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 報じられているのは、尖閣沖中国「漁船」体当たり攻撃ビデオの流出に対する、中国の反応。
 
 中国政府の反応が、
 
> 中国外務省は5日、
A1>「真相を変えることはできず、日本側の行為の違法性は隠せない」
 
とまあ、木で鼻をくくったような議論のすり替えになっていることは予想通りだ。奴ら、おそらくは鋭意準備中であったであろう「尖閣諸島沖巡視船体当たり攻撃(捏造)映像」が間に合わなかったのだから、面白かろうはずもないし、「白髪三千条」嘘八百文化では、動かぬ証拠を突きつけられたとて、嘘をつくことは止めまい。毒入り餃子事件だってそうだった。
 
 なんとも奇怪なのは、
 
B1> これまで「巡視船からぶつかってきた」と主張してきた官製メディアも勢いを増し、
B2> 中国国民の反日感情は一層高まっている。
 
事である。
 あきメクラとか、ダブルシンクとかはこういう状態を指すのであろうが・・・報じられると所では、その中国人民のコメントに曰く、
 
C1> 「小舟がどうして故意に大きい船に衝突する必要があるのだ!?」
 
 そりゃ「道徳規範」とやらに表彰されたらしい、そちらの船長に聞く話だろう。そんな「必要」がないのならば、何だって衝突してきやがったのかってのが当方の疑問で、問題の流出映像はその「小舟」が「大きい船」に向けて舵を切り、故意に衝突していることを映し出している。推定される動機としては、「逃走を図って、追跡側の足を止めようとした。」と言うところだろう。
 
 「流出映像はその「小舟」が「大きい船」に向けて舵を切り、故意に衝突していることを映し出している。」と言う点には同意しても、次のようなコメントになるらしい。
 
D1> 「(映像は)日本の俳優が演じているに違いない!!」
 
 巡視艇2隻を含む、3隻の船を動員した大々的な撮影が必要だな。
 ならばなおの事、中国船長逮捕・身柄拘束まで含めた海上保安庁撮影ビデオの全面公開を、中国人民は求めるべきだろう。その映像には、流出した映像のような遠目ではなく、中国人船長や「漁民」の鮮明な映像があるはずだから。
 
 まあそうなっても、今度は「船長にそっくりな日本の俳優に違いない!」と言い出すであろう事は、十分予想できるが。
 
E1> 「政府から一般国民まで、事件に対する彼らの思想は
E2> 『あくまで領海侵犯した憎き日本巡視艇を、
E3> 勇敢なる同志漁船船長が体当たりして懲らしめた』というもの。
E4> 独善的思想が支配する以上、映像流出も日本政府の陰謀としか映らず、
E5> もっと強烈な証拠映像を突きつけても反応は変わらない」
 
なんて「解説」も報じられているから、我が意を強くするところだ。
 
 尤も、大半の人はお気づきだろうが、上記「解説」のE2>~E3>と、中国政府の見解上記B1> 、C1>、D1>とは矛盾している
  「巡視船からぶつかってきた」のならば、ただぶつけられただけの中国漁船は全く勇敢ではない。
 逆に「勇敢なる同志漁船船長が体当たりして懲らしめた」のならば、どう考えても「巡視船からぶつかってきた」のではない。
 
 毒入り餃子事件の際に記事にしたとおり、中国人と言うのは嘘をつくのが第2の天性であり、嘘をついて当たり前だと大目に見るとしても・・・上記の自己矛盾をなんとも思わないその神経のなさと言うか、図太さと言うか、厚顔無恥と言うか、御都合主義と言うのは一体何なんだろう。
 
天網恢恢祖にして漏らさず http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/14359504.html
 
 成程、菅直人や千石や鳩山や「我が敵」小沢一郎が崇拝して止まない訳だ。彼らの理想を具現化しているのだからな。即ちダブルスタンダード&ダブルシンク。
 
 所で、
 
 当ブログの一番目立つ所には、些か古い記事ながら、未だに「民主主義国家の国民には、一定レベルの軍事知識が不可欠である。」が掲げられている。この記事で私は、民主主義国家に於ける衆愚政治の危険性と、軍事音痴の奨励は国民の衆愚化を招く事を訴えている。
 
民主主義国家の国民には、一定レベルの軍事知識が不可欠である。 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/12932026.html
 
 中国人民の軍事知識普及がどの程度か、私は知らないが、徴兵制の施行されている国だ。一般的に中国人民は一定の軍事教練を受けている筈(*1)であるから、それ相応の事はあるだろう。
 だが勿論、軍事知識の普及だけで民主主義が確立する訳ではない。私が上記記事で軍事知識の重要性を訴えているのは、それが日本国民に欠けているからに過ぎない。
 
 欠けている知識ならば、学習すれば良い。
 
 だが、上記報道に見られるようなダブルスタンダードや自己矛盾を、ダブルシンクで以ってなんら違和感を感じることなく中国人民が受け入れているとするならば・・・表題にした通りだ。民主主義には遠過ぎる。中国人民は、あれこれ不満を抱きつつも、彼らが押し頂いている中国共産党一党独裁体制から脱け出すことはないだろう。彼らは既に、衆愚化、愚民化されているのだから。小説「1984」に於けるプロレ階級のように。
 
 それは中国共産党政権にとっては望むところであろう。
 が、中国人民の、否、中国国民の、望むところであろうか。
 
 如何に、中国国民。

<注釈>
(*1)
 贈賄やらコネやらで、徴兵忌避できていなければ、な。

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民主主義国家の国民には、一定レベルの軍事知識が不可欠である。 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/12932026.html
真の民主主義国家は最強である(楽観的観測) http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/23943306.html
田母神論文を巡る自衛隊に対する思想統制についてーマスコミが、民主主義の危機を引き起こそうとしている怪ー   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/19629370.html