人力のみでパタパタと羽ばたいて大空を飛ぶ「Snowbird」が、ついに国際航空連盟(FAI)も認める正式飛行記録を出して有終の美を飾りましたよ。
今夏の一大プロジェクトとして、カナダはトロント大学にある航空宇宙研究所が研究開発を進めてきた、全機体の重量を43kgに抑えた軽量設計モデルのSnowbirdは、飛行成功のために厳しい減量にも励んだパイロットが思いっきりペダルをこぐと、なんともゆったりと羽ばたいて上空へ...。平均時速25.6kmで19.3秒間の飛行を終え、145mの飛行距離の記録を樹立しましたよ。
これまでの歴史を通じて、数え切れないほどの人間が鳥のように自分の力で羽ばたいて空を飛ぶことを夢見てきました。燃料エンジンなどに依存しない人間の力は、最もクリーンで効率的、信頼できる交通手段を提供するものであり、まだその域には達していませんが、羽ばたく飛行機でも人力を使えることを実証できた意義は大きいと思います。
そうプロジェクトリーダーが総括して、すでにSnowbirdの開発プロジェクトは終結しましたけど、今後も航空分野に成果を活かす試みが続いてもいるようで、同大学で進められてきた羽ばたき飛行機エンジンの開発の前進なんかも期待されてるみたいですね。学生たちのピュアな夢が進歩の糧になっていくなんて、なんだかとっても素敵です~
[Phys Org]
Christina Bonnington(米版/湯木進悟)
====================================================================転載終了
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売国奴共の醜悪な顔がちらつく、「暗い」と言うより「汚らわしい」記事ばかり書いていたので、たまには「夢」のある話をしよう。残念ながら、我が国の話ではないが。
転載したのは北米はカナダ・トロント大学の航空宇宙研究所が研究開発を進めてきたと言う人力羽ばたき機「Snowbird」プロジェクとの話。全幅32メートルながら空虚重量(*1)43kgを達成した機体が、「厳しい減量にも励んだパイロット」によって、
1> 平均時速25.6kmで19.3秒間の飛行を終え、145mの飛行距離の記録を樹立しましたよ。
だそうである。
人力羽ばたき機の飛行記録と言うのは確かに快挙だろう。人力機だから「燃料エンジンなどに依存しない」のも事実だ。
だが、
2> 最もクリーンで効率的、信頼できる交通手段を提供するものであり、
3> まだその域には達していませんが、
4> 羽ばたく飛行機でも人力を使えることを実証できた意義は大きいと思います。
とまで報じるのは法螺の吹き過ぎだ。
転載したのは北米はカナダ・トロント大学の航空宇宙研究所が研究開発を進めてきたと言う人力羽ばたき機「Snowbird」プロジェクとの話。全幅32メートルながら空虚重量(*1)43kgを達成した機体が、「厳しい減量にも励んだパイロット」によって、
1> 平均時速25.6kmで19.3秒間の飛行を終え、145mの飛行距離の記録を樹立しましたよ。
だそうである。
人力羽ばたき機の飛行記録と言うのは確かに快挙だろう。人力機だから「燃料エンジンなどに依存しない」のも事実だ。
だが、
2> 最もクリーンで効率的、信頼できる交通手段を提供するものであり、
3> まだその域には達していませんが、
4> 羽ばたく飛行機でも人力を使えることを実証できた意義は大きいと思います。
とまで報じるのは法螺の吹き過ぎだ。
今回めでたく飛行距離記録を樹立したとは言え、今回飛行した人力羽ばたき機Snowbirdは上述の通り全幅32m。言わば「YS-11ターボプロップ双発機並みの幅を持った自転車」であり、とてもじゃないが当該記事タイトルの様に「優雅に鳥のように人が空を舞う!」なんてシロモノじゃない。仮に自由自在に離発着できたとしても、YS-11格納庫並みの建屋がないと仕舞う事も出来ないデカブツであり、かつ人力羽ばたき機である限り、低い飛行速度と長大な翼、それに極限まで軽量化した機体(*2)は、空気力で飛行しようとする限り、殆ど宿命だ。これらが意味する所は、パイロット兼動力源である人間以外のものは殆ど積む余裕がないと言う事だ。
ソーラー航空機の記事にも書いたが、航空機は「空を飛ぶ」事が目的ではない。「空を飛んで何かをする。」のが目的だ。無論その目的が「移動」であるならば、ある距離「空を飛ぶ」事で自動的に達成できるが、観測するには観測機器が要るし、それを地上なり何なりに伝えるには無線機などが必要だ。敵軍敵陣にあれこれ物騒なものをばら撒くにはそれらも搭載しないといけない。長距離飛ぶなら航法機器も、夜間飛行に必要なあれこれも、要るし、燃料は不要でも食糧や水は必要だ。これらは全て搭載量=ペイロード=コストを払いさえすれば積める重量を必要とする。その搭載量=ペイロードが、羽ばたき人力機には絶望的なまでに少ないのである。
ソーラー航空機の記事にも書いたが、航空機は「空を飛ぶ」事が目的ではない。「空を飛んで何かをする。」のが目的だ。無論その目的が「移動」であるならば、ある距離「空を飛ぶ」事で自動的に達成できるが、観測するには観測機器が要るし、それを地上なり何なりに伝えるには無線機などが必要だ。敵軍敵陣にあれこれ物騒なものをばら撒くにはそれらも搭載しないといけない。長距離飛ぶなら航法機器も、夜間飛行に必要なあれこれも、要るし、燃料は不要でも食糧や水は必要だ。これらは全て搭載量=ペイロード=コストを払いさえすれば積める重量を必要とする。その搭載量=ペイロードが、羽ばたき人力機には絶望的なまでに少ないのである。
無論、ライトフ・ライヤーの初飛行から10年かそこらで、文字通り実戦投入できてしまった飛行機の発達速度の速さと言うのは、想起されて然るべきだろう。しかしながら、人力羽ばたき飛行機は、その定義からしてパワーソースを人力に限定される。羽ばたき翼と言う、少なくとも現段階では極めて非効率な推進装置を使うならばなおさらだ。
従って・・・当該記事の夢あふれるタイトルとは異なり、人力羽ばたき機は、せいぜい「空中散歩のための趣味の道具」か「スポーツ」にしかなり得ない。それらの目的でも、既存の固定翼とプロペラを有した人力機の方が、遥かに実用的なのである。
従って・・・当該記事の夢あふれるタイトルとは異なり、人力羽ばたき機は、せいぜい「空中散歩のための趣味の道具」か「スポーツ」にしかなり得ない。それらの目的でも、既存の固定翼とプロペラを有した人力機の方が、遥かに実用的なのである。
航空機の新たな形への挑戦と言う意味では、意義はあるが。
<注釈>
(*1) と言っても人力飛行機だから、燃料なんかは積まないはずだが。
(*2) 人力ゆえに馬力不足 ⇒ 飛行速度は低い ⇒ 翼面荷重は極低くしないと離陸も出来ない ⇒ 重量は極限まで削減し、主翼面積は増大。なおかつその主翼を羽ばたかせなければならない。