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 最初に断っておくべきだろう。私は、千葉法相が嫌いだ。  
それを言うなら民主党内に私の好きな人間なんて殆どいないし、特に上層部閣僚にはいないのであるから、法相が嫌いぐらいは当たり前と言えば当たり前だ。

 更に言えば、少なくとも一寸前までその民主党を陰に陽に支配しており、今また再び支配しようと蠢動しているのが自称「人民解放軍野戦司令官」にして「我が敵」小沢一郎なのであるから、民主党が売国奴の跳梁闊歩する悪の巣窟に見えるのも仕方なければ、外国人参政権だの人権擁護法だの夫婦別姓だの、消費税増税なんかより遥かに悪影響のある法律(*1)を着々準備する奴ばらは、あらゆる機会を捉えて論破撃破したいと考えている。

 千葉法相は夫婦別姓の推進者として知られており、あまつさえ先の選挙前には少なくとも夫婦別姓と人権擁護法について「公約外でも早期に成立させる」と言い放った。
千葉法相 夫婦別姓など「公約外でも成立」  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100630-00000050-san-pol
 
 民主党と言う党が、マニュフェストなんて物は選挙のための看板としか考えず、先回の衆院選挙にも今回の参院選挙にもマニュフェストに記載していない外国人参政権・人権擁護法・夫婦別姓の成立を虎視眈々と狙っている事が良くわかる発言であり、その意味では民主党の「法律で無い事は守らない。公約なんか法律じゃない。」外国人参政権・人権擁護法・夫婦別姓は( 法律ではない・・・筈だが。まだ。)党既定の方針である」と言う体質をものの見事に体現している一人が、千葉法相である。
 
 端的に言えば、民主主義の敵(*2)にして売国奴(*3)だ。私が好きになる理由は無いな。
 
 であるからして、今回の参院選挙でその千葉法相が現職閣僚としては異例にも落選してしまった事には思わず快哉を叫んだし、それ以上に、報じられている「落選した千葉法相の悔しがる表情」はどうにもこうにも醜く見えて仕方がない。美醜と言うのは甚だ恣意的な基準であり個人的な基準であるのを承知しつつ、やはり「醜い」と言う嫌悪感を禁じえない。
 
 私は、毛虫やゲジゲジ、蛇や蜘蛛や蠍の様な「嫌われる物の代表」とされる生物にすら相応の「美しさ」とは言わぬまでも、愛嬌とか面白さとかを見出す事が出来るし、あちこちで滲み出ている( であろう)様に武器や兵器の類にはしばしば明らかに「美しさ」を見出す美的センスの持ち主であるから、「醜い」と感じる物は人より少なかろうと自負しているのだが・・・千葉法相や、福島社民党首はダメだ。一種の苦手なのであろう。
 
 正直、私が叫んだ快哉の中に、「これで千葉法相は閣僚ではいられなくなるのではないか。」と言う期待が含まれていたことは否めない。但し「いやいや、半分までは議員でなくても良い筈だから、一人二人議員外閣僚が出来ても閣外追放にはならないかも。」と思い直しもした。
 
 私の「思い直した」懸念は的中したようだ。
 
 報じられているのは、その落選して間も無く参議院議員の立場を失う千葉法相の去就。先行する報道で、菅首相はじめ参院選惨敗の責任を問われそうな閣僚が次々と「続投」と報じられていたから、その流れなのであろうが・・・
> 仙谷氏は会談後、記者会見で
1> 「9月中には民主党代表選があり、参院の執行体制も新しく作られることになる。
2> 行政の継続性という観点から、続けていただくことが望ましい。
3> 首相と再確認した」と述べた。

と、「もう一人の売国奴(*4)」仙石官房長官のお墨付きを得て、千葉法相も続投なのだそうだ。
 何とも妙な理屈ではある。上記1>が言っているのは、「所詮9月には内閣改造もあり、千葉法相も変わる。」と言っているのだろう。そうすると上記2>は「今此処で法相を変えると、また9月に変えなければならなくなり、いくらなんでも在任期間が短すぎる。」と言っているとしか私には思われない。
 だとすると「何で今、9月以降も続投できる法相に変えないのか?」と言うのが当然の疑問である。その答えは2通り考えられる。
 一つには、今此処で9月以降も続投できる法相に変えてしまうと、居座っている( としか、私には表現できない)菅首相やら、枝野幹事長やらの都合が悪いと言う可能性。何ともみみっちい話だが、「皆で居残りゃ目立たない。」と言うことだ。みみっちいが、これはまだ我慢できる。
 二つ目は、上記2>「行政の継続性」を考えて、9月以降も千葉法相が続投すると言う事が既に決まっていると言う可能性。となると、その「継続」される「行政」とは、千葉法相御執心の夫婦別姓であり、人権擁護法であり、恐らくは外国人参政権をも意味する公算大である。誠に恐るべき事態ではあるが、菅首相、仙石官房長官を含む現閣僚揃って続投となれば、これは大いにありうることと考えなければならない。
 
 しかしながら、選挙結果確定当初は「私が責任を一番に負う立場にある。現職閣僚として、改めて重く受け止めなければいけない」等と殊勝な事を(一応)千葉法相は言っていたと報じられている。彼女は一体、何を「重く受け止め」ていたのだろうか。それが仮に「民意」であるならば、その民意は千葉法相を否決したのであり、それは少なくとも「夫婦別姓と人権擁護法に反対する民意」を意味するとの解釈がありうるはずだ。 
 
 そうか!わかったぞ!!
 選挙結果、選挙の当落もまた、法律ではないんだ!!!!!!
 

 公約もマニュフェストも、「法律ではないから守らない」民主党気質が、選挙の当落だの、民意だの、尊重もしなければ遵守もしよう筈がない。
 
 さてもさても国民よ。
 先の参院選挙で示された「民意」ですらかような体たらくであるならば、いかがはするや?
 
 「首を取るには如かず!」 -平家物語「鹿の谷」-
 
 ではなかろうか。

<注釈>
(*1) 
消費税をいくらいきなり上げたところで、景気が悪くなるだけで、我が国の主権が失われるわけではない。
 
(*2) 掲げた公約を「法律でないから守らなくて良い。」ならば、そもそも選挙と言うものが成立し難い。従って正確には「間接民主主義の敵」ではあるが、我が国の人口と現在の選挙制度では我が国では間接民主主義しかとりようが無いので、我が国に於いては「民主主義の敵」としてよかろう。
   民主党気質「法律でない物は守らない。公約は法律ではない。」 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/33060543.html
 
(*3) 外国人参政権・人権擁護法・夫婦別姓はいずれも売国法案だ。正確には、最後者は外国に日本を売り渡す訳ではないが、我が国の弱体化を招くのだから、結果的には売国行為だ。
 
(*4) 後何人いるかと言うのはさて置いて。