応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/
デイビー・クロケットといえば、かつてはアメリカン・ヒーローの代表格。アラモ砦を守って玉砕した指揮官の一人で、怪力を以って知られ、映画Alamo(*1)では、これまた代表的なアメリカン・ヒーロー演じさせたら右に出る者なし(強く断言)のジョン・ウエインが演じた。(*2)「産まれはテネシーの山奥の・・・」で始まる歌に「西部の王者」と歌われた彼は、「僅か三つ( 3歳!)でクマ退治。その名を天下に轟かす。(*3)」とも歌われた伝説の持ち主である。
無論、伝説は伝説であって、史実ではないだろう。日本で言えば足柄山の金太郎こと坂田金時が「クマに跨りお馬の稽古」と童謡に歌われているようなものだと、解釈すべきだろう。銃火器を使えば小さな子供が大きなクマを倒す事は在りえそうだが、それにしても3歳児と言うのは如何に何でも無理がある。
報じられえているのはデイビー・クロケットの伝説には一寸及ばないが、17歳の少女が弓矢で200キロのクマを仕留めたというニュース。17歳と言えば日本で言うと高校2年生。体格は立派に大人で、敏捷性その他の点では人生のピークとも言えそうだが、女性が弓矢で、となると、やはり尋常一様な事ではない。
報道にある「複合弓」と言うのは恐らくコンパウンド・ボウの誤訳だろう。写真にもある通り、滑車と弦を組み合わせることで、弓を引き絞った状態での引っ張り力を軽くし、弓を引いた姿勢、即ち照準状態を楽にする仕掛けを持った弓。逆に弓の引き始めには強い力が要るのだが、その分強い弓でも照準状態を保ちやすくなるから、矢の飛距離を競う競技や狩猟、なかんずく大型獣の狩猟には向いている弓だ。であればこそ、映画「ランボー」シリーズでシルベスター・スターローンが颯爽と構えているのだろう。尤もスタローンの弓は、矢に炸薬が仕掛けて合ったりするから、少々ズルではあるが。
報じられている距離、16ヤード(約15m)と言うのは、アーチェリーにとっては結構近い距離だ。射的競技の距離はもっと長いのが普通だし、腕が良いか運が良ければ(或いは悪ければ)前に射た矢と同じところに矢が飛んで矢に追突する「継ぎ矢」と呼ばれる現象が起きる事もあるぐらいの。従って、この距離に出現した体重200キロのクマ(*4)に弓矢で当てるのはさして難事ではないだろう。強力なコンパウンドボウならなおさらだ。
但し、落ち着いていれば。パニックに陥らなければ、だ。
パニックに陥ると、人は、背の立つ所でも溺れるものだ。
無論、伝説は伝説であって、史実ではないだろう。日本で言えば足柄山の金太郎こと坂田金時が「クマに跨りお馬の稽古」と童謡に歌われているようなものだと、解釈すべきだろう。銃火器を使えば小さな子供が大きなクマを倒す事は在りえそうだが、それにしても3歳児と言うのは如何に何でも無理がある。
報じられえているのはデイビー・クロケットの伝説には一寸及ばないが、17歳の少女が弓矢で200キロのクマを仕留めたというニュース。17歳と言えば日本で言うと高校2年生。体格は立派に大人で、敏捷性その他の点では人生のピークとも言えそうだが、女性が弓矢で、となると、やはり尋常一様な事ではない。
報道にある「複合弓」と言うのは恐らくコンパウンド・ボウの誤訳だろう。写真にもある通り、滑車と弦を組み合わせることで、弓を引き絞った状態での引っ張り力を軽くし、弓を引いた姿勢、即ち照準状態を楽にする仕掛けを持った弓。逆に弓の引き始めには強い力が要るのだが、その分強い弓でも照準状態を保ちやすくなるから、矢の飛距離を競う競技や狩猟、なかんずく大型獣の狩猟には向いている弓だ。であればこそ、映画「ランボー」シリーズでシルベスター・スターローンが颯爽と構えているのだろう。尤もスタローンの弓は、矢に炸薬が仕掛けて合ったりするから、少々ズルではあるが。
報じられている距離、16ヤード(約15m)と言うのは、アーチェリーにとっては結構近い距離だ。射的競技の距離はもっと長いのが普通だし、腕が良いか運が良ければ(或いは悪ければ)前に射た矢と同じところに矢が飛んで矢に追突する「継ぎ矢」と呼ばれる現象が起きる事もあるぐらいの。従って、この距離に出現した体重200キロのクマ(*4)に弓矢で当てるのはさして難事ではないだろう。強力なコンパウンドボウならなおさらだ。
但し、落ち着いていれば。パニックに陥らなければ、だ。
パニックに陥ると、人は、背の立つ所でも溺れるものだ。
さらに言えば、単純に矢を当てれば良い訳では無かろう。何しろ相手はクマだ。狩りに出かけてのことだから、相応に殺傷力のある鏃を用意していたであろうが、ヘタなところに矢を当てても、クマが怯むかどうかと言う所だろう。(*5)
それを仕留めたのだから、この少女の度胸と腕前は、やはり賞賛のほか無い。
狩りを教えていたという父親が「優秀な生徒です」と自慢するのも、親馬鹿とは言われまい。
それを仕留めたのだから、この少女の度胸と腕前は、やはり賞賛のほか無い。
狩りを教えていたという父親が「優秀な生徒です」と自慢するのも、親馬鹿とは言われまい。
<注釈>
(*1) 旧作の方ね。新作は、旧作に比べてしまうと、ポスターだけで見る気が萎えて、未だに見ていない。
(*2) ついでに言うと、主演と監督と製作を兼任した。映画華やかなりし頃の、凄い話だ。
(*3) そりゃ、轟くわ。
(*4) と言う事は、単純に考えて体重200キロの人間ぐらいの大きさだろう。小錦級と言う所か。
(*5) この距離のコンパウンドボウならば、刺さる分=貫通力には問題なさそうだが。