
御好評頂いている・・・かどうかは正直なところわからない(*1)が、兎も角も続けている社説比較シリーズ。今回取り上げるのは、ちょっと遡っての尖閣沖中国「漁船」体当たり攻撃ビデオ、略称「尖閣衝突ビデオ」の流出事件を受けての社説の比較だ。
比較したのは例によって4大紙=朝日・読売・毎日・日経に産経を加えた「レギュラーメンバー5紙」に琉球新報と東京新聞を加えての「4大紙+3紙」。この7紙はいずれも尖閣ビデオ流出が発生した直後の11月6日付けで社説に取り上げている。
ただ、その後の事態の急展開もあり、事件そのものからもちょっと?があいてしまった事もあり、後日の社説でも同問題を取り上げている新聞もあるので、それらは別乱に記載して、その内容は【 】で囲んで追記する事にした。
時々本シリーズに登場する「しんぶん赤旗」は、TPP反対に忙しいらしく、少なくとも社説では本問題をも取り上げていないようなので、今回は比較対象外だ。
諸兄ご承知であり、当ブログでも取り上げている通り、その後海上保安官が尖閣衝突ビデオの流出犯として名乗りを上げており、これを受けて11/11付け各紙社説もいっせいに取り上げているのだが、それはそれで、機会が許せば比較する事としよう。
フォーマットは若干の修正はあるがいつもの奴。横方向は例によってレギュラー5紙を最右翼に産経、最左翼に朝日の順で並べて、朝日の左側にゲスト2紙を並べた、これまたいつもの奴。朝日の主張を赤字、産経の主張を青字、朝日にも産経にもない視点の首相は下線で表しているのも、いつもの形式だ。
評価項目にとったのは「1. 政府のビデオ非公開方針の評価」「2. ビデオ流出の責任」「3. ビデオ流出の真相究明について」「4. ビデオ一般公開論の評価」「5. 政府が取るべき策と優先度」とした。
細かく見ていくといろいろ面白いのだが、大きなところから行くと、尖閣衝突ビデオの今後の取り扱いに関する主張だ。既報の通り、尖閣衝突ビデオは全部で2時間ほどもあるとされ、国会議員限定で「公開」されている7分ほども、今回ネット上に流出した44分ほども、その一部でしかない。
比較したのは例によって4大紙=朝日・読売・毎日・日経に産経を加えた「レギュラーメンバー5紙」に琉球新報と東京新聞を加えての「4大紙+3紙」。この7紙はいずれも尖閣ビデオ流出が発生した直後の11月6日付けで社説に取り上げている。
ただ、その後の事態の急展開もあり、事件そのものからもちょっと?があいてしまった事もあり、後日の社説でも同問題を取り上げている新聞もあるので、それらは別乱に記載して、その内容は【 】で囲んで追記する事にした。
時々本シリーズに登場する「しんぶん赤旗」は、TPP反対に忙しいらしく、少なくとも社説では本問題をも取り上げていないようなので、今回は比較対象外だ。
諸兄ご承知であり、当ブログでも取り上げている通り、その後海上保安官が尖閣衝突ビデオの流出犯として名乗りを上げており、これを受けて11/11付け各紙社説もいっせいに取り上げているのだが、それはそれで、機会が許せば比較する事としよう。
フォーマットは若干の修正はあるがいつもの奴。横方向は例によってレギュラー5紙を最右翼に産経、最左翼に朝日の順で並べて、朝日の左側にゲスト2紙を並べた、これまたいつもの奴。朝日の主張を赤字、産経の主張を青字、朝日にも産経にもない視点の首相は下線で表しているのも、いつもの形式だ。
評価項目にとったのは「1. 政府のビデオ非公開方針の評価」「2. ビデオ流出の責任」「3. ビデオ流出の真相究明について」「4. ビデオ一般公開論の評価」「5. 政府が取るべき策と優先度」とした。
細かく見ていくといろいろ面白いのだが、大きなところから行くと、尖閣衝突ビデオの今後の取り扱いに関する主張だ。既報の通り、尖閣衝突ビデオは全部で2時間ほどもあるとされ、国会議員限定で「公開」されている7分ほども、今回ネット上に流出した44分ほども、その一部でしかない。
この点ついては、今回取り上げた7紙の内、実に5紙が、尖閣衝突ビデオの全面公開を主張している。
