応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/
転載開始=================================================================
中国船と衝突の巡視船 http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000001009090002
2010年09月09日
中国船と衝突の巡視船 http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php?k_id=48000001009090002
2010年09月09日
尖閣諸島沖の東シナ海で中国漁船と海上保安庁の巡視船が衝突した事件で、公務執行妨害の疑いで逮捕された中国人船長、詹其雄(ヂャン・チー・シォン)容疑者(41)は8日午前7時半すぎ、衝突を受けた巡視船「みずき」で沖縄県石垣市の石垣港に運ばれ、石垣海上保安部に身柄を移された。
同保安部によると、詹船長は海上保安官らに付き添われ落ち着いた足取りで巡視船を降りたという。保安部に連行し、中国語を話せる国際捜査官が取り調べをしているという。
石垣港に停泊したみずきでは、午前8時ごろから衝突の際の痕跡を調べる作業に同保安部の職員ら数人が取りかかっていた。白い船体の右舷後方は、長さ3メートル前後にわたり鋭くへこみ、漁船との衝突痕と見られる青色の塗料が付着していた。その前方の船体中央部にもこすれたような黒っぽい接触跡が残っていた。甲板にある転落防止用の鉄製のさくも数本、なぎ倒されていた。職員らは小型ボートで船体に近づいて、写真に収めたり、メモを取ったりしながら入念に調べていた。
停泊中のみずきの様子を見に来た、愛知県一宮市からの観光客の男性(65)は「尖閣諸島なんてずっと遠くにあると思っていたが、こんな事件があるとぐんと身近に感じる」と話し、衝突の痕跡に興味深げに見入っていた。
八重山漁業協同組合の職員の話では、燃料代がかさむため尖閣諸島付近まで出漁する船は多くないが、領海付近で台湾や中国の漁船や釣り客を乗せた船の目撃情報はたびたび入るという。職員は「巡視船と漁船がぶつかった例は聞いたことがない」と話していた。
==============================================================転載終了
応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/
報じられているのは、尖閣諸島に領海侵犯した中国船の船長を逮捕して帰還した海上保安庁巡視船「みずき」の状況と「町の声」。
尤も、報じているのは、「あの」朝日であるから、モスクワ放送や平壌放送を聞くのと同じぐらいの覚悟を以って当該記事を読むべきだ。
それは、タイトルを読む時点からして必要になる。タイトルに曰く、「中国船と衝突の巡視船」とあり、これでは中国のメディアが報じる通り「巡視船が中国船に体当たりした」かのごとく読めるところが、さすがは朝日と言うところ。
しかしながら、さしもの朝日も「みずき」の被害状況まで虚偽を並べる訳にはいかないのだろう。上記記事に曰く。
尤も、報じているのは、「あの」朝日であるから、モスクワ放送や平壌放送を聞くのと同じぐらいの覚悟を以って当該記事を読むべきだ。
それは、タイトルを読む時点からして必要になる。タイトルに曰く、「中国船と衝突の巡視船」とあり、これでは中国のメディアが報じる通り「巡視船が中国船に体当たりした」かのごとく読めるところが、さすがは朝日と言うところ。
しかしながら、さしもの朝日も「みずき」の被害状況まで虚偽を並べる訳にはいかないのだろう。上記記事に曰く。
1> 白い船体の右舷後方は、長さ3メートル前後にわたり鋭くへこみ、
2> 漁船との衝突痕と見られる青色の塗料が付着していた。
3> その前方の船体中央部にもこすれたような黒っぽい接触跡が残っていた。
