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われわれには世論を導く任務がある」 中国共産党幹部、報道規制を正当化 http://sankei.jp.msn.com/world/china/100630/chn1006301400002-n1.htm
2010.6.30 13:57
  中国でメディアを管理する共産党中央宣伝部の李偉報道官は30日、記者会見し、宣伝部が日常的に実施している報道規制について「われわれには世論を導き、中央メディアが宣伝と世論づくりをうまくやるよう指導する任務がある」と述べ、正当性を強調した。
 中央宣伝部幹部が会見するのは珍しい。秘密主義が強いといわれている党機関の透明性をアピールする狙いで、宣伝部を含む11党中央機関の報道官が共同で会見した。
 李報道官は個別の事件を報道するか否かは「それぞれのメディアがメディアの性格や担っている社会的責任に基づいて判断する」とも述べ、一律に報道を禁じてはいないとの認識を示した。(共同)
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 報じられているのは、図らずも(*1)共産党中央宣伝部の報道官が自白した中国共産党の正体。
 
 中国が「社会主義市場経済」なる奇妙奇天烈な「体制」の下、経済発展と軍備拡張を続けてきているのは衆知の事実であるが、一方政治的には「中国共産党一党独裁」を堅持し、香港返還当時に言われた「一国二制度」も虚しいスローガンに終わり、報道管制報道統制は日常茶飯事の「言論の自由」何てえモノは薬にしたくともない政治体制を、これまた「堅持」している事もまた隠れもない事実である。
 それ故に、中国から見れば外国資本であるGoogle社にまで法的に即ち公式に自主検閲を要請し、Google社がこれを拒否して中国から撤退を決断したのも、記憶に新しいところだ。
 
「蟷螂の斧」は中国の諺だが、今の中国では「虚しい抵抗」と言う意味らしい。-グーグルの中国撤退に寄せて-   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32092384.html
 
 なればこそ、北京オリンピックの折にも強調された「五十六族共和」も、所詮は宣伝、スローガンの域を出ようはずがない。それは、チベット族なかんずくチベット仏教とダライ・ラマ師に対する処遇一つをとっても明らかだ。 
 
 かような体制の国であり、その国を支配する中国共産党であるから、報じられている共産党中央宣伝部の李偉報道官の次の発言は、いわば当然の帰結ではある。
 
1> 「われわれには世論を導き、
2> 中央メディアが宣伝と世論づくりをうまくやるよう
3> 指導する任務がある」と述べ、正当性を強調した。
> 李報道官は個別の事件を報道するか否かは
4> 「それぞれのメディアがメディアの性格や担っている社会的責任に基づいて判断する」とも述べ、
> 一律に報道を禁じてはいないとの認識を示した

 
 上記発言の内4>は「一律に報道を禁じては居ない」として、一定の言論自由を認めるかのごとく報じられているが、そんな「自由」が見せかけだけの虚しいものである事は、上記1>~3>から明らかである。
 何しろ中国共産党様は、「世論を導き」「宣伝と世論作りを」「指導する任務」を負ってしまっているのである。
 繰り返す。
 「世論を導く任務を負う」即ち世論操作が中国共産党中央宣伝部の任務だと、公言しているのである。
 
 もとより、中国の報道機関なるものは、「党の喉舌=党の宣伝機関」であるというのが中国共産党政権の基本的立場であり、言論の自由も報道の自由も中国共産党一党独裁の前には消し飛ばされてしまうのである。
 
 正に、中国共産党政権は、正真正銘掛け値なしの民主主義の敵である。
  
 私は、民主主義とて完全とも絶対善とも主張する心算はないが、次善であり、魂の自由を愛する者にとっては不可欠な体制だとは考える。
 故に、今更ながらだが、中国共産党政権は、私の敵である。
 
 尤も、「我が敵」小沢一郎は自称「人民解放軍野戦司令官」なのである。人民解放軍を「党の軍隊」としている中国共産党が、私の敵であるのは、利の当然ではある。
 
 こいつはまた、小沢一郎以上に強大な敵ではあるがね。
 
 我が、白薔薇は散らず。
 

<注釈>
(*1) いや、意図的かな?