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当ブログは普天間基地移設問題について、昨年11月の「Trust Me! ひっくり返し」以来追っかけているのは、「衆知の事実」かどうかは兎も角、当ブログを時系列で追ってもらえれば明らかであろう。以下URLにはその普天間基地移設問題シリーズをリストアップしてあり、そのリストが5000字を越えようと言う勢いだ。( つまり、リストが1本の記事に収まり切らなくなっている。あなおそろしや)
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32456004.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32456004.html
1.ようやくの「急展開」普天間基地移設問題
その普天間基地移設問題について、ここ数日動きがあわただしいのは、諸兄ご承知の通り。当ブログ流に要約すると、その大凡の動きは以下のようになる。
(1) 「2+2」(日米各外交・防衛担当大臣・長官)による日米共同声明
兼ねてより予定されていた通り、日米の外交・防衛担当者「2+2」による日米共同声明がようやく出された。内容的を要約すると以下の通り。
その普天間基地移設問題について、ここ数日動きがあわただしいのは、諸兄ご承知の通り。当ブログ流に要約すると、その大凡の動きは以下のようになる。
(1) 「2+2」(日米各外交・防衛担当大臣・長官)による日米共同声明
兼ねてより予定されていた通り、日米の外交・防衛担当者「2+2」による日米共同声明がようやく出された。内容的を要約すると以下の通り。
① 普天間基地の移設先として辺野古海上を明記
② 上記①移設先の滑走路を1800メートルとし、移設先の位置と工法について8月末までに必ず確定させる
③ 適切な施設が整備されることを条件に米軍訓練の沖縄県外移転を拡充。移転候補として徳之島等を挙げる。
上記①が眼目となろう。先ずは重畳至極と言うべきか。上記②の通りまともな滑走路長も確保しているが、現行日米合意案のV字=2本滑走路となるか、或いは「環境に優しい(眉唾)」杭打ち桟橋式になるか等には含みを残している。
尤も、こんな最低限の「現行日米合意案の追認」に5月末までかかる鳩山首相・民主党・現政権が8月末までかかって何らかのドラスティックな「違い」を出せると思う奴はよほどのお人よしだろう。
上記③は我が国の安全保障上は懸念材料であり、鳩山首相や現政権としては「現行日米合意案ではない」と言う「実績」であるが、日本国としては本来安全保障上の懸念は現政権の面子に優先するはずであるから、その「県外訓練の拡充」は最低限とし、アリバイもしくは口実とすべきだろう。
日米両政府が共同声明 「辺野古」移設を明記 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100528/plc1005280925014-n1.htm
(2) 社民・福島党首の罷免
上記(1)を受けての政府方針についても、かねてから報じられていたところ。「ケンガイダァコクガイダァ」のお題目唱えれば仮の社民党がその政府方針に「日米共同宣言に辺野古の文言が入ったら署名しない。」と公言していたのも既報だ。
これに対し、政府方針を、閣僚署名が不要な首相発言として「政府の意見」とするだの、政府方針では「辺野古」と明記しないだのの、姑息な連立維持のための方策、私に言わせれば「Trust Me ひっくり返しの民主党版=拡大悪質化版」も模索されていたが、流石に日米共同宣言から辺野古を外す訳にいかず( それでは決着どころか、何の進展にもならない。)且つ社民党・なかんずく福島社民党首の決意は固く、遂に鳩山首相が福島省しか担当大臣を罷免すると言う事態に至った。
鳩山首相、福島消費相の罷免決める http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100528/plc1005281933032-n1.htm
そもそも、「憲法9条が最大の抑止力。」などと素面で公言できてしまうような方々と、曲がりなりにも「沖縄の米海兵隊は抑止力と知った(*1)」鳩山首相が、まともに安全保障問題で合意などできよう筈がないのである。
それを言うなら本来社民党は、政権与党になぞなるべきでない党であるのだが。
社民党を嗤え http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/29729793.html
わかっちゃいるけど、わからない。 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32112015.html
上記(1)を受けての政府方針についても、かねてから報じられていたところ。「ケンガイダァコクガイダァ」のお題目唱えれば仮の社民党がその政府方針に「日米共同宣言に辺野古の文言が入ったら署名しない。」と公言していたのも既報だ。