東京は衝突直後に公開していればメリットがあったと認めつつ、公開のタイミングを逸したとし、ビデオ流出を活かして中国に対し主張すべきを主張せよとしており、今後の公開については言及していない。いわば、尖閣衝突ビデオ全面公開論に対する中立派だ。
唯一朝日のみが、全面も何もビデオ公開そのものに否定的であり、表題にもある通り「冷徹、慎重に対処せよ」であり、要は現・民主党政権の主張の鸚鵡返しだ。全面公開論の動きにも触れつつ、
A1> 中国政府はそもそも領有権を主張する尖閣周辺で日本政府が警察権を行使すること自体を認めていない。
A2> 映像を公開し、漁船が故意にぶつけてきた証拠をつきつけたとしても、
A3> 中国政府が態度を変えることはあるまい。
A1> 中国政府はそもそも領有権を主張する尖閣周辺で日本政府が警察権を行使すること自体を認めていない。
A2> 映像を公開し、漁船が故意にぶつけてきた証拠をつきつけたとしても、
A3> 中国政府が態度を変えることはあるまい。
つまり中国政府が態度を変えることはなく、あくまで傲岸不遜の覇道を行くだろうから、尖閣衝突ビデオを公開しても無駄であろうと示唆している。
さらに、朝日は言う。
A4> 来週は横浜でAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議が開かれ、
A5> 胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席の来日が予定されている。
A6> 日中両政府とも、国内の世論をにらみながら、
A7> 両国関係をどう管理していくかが問われている。
A5> 胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席の来日が予定されている。
A6> 日中両政府とも、国内の世論をにらみながら、
A7> 両国関係をどう管理していくかが問われている。
上記A4> ~A5>は民主党、特に千石大好きな「APEC大事、日中首脳会談命」であり、朝日は民主党の宣伝紙であると理解すれば事足りる。
問題はA6>~A7>だ。日本と中国の両政府とも「国内の世論をにらみながら、日中関係を管理しろ。」と言っている。これは一体どういうことか?
「世論をにらむ」であって「世論に従う」ではないのは、中国が共産党一党独裁で世論なんてあってないようなものだからか?だとしたら、日本政府が「世論をにらむ」と言うのは、支持率の低下なんて気にするな、と言うことか?
一寸勘繰るならば、「日本政府は中国一党独裁政権と同様に、日中関係のために世論をコントロールしろ。」と読める。日本民主党は、中国共産党並みの世論統制、それはつまり言論統制と思想統制を施行しろ、と読める。
日本民主党は、中国共産党たれ、と。
成程、千石言うところの日本の中国属国化は、朝日新聞では完了しているようだ。
だがそれが、マスコミとしての自殺であると、朝日は理解しているのか?
問題はA6>~A7>だ。日本と中国の両政府とも「国内の世論をにらみながら、日中関係を管理しろ。」と言っている。これは一体どういうことか?
「世論をにらむ」であって「世論に従う」ではないのは、中国が共産党一党独裁で世論なんてあってないようなものだからか?だとしたら、日本政府が「世論をにらむ」と言うのは、支持率の低下なんて気にするな、と言うことか?
一寸勘繰るならば、「日本政府は中国一党独裁政権と同様に、日中関係のために世論をコントロールしろ。」と読める。日本民主党は、中国共産党並みの世論統制、それはつまり言論統制と思想統制を施行しろ、と読める。
日本民主党は、中国共産党たれ、と。
成程、千石言うところの日本の中国属国化は、朝日新聞では完了しているようだ。
だがそれが、マスコミとしての自殺であると、朝日は理解しているのか?
上記の通りであるから、今回の社説比較を例に拠っての不等式で表すならば・・・
朝日以外の6紙 ≠ 朝日=民主党の口舌 ≒ 中国共産党の口舌
∵ 民主党 ≒ 中国共産党
上の式の不等号が、救いだな。
<注釈>
(*1) Yahooブログには、記事ごとのアクセス数などと言う便利な機能がない。