1 菅首相は陳謝し、千石は「法整備が出来ていない。」
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「尖閣映像」首相が陳謝   http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20101109-OYT8T00278.htm
流出問題「管理不行き届き」
 衆院予算委員会は8日、2010年度補正予算案に関する基本的質疑を行い、実質審議を開始した。
菅首相は沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を巡る映像流出問題で「政府としては管理不行き届きだった。おわび申し上げたい」と陳謝。「最終的な責任は私にある」としながらも、「国家公務員法違反がほぼ間違いなく、捜査当局に告発した。原因の徹底的究明が第一だ」と強調した。
 これに関連し、仙谷官房長官は同委で、野党が求める映像の一般公開に否定的な姿勢を重ねて示した。仙谷長官は「海上警備取り締まり活動、他国の捜査機関との関係からも、(映像には)秘匿性がある」との見解を示した。事件を踏まえた領域警備のあり方に関しては「日本は全く法整備ができていない。領域警備の(関連法令の)改正ともども、法整備を早急に進めないといけない」と述べ、海上保安庁の警察権行使に伴う権限を強化すべきだとの考えを示した。
 一方、首相は、ロシアのメドベージェフ大統領による北方領土の国後島訪問に関し、9月末に否定的な見通しを述べていたことについて、「結果として今回、大統領が4島に来たから、見通しが必ずしも正確でなかったのはその通りだ」と、見通しの甘さを認めた。
 小沢一郎元民主党代表の国会招致に関しては「岡田幹事長が(小沢氏)本人との間で努力している。その努力を見守っていきたい」と述べるにとどめた。
(2010年11月9日  読売新聞)
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 報じられているのは、衆院予算委員会に於ける千石と菅(*1)の国会答弁。
 
 千石の答弁には、部分的にせよ珍しく私が賛同しうる答弁もあるのだが、全体としては、やっぱりこやつの主張は訳がわからない。
> 仙谷官房長官は同委で、
> 野党が求める映像の一般公開に否定的な姿勢を重ねて示した。
> 仙谷長官は
1>「海上警備取り締まり活動、他国の捜査機関との関係からも、
2> (映像には)秘匿性がある」との見解を示した。
 
 上記1>~2>は「訳の判らない」方だ。例によって千石流の法律論らしいのだが・・・野党ばかりではない多くの国民が求めているところの海保庁尖閣ビデオの公開を、「海上警備取り締まり活動」だから「秘匿性があり」として拒否しようと言うのである。
 まず第一に、当該ビデオ非公開の根拠として、「海上警備取り締まり活動の秘匿性」が出てきたのは、私の知る限り今回初めてだ。従来の主張「公判の証拠資料だから非公開」と言うのが、どうやら通用しないらしいと観念したものと見える。尤も、観念するのはその屁理屈のほうであって、当該ビデオ非公開のほうではないのだが。この辺りが、元「辣腕弁護士」の面目躍如(*2)なのだろう。
 さらに言えば、今回ネット上に流出した「中国漁船による体当たり攻撃」シーンでは、秘匿しなければならないような「海上警備取り締まり活動」は見当たらない。つまり、千石が新たな尖閣ビデオ非公開理由として「海上警備取り締まり活動の秘匿性」を持ち出したと言うことは、( まだ)ネット上に流出していない、海上保安官の中国「漁船」乗り込みや、中国人船長逮捕などの「海上警備取り締まり活動」を、特に秘匿し公開させまいとする意思の現れ、と解釈できる。
 当該ビデオの「国会議員限定拡大公開」でも、前回と同様、即ちネット上に流出した44分に及ぶ映像ですらなく、7分以下の映像であることも、同じ意思を示している。
 
【尖閣ビデオ】2度目の視聴も7分以下 「笑えない笑い話!」  http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101108/plc1011082134023-n1.htm
 
 それ即ち、千石他が秘匿しようと画策している、海上保安官の中国「漁船」乗り込みや、中国人船長逮捕などの「海上警備取り締まり活動」に、秘匿したくなる何かがあることを、強く示唆している。
 その「秘匿したくなる事」が、ネット上一部の噂にある「海上保安官殺害未遂」である事を、否定する材料は見当たらない。
 
 何度も書くが、現・民主党政権は、当該ビデオを即刻全面公開すべきである。
 
 そこに「海上保安官殺害未遂」なんて暴挙が記録されていなければ、それはそれでネット上の無責任な噂を一つ除去する事になるばかり。
 万一、さような暴挙暴動が記録されていたならば・・・それを隠匿した上に、犯人を無罪釈放した、少なくとも最高検、福岡高検、那覇地検は殺人未遂の共犯並びに殺人未遂犯国外逃亡幇助であるし、「その判断を良とした」政府・閣僚は少なくとも殺人未遂共犯の共犯だろう。広く信じられている通り、政治介入による中国「漁船」釈放であるならば、政府もまた殺人未遂犯国外逃亡幇助になろう。
 
 粛々とその罪を、日本の法律に従って裁かれるべきだろう。検察も政府も、中国人ですらないのだから。
 それとも、中国に亡命するかね。
 
 さて、報じられている千石の国会答弁は上記ばかりではない。
> 事件を踏まえた領域警備のあり方に関しては
3> 「日本は全く法整備ができていない。
4> 領域警備の(関連法令の)改正ともども、法整備を早急に進めないといけない」
 上記3>~4>は、その発言だけを単体で取り上げたならば、私も賛同するところだ。特に、海上保安庁のみならず、海上自衛隊を含む領海・領域警備の法整備が我が国には不可欠である。今回の中国「漁船」のように違法漁猟を根拠に追いかけるなどと言うまどろっこしい手段は、止めなければならない。
 
 だが・・・・上記報道の通り、その発言者が千石となると話は別だ。
 法整備は結構だし、大いに賛同する。だが、その法を粛々と執り行うべき司法が、少なくとも無責任きわまる政府=行政府から政治的判断をゆだねられ、今回中国「漁船」船長釈放に見るとおり、マグナカルタ・大憲章をも三権分立をも蹂躙し、中国人の治外法権さえ認める様では、如何に立派な領海法を制定しようとも、そんなものはただの紙切れだろう。
 
尖閣領海侵犯は21世紀の大津事件となりつつあるか?   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33689319.html
 
 そして、その領海法をただの紙切れにしかねない張本人が、千石その人なのである。
 
 そんな千石が「領域警備の関連法令改正」を言っているのを、どうして安心して見ていられようか。

<注釈>
(*1)
 ああ、もはや呼び捨てだ。
 理由は以前記事にした通り。こやつらがその重職にあることが、一秒でも短くなるように願う、呪詛だ。
 余りの売国奴の多きに、もて酔いて候。-仙石、日本は中国の属国との認識を示す。   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33901423.html#34053045 
 
(*2) 何て安い面目だろう。これなら、理系の私でも、司法試験さえ通れば、明日から「辣腕弁護士」だ。