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 海上保安庁というと、「海の警察官」。四面海もて囲まれし我が敷島の厳島たる我が日本に於いては「国境警備隊」の役割も担い、我らが海上自衛隊共々大日本帝國海軍の末裔であり、その装備組織任務範囲からすると「弟分」と言うことになろう。
 
 海上保安庁の任務は、国によっては海軍が担当している。帝國海軍が師匠とした英国海軍Royal Navyもそうであり、それ故に英国にRoyal Coast Guard等という組織は今でもない。先の大戦=大東亜戦争(太平洋戦争)後に海上保安庁が海上自衛隊と相前後して発足したのは、米国にU.S.NavyとU.S.Coast Guardがあり、それぞれの任務をは分担していた影響が大きいだろう。
 
 であるならば、海上保安庁の今果たしている任務は、国によっては正しく海軍の仕事。従って、ソマリア沖でもインド洋でも何処でも構わないが、「海上自衛隊が派遣されるのは反対(それは戦争に繋がる)。海上保安庁を派遣するなら賛成(それは戦争に繋がらない)」と言う社民党やら共産党やら左翼連中が大好きな説は、甚だ怪しい。否、海自と海保の装備組織能力を勘案すれば、噴飯モノだ。
 
 海上保安庁はその英語名を( かつては海上保安庁の直訳だったが今は変えて)Japan Coast Guardと言う。英語名をそのまま日本語にすれば「日本沿岸警備隊」だ。沿岸と言っても我が国は連なりそばたつ島々から成り立っているから、海上保安庁が担当する海岸線の長さも海域の広さも並大抵のモノではないが、それでも海上保安庁の洋上給油能力はじめとする遠洋展開能力は酷く限られており、プルトニウム輸送船護衛に建造された「しきしま」級以外の遠洋派遣には相当無理がある。
 
 そうでなくとも海上保安庁は忙しい。我が国領海とその周辺に限っても、上記の長い海岸線と広い海域に、北朝鮮の不審船やら韓国の漁船やら、中国の公称「漁船」やらがやってきて、違法操業やら領海侵犯、あまつさえ体当たり攻撃まで掛けてくるのだから。
 
 それらに対して、帝国海軍から受け継いだ「海の警察官」としての任務を、海上保安庁は今日も遂行している
 
 その一端は、You Tube上の動画からも伺える。
 
 公開訓練の様子を報じる報道   http://www.youtube.com/watch?v=2_1yWUQS17g&feature=fvst
 
 こちらはソマリア派遣へ向けての海上自衛隊ー海上保安庁合同訓練  http://www.youtube.com/watch?v=tnhOqB8tYjE&NR=1
 ソマリア沖に派遣される海上保安官は、海上自衛隊の護衛艦に同乗することをお忘れなく。
 
  こちらは海上保安庁の特殊部隊、SSTの映像。SSTったって超音速輸送機( SuperSonic Transporter)ならぬ、特殊警備隊(Special Security Team)である。   http://www.youtube.com/watch_popup?v=iHP3Qerw8lc&vq=medium#t=76
  こちらは領海侵犯する韓国漁船と海上保安庁の激闘。我が領海と海洋資源は、海上保安庁によっても護られているのだ。  
 接舷斬り込み!( 鍵突きロープはかけないが。)  http://www.youtube.com/watch?v=BeSZvNHJri4&feature=related     http://www.youtube.com/watch_popup?v=S1fC94U0jCU&vq=small#t=204 
 
 
 
  ところで・・・
 「長い海岸線を有する国を護るから、空母が要る。」と言う、中国の空母建造正当化論に従うならば、数多の島々の海岸線を護る我らが海上保安庁にも、空母が要る!、のじゃなかろうか。
 少なくとも、我が国が空母を保有することに対し、中国が反対できる根拠は無い筈だ。
 海上自衛隊ならぬ海上保安庁が保有する分なら、海保庁を海外派遣しろと騒ぐお歴々も文句は言えまい。空母と随伴艦を保有して訓練すれば( これは一寸かかるが・・・何とかなるだろう。)、目出度く海上保安庁が遠洋展開能力を持つことになる。