これに対し、政府方針を、閣僚署名が不要な首相発言として「政府の意見」とするだの、政府方針では「辺野古」と明記しないだのの、姑息な連立維持のための方策、私に言わせれば「Trust Me ひっくり返しの民主党版=拡大悪質化版」も模索されていたが、流石に日米共同宣言から辺野古を外す訳にいかず( それでは決着どころか、何の進展にもならない。)且つ社民党・なかんずく福島社民党首の決意は固く、遂に鳩山首相が福島省しか担当大臣を罷免すると言う事態に至った。
鳩山首相、福島消費相の罷免決める http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100528/plc1005281933032-n1.htm
そもそも、「憲法9条が最大の抑止力。」などと素面で公言できてしまうような方々と、曲がりなりにも「沖縄の米海兵隊は抑止力と知った(*1)」鳩山首相が、まともに安全保障問題で合意などできよう筈がないのである。
それを言うなら本来社民党は、政権与党になぞなるべきでない党であるのだが。
社民党を嗤え http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/29729793.html
わかっちゃいるけど、わからない。 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32112015.html
(3) 普天間基地移設問題についての政府方針-ようやく「辺野古海上」明記≒一見現行日米合意案
上記(3)の福島社民党首罷免の甲斐あって、ようやく明文化された( 4月の初旬に「政府方針を決めた」のはどうなったかと効くのは愚問だろうが、忘れるべきではないな。)政府方針には、普天間基地の移設先として辺野古が明記され、これが閣議決定、つまり署名を拒否した福島社民党首以外の署名を得てオーソライズされた。
福島社民党首を罷免する以上、「閣僚署名の要らない首相発言」とする事も、「辺野古の名前を出さない」事も不要なのだから。
政府対処方針要旨 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010052800961
(4) 社民党の連立離脱 但し選挙協力には含み
上記(2)の福島党首罷免を受け、まだ閣内には辻本副大臣がいるから辛うじて「連立政権」ではあるのだが、社民党としては連立政権を離脱する事を決定した。
「筋を通した」といえばその通りだし、大いに結構な事だと思う。せいぜい「護憲派」の票を集めて、共々忘却土に落ちるを至当と認める。それでこそ社民党らしい。
とは言え、次回参院選も近い性か、選挙協力には含みを残しているそうだ。
所で、「閣僚は出していないが、どころか出していたが罷免されて、なおかつ選挙協力は与党としている党」は、与党と言うのかね、野党と言うのかね。
社民、連立離脱を正式決定 民主との選挙協力は検討 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100530/stt1005301621005-n1.htm
上記(3)の福島社民党首罷免の甲斐あって、ようやく明文化された( 4月の初旬に「政府方針を決めた」のはどうなったかと効くのは愚問だろうが、忘れるべきではないな。)政府方針には、普天間基地の移設先として辺野古が明記され、これが閣議決定、つまり署名を拒否した福島社民党首以外の署名を得てオーソライズされた。
福島社民党首を罷免する以上、「閣僚署名の要らない首相発言」とする事も、「辺野古の名前を出さない」事も不要なのだから。
政府対処方針要旨 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010052800961
(4) 社民党の連立離脱 但し選挙協力には含み
上記(2)の福島党首罷免を受け、まだ閣内には辻本副大臣がいるから辛うじて「連立政権」ではあるのだが、社民党としては連立政権を離脱する事を決定した。
「筋を通した」といえばその通りだし、大いに結構な事だと思う。せいぜい「護憲派」の票を集めて、共々忘却土に落ちるを至当と認める。それでこそ社民党らしい。
とは言え、次回参院選も近い性か、選挙協力には含みを残しているそうだ。
所で、「閣僚は出していないが、どころか出していたが罷免されて、なおかつ選挙協力は与党としている党」は、与党と言うのかね、野党と言うのかね。
社民、連立離脱を正式決定 民主との選挙協力は検討 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100530/stt1005301621005-n1.htm
<注釈>
(*1) なおかつ鳩山首相が米海兵隊が抑止力であることを、まだ覚えていれば、なのだが。
(*1) なおかつ鳩山首相が米海兵隊が抑止力であることを、まだ覚えていれば、なのだが。
2.改めて、私の普天間基地移設問題
さて、先行記事で「泰山鳴動鼠一匹」だの「命を懸けて元の木阿弥」だのと鳩山首相、民主党、現政権を批難し続けている当ブログ( 並びにその管理者たる私)であるが、今回の鳩山首相及び民主党の対応には一定の評価をしている。