4> 甲板にある転落防止用の鉄製のさくも数本、なぎ倒されていた。
2> 漁船との衝突痕と見られる青色の塗料が付着していた。
3> その前方の船体中央部にもこすれたような黒っぽい接触跡が残っていた。
4> 甲板にある転落防止用の鉄製のさくも数本、なぎ倒されていた。
つまり、上記1>から中国船は「みずき」の右舷後方に相応の相対速度と交差角をもって突き刺さるように接触した事を示している。上記2>の「青色の塗料」は報じられるように接触跡だろう。上記3>の接触跡が、上記1>の接触前後に出来たものかは不明だが、当該中国船が「みずき」のみならず「よなくに」とも接触している事からすると、「接触の機会は複数回あった」即ち何度も体当たり攻撃が仕掛けられたと考えて良さそうだ。
では、接触を起こそうと、体当たり攻撃を仕掛けたのは、海保庁の言う通り悪質な中国船であろうか、それとも中国メディアの報じる通り我らが海保庁の方であろうか。
では、接触を起こそうと、体当たり攻撃を仕掛けたのは、海保庁の言う通り悪質な中国船であろうか、それとも中国メディアの報じる通り我らが海保庁の方であろうか。
手元の資料(世界の艦船)では「みずき」は「180t型」と呼ばれる「ばんな」級巡視艇で、その諸元は以下の如し。
排水量;197t(総トン)
全長;46.0m
幅;7.5m
吃水;4.1m
主機;ディーゼル×3基 2軸+ウォータージェット1基
出力;9400HP
速力;35kt
兵装; 20mm多銃身機銃×1
備考;軽合金製船体
同型艦;PS-05かむい,PS-06ばんな,PS-07あしたか,PS-08かりば,.PS-09あらせ,PS-10さんべ,PS-11みずき,PS-12こうや,PS-13,PS-14
全長;46.0m
幅;7.5m
吃水;4.1m
主機;ディーゼル×3基 2軸+ウォータージェット1基
出力;9400HP
速力;35kt
兵装; 20mm多銃身機銃×1
備考;軽合金製船体
同型艦;PS-05かむい,PS-06ばんな,PS-07あしたか,PS-08かりば,.PS-09あらせ,PS-10さんべ,PS-11みずき,PS-12こうや,PS-13,PS-14
速力35ktと言うのは中々立派な物で、当該中国漁船が本当に漁船である限り( つまり、実は不審船で強力なエンジンを積んでいない限り)「みずき」の方が優速であろう。2軸のスクリューと1基のウオータージェットの組合せは、訓練次第で相当な操艦能力を発揮する筈だが、これと昔なつかしの舵( 水力後翼操舵)を組み合わせても、横滑りは出来ない(*1)。従って、「みずき」から体当たりを仕掛けて上記1>にあるような損傷を負う為には、中国船の進路を妨害するように横腹を見せて停船なり急減速なりするしかない。Ady Gill号が第2昭南丸に対してやったように。
だが、広い洋上でのこの状況は、中国船からすると比較的「みずき」を回避しやすい状況だ。速度が乗っていれば右なり左なりに転舵するし、速度が遅いならば逆進かけて停船することで、衝突は免れる。つまり「みずき」としてはそんな当てにくい体当たり攻撃はかけたくないだろう。
極当たり前の事だが、体当たり攻撃をかけるのならば、頭から突っ込むのが最も確実だ。「みずき」ならば先ず確実に中国船より優速( それも、本当に中国船が漁船であるならば相当に優速)なのだから、なおさらだ。
言い換えれば、上記1>の「みずき」損傷状況は、中国船による体当たり攻撃の結果であることを、示唆している。
まあ、我が国の海上保安庁と、中国政府及び中国メディアと、どちらが嘘偽りを言うかを考えれば、自明な事ではあるが。
さてそうすると、今回の「中国漁船」による尖閣領海侵犯並びに体当たり攻撃と、船長逮捕劇に続く中国側の強硬姿勢は、一体何を意味するのか。
中国、尖閣諸島海域に漁業監視船派遣 「日本の国内法適用は荒唐無稽」 http://sankei.jp.msn.com/world/china/100909/chn1009091930005-n1.htm
