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 普天間基地移設問題を巡っては、鳩山首相当人は「迷走ではない。」と強弁しつつ、第2回日米首脳会談でのTrust Me!発言ひっくり返し以来「迷走」というのでなければ「暴走」とぐらいしか言いようがない状態であることは、当ブログでも散々追いかけてきたところである。
 無論、独自の情報入手経路があるわけでも「何でも見えてしまう魔法の水晶玉」を有するわけでもない当ブログ並びに私が追っているのはあくまでも報道されるニュース、なかんずく報道される日本のニュースであり、「日本のマスコミによる偏向報道」の影響を免れるものではないと自覚すべきであろう。
 
 とは言え、宣伝謀略報道も、宣伝謀略報道と承知の上で分析する分には情報源たりうるのであり、克てて加えてマスコミの偏向ぶりは昨年夏衆院選挙以前からつい最近まで、見るも無惨な鳩山首相、民主党、現政権に対する迎合追従寛容受容のダブルスタンダードぶりであったのだから、現状のマスコミ報道が反鳩山・反民主に固まっていたとしても( とてもそんな状況ではないように思うが)、その偏向ぶりを修正する方向であろう。
普天間基地移設問題を巡る当ブログ記事リスト  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32456004.html
 
 閑話休題
 
 既報の通り、今月4日つまり昨日、鳩山首相が沖縄を訪問し普天間基地移設問題について、仲井間沖縄県知事らと会談したという。首相のやりたがる「トップ会談による決着」らしいとも見られたが、肝心の普天間基地移設先についての政府案一つまともに出来上がっていないのに決着もへったくれあるものか、と言うのが私の事前所感であった。
 
 どうやら、報じられているところからすると鳩山首相は謝罪するために沖縄へ行ったらしい
 即ち、普天間基地の移設先を「最低でも県外」と喧伝していたキャッチコピーは「民主党党首としての見解であり、公約ではない。」として軌道修正し、「(少なくとも)一部は県内移設」を方針として打ち出したし、その普天間基地の米海兵隊については、以下の発言が報じられている。
 
1> 「昨年の衆院選当時は、海兵隊が抑止力として沖縄に存在しなければならないとは思っていなかった。
2> 学べば学ぶほど(海兵隊の各部隊が)連携し抑止力を維持していることが分かった」と記者団に述べた。
>  また、昨年の衆院選で沖縄県外、国外移設を主張したことについて
3> 「自身の発言に重みを感じている」
【首相訪沖】首相「海兵隊が抑止力と思わなかった」 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100504/plc1005041845021-n1.htm
 
 つまり上記1>の通り政権交代当初は社民党張りに「沖縄に米海兵隊があること」の意義を知らなかったが、上記2>では政権を取って学習し、その抑止力を理解したと言っている。
 少なくとも悪いニュースではない。鳩山首相を散々こき下ろしている当ブログであるが、少なくともこの発言から、鳩山首相は一応学習能力があるし実際学んでいると、主張していることには同意する。またそうであって欲しいと希望もする。( 但し、今日言っていることを明日も覚えているかさえ怪しい実績なので、全く信用しない。)
 
 また、そんな抑止力に関する基本的認識さえない状態で「公約」した「少なくとも県外」なんてキャッチコピーを外そうというのも評価できる。日本国の安全保障上出来ない公約であったのだから、出来ない判ったので止めざるを得ないと言うのは、同意する。
 
 以下の発言も報じられており、未だ沖縄県内へ全面移設≒現行日米合意案と主張できないところに、鳩山首相の未練というか甘さというが残るが、「ケンガイダァ、コクガイダァ、5月決着しなくとも構わない」とお題目唱えるだけの社民党よりは民主党・鳩山首相のほうが増しであると言うことが示された、とも評価しよう。
 
4> 「沖縄の皆さん、徳之島の皆さんにご協力をお願いしたい」とし、
> 徳之島への移転を伴うとの見解を示した上で、
> 全面的な県外移設が難しい理由としては
5> 「(海兵隊の)陸上部隊とヘリ部隊の共同訓練を行う上で厳しさがある」と説明した。
首相訪沖】首相が県内移設の意向示す 沖縄県で仲井真知事らと会談  http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100504/plc1005041325015-n1.htm
 
 問題は、
 国の安全保障という、極めて、致命的なほどに重大な事項に対する「政権交代当時」或いはそれ以前の衆院選、野党時代の不勉強不認識と、現状でさえ果たして十分な学習レベルにあるのか、と言う疑問である。
 
 仮にそれが十分な学習レベルであるとしても、それは政権与党として当然あるべき最低限の条件の一つをクリアしたに過ぎない。そのこと自体は喜ばしいことには違いないが、マイナス無限点がせいぜい0点のレベルに復帰したに過ぎない。( 外国人参政権、夫婦別姓、外国人住民基本法、子供手当、二酸化炭素削減・・・・・民主党と現政権の問題点は、他にもたくさんある。)
 
 さらにはこの問題は、そんな民主党を昨年夏衆院選挙の結果政権に付けてしまった、国民自身の学習レベルに対する疑問とも、直結しているのである。
 当ブログの一番目立つところに、いささか古い記事ながら、「民主主義国家の国民には、一定レベルの軍事知識が不可欠である。 」を未だ高く掲げ続けている所以である。
 
民主主義国家の国民には、一定レベルの軍事知識が不可欠である。   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/12932026.html
 
【首相訪沖】「周回遅れ」ようやく気づいた「現実」    http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100504/plc1005042044027-n1.htm
 
 国民よ、国民もまた、周回遅れでありはしないか?
 孫子の昔より、兵は凶事であり、国の安全保障は国家にとっての大命題。
 と言うことは、民主主義国家の国民にとっても大命題であるのだぞ。
 
 如何に、国民。