一つにはようやく(未だ曖昧な部分を多々残しているとは言え)政府方針が決まったためであり、更にそれが日米共同宣言に沿った、言い換えれば日米両政府の合意を取り付けたものだからである。
無論それは、散々鳩山首相が吹聴していた「5月末までに普天間基地移設問題決着」で言っていた筈の「決着」とは程遠いものであり、「5月末決着」もまた「鳩山首相の多くの嘘」の一つにしか過ぎぎなかった訳ではあるが、それでも社民党のように「ケンガイダァコクガイダァ」と日本の安全保障を全く度外視して(*1)「沖縄県民の声」だの「綺麗な海」だのときれいごと並べ立てるよりはマシである。
更に一つには、そのお題目を唱え、綺麗ごとを並べ、日本の安全保障を度外視する「気違い」社民党を目出度く連立政権から追い出したことを、私は評価する。まあ、選挙協力は続けるなんて妙な話もあるから、余り当てには出来ないが。
以上の諸点を評価はするが・・・・
改めて書くのも「指にタコ」であるが、沖縄の普天間基地移設問題の本質は、普天間基地に駐留する米海兵隊を何処に配備するかと言う問題であり、それを検討する際の視点は以下の優先順位となる。
(1) 日本の安全保障と国益
(2) 日米両政府間の同意と日米安保体制
(3) 日本国政府と駐留基地・演習場を擁する地方の合意
(4) 政権の安定(連立政権の維持を含む)
今回政府方針として閣議決定され、日米共同声明も出た一応の「普天間基地の辺野古海上移設案」は上記視点の(1)と(2)を、詳細は不明・未定な部分もあるので、予断は許さないもの、概ね満足するものである。だがそれは、鳩山首相及び現政権が昨年11月に「Trust Me ひっくり返し」で「前提としない」といい始め、今も「違う」と主張している日米現行合意案に沿っているから満足しているのであり、それに沿っていない「違い」の部分は上記視点(1)からは不利なのである。
更には、上記視点(3)と言う点では、昨年夏の選挙以来、「最低でも県外」と唱えてきた呪文のおかげで、酷い事になっているのは、一重に鳩山首相及び現政権の選挙「口約束」の所業である。
上記視点(4)と言う意味では、社民党を斬った事は返って現政権にはプラスであろう。社民党は社民党で連立離脱を歓迎しているようだから、双方ハッピーと言うところだ。
総合的に言って、今回の日米共同声明と政府方針の決定を、私は評価する。
が、その評価は、昨年衆院選挙「口約束」による損害を、取り返せるものでは到底ない。
一つにはようやく(未だ曖昧な部分を多々残しているとは言え)政府方針が決まったためであり、更にそれが日米共同宣言に沿った、言い換えれば日米両政府の合意を取り付けたものだからである。
無論それは、散々鳩山首相が吹聴していた「5月末までに普天間基地移設問題決着」で言っていた筈の「決着」とは程遠いものであり、「5月末決着」もまた「鳩山首相の多くの嘘」の一つにしか過ぎぎなかった訳ではあるが、それでも社民党のように「ケンガイダァコクガイダァ」と日本の安全保障を全く度外視して(*1)「沖縄県民の声」だの「綺麗な海」だのときれいごと並べ立てるよりはマシである。
更に一つには、そのお題目を唱え、綺麗ごとを並べ、日本の安全保障を度外視する「気違い」社民党を目出度く連立政権から追い出したことを、私は評価する。まあ、選挙協力は続けるなんて妙な話もあるから、余り当てには出来ないが。
以上の諸点を評価はするが・・・・
改めて書くのも「指にタコ」であるが、沖縄の普天間基地移設問題の本質は、普天間基地に駐留する米海兵隊を何処に配備するかと言う問題であり、それを検討する際の視点は以下の優先順位となる。
(1) 日本の安全保障と国益
(2) 日米両政府間の同意と日米安保体制
(3) 日本国政府と駐留基地・演習場を擁する地方の合意
(4) 政権の安定(連立政権の維持を含む)
今回政府方針として閣議決定され、日米共同声明も出た一応の「普天間基地の辺野古海上移設案」は上記視点の(1)と(2)を、詳細は不明・未定な部分もあるので、予断は許さないもの、概ね満足するものである。だがそれは、鳩山首相及び現政権が昨年11月に「Trust Me ひっくり返し」で「前提としない」といい始め、今も「違う」と主張している日米現行合意案に沿っているから満足しているのであり、それに沿っていない「違い」の部分は上記視点(1)からは不利なのである。
更には、上記視点(3)と言う点では、昨年夏の選挙以来、「最低でも県外」と唱えてきた呪文のおかげで、酷い事になっているのは、一重に鳩山首相及び現政権の選挙「口約束」の所業である。
上記視点(4)と言う意味では、社民党を斬った事は返って現政権にはプラスであろう。社民党は社民党で連立離脱を歓迎しているようだから、双方ハッピーと言うところだ。
総合的に言って、今回の日米共同声明と政府方針の決定を、私は評価する。
が、その評価は、昨年衆院選挙「口約束」による損害を、取り返せるものでは到底ない。
<注釈>
(*1) 「憲法9条が最大の抑止力」等と素面で公言できる時点で、「日本の安全保障=日本が戦争を仕掛けないこと」と理解しているとしか解釈のしようがない。つまりは気違いだ。