中国外相、丹羽大使にまた抗議 漁船接触事件 http://sankei.jp.msn.com/world/china/100910/chn1009101220003-n1.htm
一つには、日本側が民主党党首選=首相選びの真っ最中と言う政治的空白にある隙を突いた尖閣諸島占領の布石であろう。「中国漁船」が中国政府の特命を帯びて領海侵犯したという計画性が仮になかったとしても、我が巡視船に体当たり攻撃を繰り返し、船長が逮捕されるや漁業「監視」船を派遣して「日本の国内法適用は荒唐無稽」と抜かす図々しさは、中華思想の御本尊たる大陸らしさ満々であるが、上記の政治的空白に乗じた公算は大であり、事実産経が報じる通り「船長逮捕」は本件の問題化を嫌う政府によって半日の遅れ=逡巡を惹起しているのである。
私が、「当ブログ初の人気記事」に於いて、危惧を表明した通りに。
精強なれ、自衛隊。 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33544713.html#33589662
だが、広い洋上でのこの状況は、中国船からすると比較的「みずき」を回避しやすい状況だ。速度が乗っていれば右なり左なりに転舵するし、速度が遅いならば逆進かけて停船することで、衝突は免れる。つまり「みずき」としてはそんな当てにくい体当たり攻撃はかけたくないだろう。
極当たり前の事だが、体当たり攻撃をかけるのならば、頭から突っ込むのが最も確実だ。「みずき」ならば先ず確実に中国船より優速( それも、本当に中国船が漁船であるならば相当に優速)なのだから、なおさらだ。
言い換えれば、上記1>の「みずき」損傷状況は、中国船による体当たり攻撃の結果であることを、示唆している。
まあ、我が国の海上保安庁と、中国政府及び中国メディアと、どちらが嘘偽りを言うかを考えれば、自明な事ではあるが。
さてそうすると、今回の「中国漁船」による尖閣領海侵犯並びに体当たり攻撃と、船長逮捕劇に続く中国側の強硬姿勢は、一体何を意味するのか。
中国、尖閣諸島海域に漁業監視船派遣 「日本の国内法適用は荒唐無稽」 http://sankei.jp.msn.com/world/china/100909/chn1009091930005-n1.htm
中国外相、丹羽大使にまた抗議 漁船接触事件 http://sankei.jp.msn.com/world/china/100910/chn1009101220003-n1.htm
一つには、日本側が民主党党首選=首相選びの真っ最中と言う政治的空白にある隙を突いた尖閣諸島占領の布石であろう。「中国漁船」が中国政府の特命を帯びて領海侵犯したという計画性が仮になかったとしても、我が巡視船に体当たり攻撃を繰り返し、船長が逮捕されるや漁業「監視」船を派遣して「日本の国内法適用は荒唐無稽」と抜かす図々しさは、中華思想の御本尊たる大陸らしさ満々であるが、上記の政治的空白に乗じた公算は大であり、事実産経が報じる通り「船長逮捕」は本件の問題化を嫌う政府によって半日の遅れ=逡巡を惹起しているのである。
私が、「当ブログ初の人気記事」に於いて、危惧を表明した通りに。
精強なれ、自衛隊。 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33544713.html#33589662
だがしかし、その政府の政治的空白や、相変わらずの対中朝貢思考を打破して見せたのが、我らが巡視船「よなくに」「みずき」であり、海上保安庁である。その職務への献身は、誠鑑とするに足るものであり、全く頭が下がる。
「精強なれ、海上保安庁。」って記事も書くかな。海保は海自共々、帝國海軍の末裔でもあることだし。
「精強なれ、海上保安庁。」って記事も書くかな。海保は海自共々、帝國海軍の末裔でもあることだし。
<注釈>
(*1) 筈。2軸のスクリューと舵の組み合わせで「その場で回頭」なんて名人芸やってしまう人も、中には居るからね。
(*1) 筈。2軸のスクリューと舵の組み合わせで「その場で回頭」なんて名人芸やってしまう人も、中には居るからね。