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 報じられているのは、いよいよ近づいてきた、と言うより現政権が国民新党との約束を反古にしてまで近づけた参院選挙の結果予想。
 現政権、なかんずく民主党が国民新党との約束を反故にしてでも早く選挙しようとする甲斐あってか、はたまた、先頃W辞任して見せた鳩山前首相と「我が敵」小沢一郎の「犠牲」及びその後打ち出した「反小沢色」の甲斐あってか、参院選結果は民主党が単独過半数に迫る勢いなのだという。
 これが朝日新聞辺りの記事ならば、大いに眉に唾つけるところであるが、どちらかと言えば民主党に批判的、所か名指しでこそないが内橋克人に「政権発足直後からイデオロギーむき出しに民主党を非難している。」と宣告された産経新聞の報道だから、そうは行かない。また、この手の選挙結果予想記事が、まざまざと結果を言い当てたのが先の衆院選挙であるから、私としてはこの悪夢のような予想を、まずは真剣に考えないと行けない。
 
 そう、「悪夢のような予想」である。
 
 成る程、「我が敵」小沢一郎の「影響」はかつてほどではないように見える。また、前任者の鳩山由起夫が「無知無能無学無様無定見無方針無理解無関心無責任且つ優柔不断支離滅裂四分五裂表裏比興朝令暮改朝三暮四遅刻常習厚顔無恥の糸コンニャク男で詐欺野郎」であっただけに、発言がまともとか、昨日言ったことを覚えているとか、カミさんが気違いではないとか、少なくともそう見えるだけでも相当に長所と見えてしまうのは致し方ないところである。また、昨年夏の衆院選挙で圧倒的に民主党を支持してしまっただけに「詐欺師に騙された人の心理」即ち「何らかの理由・口実があれば、騙されたとは思いたくない。」と言う心理も働くのだろう。
 
 私なんぞは現政権発足以来所か当ブログ発足以来(そう、昔の話しではないが)民主党には批判的だから、上記のような「詐欺師に騙された人の心理」とは無縁であるし、そんな心理のためにさらに誤りを重ねるというのは、愚かだとしか思えない。
「確かな野党が必要です」  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/21191827.html 
 
 警告しよう。今度の参院選挙で、民主党がタダの1議席も取れなかったとしても、衆院を支配している限り、民主党政権は続くのである。
 今度の参院選挙で民主党が単独過半数を占めるようであれば、もはや民主党の暴走を止めるものはない。其ればかりではない。参院は8年ごとに半数づつ選挙で選ぶから選挙間隔が衆院よりが長い上、その1回当たりの影響が半減するのである。つまり、参院の勢力地図は、衆院より固定的なのだ。
 「我が敵」小沢一郎が、今度の参院選挙を「決戦」と位置づけていたのも故無しとはしない。そうでなくとも自公政権時代から参院を牛耳り、自公政権に対する「ねじれ国会」を出現させ、其れを大いに利用してインド洋上の海自給油活動や、ガソリン税の維持を妨害してきた民主党だ。前者は政権奪取と同時に中止してしまったし、後者は先の衆院選挙での民主党マニュフェストに関わらず、「我が敵」小沢一郎の鶴の一声によって未だ維持したまま=マニュフェスト違反であることは記憶に新しい・・・筈である。
 
 そう、「筈」なのである。
 「筈」でしかない。
 
 上記の産経新聞報じる「民主党、参院にて単独過半数か」と言う、私にとって悪夢のような報道は、国民世論の動向などを反映しての結果である。その結果が正しいならば、上記の「筈」は「筈」のまま、即ち国民は民主党の数多あるマニュフェスト違反の一つ( にしか過ぎないが)「ガソリン税維持」を、鳩山前首相級の鳥頭を以って忘れているか、等閑に附しているか・・・・或いは、もっと恐るべき事に、鳩山前首相の度重なる食言虚言の果てに現民主党政権下での「Double Think」を身につけてしまったか、と言うことになる。
 
 程度の差こそあれ、いずれにしても恐るべき事態と言えよう。当記事の分類を「民主主義の危機」とする所以である。
 
 民主主義の危機は、「独裁者による民主主義の抑圧」ばかりではない。むしろその危機は目に見えやすいだけに、対処も対策も容易な危機だ。
 
 真に恐るべき民主主義の危機は、衆愚政治、ないし国民の衆愚化である。
 
 当ブログの一番目立つところに、些か古い記事ながら「民主主義国家の国民には軍事的知識が不可欠である。」を掲げているのも、その国民の衆愚化を防ごうという思想が根幹にある。
 
民主主義国家の国民には、一定レベルの軍事知識が不可欠である。   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/12932026.html 
 
 民主主義がその真価を発揮するには、国民が自ら考え、自ら判断する、自立した人間であることが不可欠だ。福沢諭吉が「一身独立して一国独立す」と「学問のすすめ」で説いたのも、同様の思想と私は考える。各個人が独立して考え、議論するからこそ、多数の凡人による民主制度が、一人の天才による独裁制度に勝利するのである。
 
真の民主主義国家は最強である http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/23943306.html
  
 であるならば、民主主義の根元的な危機は、国民が自ら考え、自ら判断する事を放棄し、それを他者( 其れが「偉大なる首領様」であろうが、「聖書」であろうが、マスコミ報道であろうが)に依存してしまう事である。
 
 今回記事で報じられている、次期参院選挙結果予想「民主党が単独過半数に迫る勢い」と言うのは、私には国民衆愚化の兆候。即ち民主主義自殺の兆候としか思われない。
 
 「詐欺に騙された人の心理」等と呑気なことを言ってられないのである。
 
 国民よ、今度こそ、我を絶望させるのか?
 
国民よ、我を絶望させるか   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/29478927.html