応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/
「はやぶさ」、報じられるとおりJAXAの小惑星探査機の名前である。情けない事に平仮名である。「隼」と漢字で書くと、帝國陸軍一式戦闘機「隼」を髣髴とさせ、それだけで血が騒ぐ人も反発する人もあるのだろうが、幼稚園児じゃぁあるまいし、平仮名オンリーと言う意義は、私なんぞにはサッパリわからない。
それはさておき、報じられているのはその「はやぶさ」の分離した、小惑星イトカワの欠片を収納した「かも知れない」カプセルが、オーストラリアは赤い夕日の、もとい、赤い砂漠のウーメラに着陸し、発見されたと言うニュース。
> 破損の有無など状態は不明。
それはさておき、報じられているのはその「はやぶさ」の分離した、小惑星イトカワの欠片を収納した「かも知れない」カプセルが、オーストラリアは赤い夕日の、もとい、赤い砂漠のウーメラに着陸し、発見されたと言うニュース。
> 破損の有無など状態は不明。
と報じられているが、
> カプセルが発信した電波信号やヘリコプターによる捜索などで着地を確認、
> カプセルを発見した。
> カプセルを発見した。
とも報じられているので、少なくとも遠目にも判るような大破損は被っておらず、電波発信機能も損なわれていないらしい。つまり、少なくともカプセルの着陸は上手くいった公算大として良いだろう。
先ずは重畳至極と言うべきだろう。
小惑星探査衛星「はやぶさ」が実際に小惑星イトカワの破片を持ち帰ったか否かは未だ不明ではある。が、少なくとも打ち上げから7年かけての小惑星イトカワまでの往復飛行は、度重なるトラブルをも乗り越えて( そのためには、臨機応変もさることながら、予め設計として組み込まれた冗長性も活用して)、今回のカプセル着地まで成功したのである。仄聞するところでは、ネット上でも動画になったりキャラクターになったりと、中々の人気であるらしい。
独断であるが、かかる人気の一端は、「はやぶさ」がその任務を全うしつつ、既にこの世に無い事に依ろう。
報じられている通り、「はやぶさ」が小惑星イトカワの欠片を収納した「かも知れない」カプセルは、オーストラリアはウーメラ砂漠に着陸し、発見されており、恐らくは無事回収されるだろう。
一方、その大任を果たした「はやぶさ」本体は、イトカワの欠片をカプセルに託して分離した後、大気圏突入の熱によって文字通り流れ星となって消え去っている。「予定通りに。」
小惑星探査衛星「はやぶさ」が実際に小惑星イトカワの破片を持ち帰ったか否かは未だ不明ではある。が、少なくとも打ち上げから7年かけての小惑星イトカワまでの往復飛行は、度重なるトラブルをも乗り越えて( そのためには、臨機応変もさることながら、予め設計として組み込まれた冗長性も活用して)、今回のカプセル着地まで成功したのである。仄聞するところでは、ネット上でも動画になったりキャラクターになったりと、中々の人気であるらしい。
独断であるが、かかる人気の一端は、「はやぶさ」がその任務を全うしつつ、既にこの世に無い事に依ろう。
報じられている通り、「はやぶさ」が小惑星イトカワの欠片を収納した「かも知れない」カプセルは、オーストラリアはウーメラ砂漠に着陸し、発見されており、恐らくは無事回収されるだろう。
一方、その大任を果たした「はやぶさ」本体は、イトカワの欠片をカプセルに託して分離した後、大気圏突入の熱によって文字通り流れ星となって消え去っている。「予定通りに。」
左様「予定通りに」である。大気圏の離脱にも相応の推力が必要であるが、大気圏内への帰還には相応の熱対策が必要であり、その熱対策は質量の増加を意味する。つまり、今回ウーメラ砂漠に投下されたカプセル以外の「はやぶさ」本体まで地表で回収しようとすると、打ち上げ質量がかさんでしまうから、同じロケットを使っていては小惑星イトカワまで届かない事になる。
だから、回収するのはカプセルだけ。「はやぶさ」本体は計画当初から、大気圏突入時にお星様になって散華する事になって居り、「生還」は期さない計画である。
非情と言えば非情な計画であるが、先頃宇宙ステーションとの自動ドッキングに成功して見せた無人輸送ロケットHTVも最後は収納した宇宙ステーションの塵もろとも大気圏突入の加熱で燃え尽きる計画になっている。かように宇宙開発或いは宇宙と言う環境には、その非情さが必要なのであり、その非情な計画に従って、「はやぶさ」は任務を完遂し、流れ星となって散華したのである。
Im Kreig gewohnen, Im Kreig gestorben.
戦いに生き、戦いに死す。
「はやぶさ」の戦いは終わった。
だが人よ。悲しむなかれ。
「はやぶさ」の本体は大気圏再突入の熱で燃え尽き蒸発してしまったが、その質量は確かに地球への帰還を果たしたのである。
今は大気圏上層部の塵かも知れないが、やがては雨となり、地表に降り注ぐ事もあろう。再び鉱物として精製され、宇宙へ向けて旅立つ日も、長い年月にはあるかも知れない。
我らは尽く、星の子なのであるから。
だから、回収するのはカプセルだけ。「はやぶさ」本体は計画当初から、大気圏突入時にお星様になって散華する事になって居り、「生還」は期さない計画である。
非情と言えば非情な計画であるが、先頃宇宙ステーションとの自動ドッキングに成功して見せた無人輸送ロケットHTVも最後は収納した宇宙ステーションの塵もろとも大気圏突入の加熱で燃え尽きる計画になっている。かように宇宙開発或いは宇宙と言う環境には、その非情さが必要なのであり、その非情な計画に従って、「はやぶさ」は任務を完遂し、流れ星となって散華したのである。
Im Kreig gewohnen, Im Kreig gestorben.
戦いに生き、戦いに死す。
「はやぶさ」の戦いは終わった。
だが人よ。悲しむなかれ。
「はやぶさ」の本体は大気圏再突入の熱で燃え尽き蒸発してしまったが、その質量は確かに地球への帰還を果たしたのである。
今は大気圏上層部の塵かも知れないが、やがては雨となり、地表に降り注ぐ事もあろう。再び鉱物として精製され、宇宙へ向けて旅立つ日も、長い年月にはあるかも知れない。
我らは尽く、星の子なのであるから。