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 産経が報じるは、毎週水曜に韓国はソウル日本大使館前で連続興行中の自称「慰安婦」デモ。予想していたとは言うものの、酷いモノである。

 「自称」とあえてつけたのは、慰安婦と言うのは資格も免許もあるモノではない事と、河野談話発表前に我が国でも散々調査した上で、「慰安婦の強制連行に日本政府が関わったという証拠は一切発見できなかった。」事による。
 つまり、このデモに参加している者にせよ、参加していない者にせよ、仮に終戦前まで慰安婦を務めていたというのが紛れもない真実であったとしても、日本政府に何らかの責任があったという証拠は一切ない、と言うことである。

 通常の犯罪ならば、推定無罪が適用され、「疑わしきは被告人の利益に」となるのであるが、大日本帝国も、大日本帝国陸海軍も、今は既にないのをよいことに、死人にくちなしとばかりに、「疑わしきは被告人の不利益に」どころか「何が何でも被告人の不利益に」と「推定有罪」とも言うべきモノが適用されるというのは、実に不条理不可解である。

 さらに百歩どころか一万歩ほど譲って「推定有罪」を適用し、大日本帝国政府とその後継者たる日本政府がこの慰安婦達に謝罪ないし賠償する責任を持っていたとしても、それは日韓政府間の平和条約・講和条約に当たる日韓基本条約で、「永久的且つ完全に」完了しているのである。
 
 先頃の菅談話に暗躍した仙石官房長官や、菅首相自身は別の見解をお持ちのようだが、それは人情論・感情論ではあっても法律論でも国際法論でもなく、端的に言えば自己満足のために国益を損なっており、愚かな外交の見本でしかない。幾ら菅首相が「外交は苦手(*1)」だと言っても、限度と言うものがあろう。
 
 であるというのに、報じられている通り。
 
> 8月11日は、前日に菅直人首相の“謝罪談話”が閣議決定されたことや
> 4日後の15日に光復節(日本統治から解放されたことを祝う日)を迎えることから、
> 普段の10倍近くの約500人が集結。元従軍慰安婦は7人が参加した。

つまり件の菅談話のお陰で、この自称「慰安婦」デモは、いつも以上に盛り上がったのだそうだ。
 これでも「未来志向の日韓関係」を築こうと、築けると、主張する心算かね。
 
 まーた、例によって一時だけ、言葉だけの「未来志向」に終わる公算大と考えるべきであり、「半島由来文化財のお渡し」などと言う、新たな強請りのタネを提供したばかりと考えるが、如何な物であろうか。

<注釈>
(*1) 
「外交が苦手」などと抜かすのならば、陸海空三軍の指揮を取り責任を負うのはもっと苦手だろう。が、首相は、陸海空三軍の最高指揮官であり、余人を持って変えられない責任があるのだ。
 合衆国大統領と違って、核ミサイルの発射権限は持っていないが。