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報じられているのは日本の排他的経済水域で活動中の海上保安庁測量船「昭洋」に対する中国沿岸警備隊測量船海監51の接近と追跡。
いわば沿岸警備隊Coast Guard測量船同志の鍔競り合いであるが、侮ってはいけない。沿岸警備隊=Coast Guard、日本で言えば海上保安庁は、「海の警察官・国境警備隊」にたとえられるが、英国海軍Royan Navyなどでは海軍がその任に当たっているように準軍事組織であり、戦前戦中の日本では帝国海軍が担っていた任務を果たしている。従って日本の海上保安庁もまた、海上自衛隊共々、帝国海軍の末裔なのである。
更に重要なことは、今回の事件が公海ではなく日本の排他的経済水域で起きており、更に報じられているとおり、
1> 海監51が無線で「この海域は中国の規制が適用される海域だ」と主張し、
2> 昭洋に調査を中止するよう呼びかけた。
事である。
つまり、今回の中国測量船の接近と追尾は、偶発事故でも暴発でもなく明らかな中国政府の意思表示であり、その意思表示は少なくとも挑発。場合によっては宣戦布告と見なしうる暴挙なのである。
その暴挙は、愚挙であると知らしめなければならない。
3> 日本の外務省は4日、中国政府に厳重抗議した。
と報じられているのは、一種の救いではあるが、同報道にも付記されている、先頃の中国海軍ヘリによる海自護衛艦への接近と併せて、中国の海洋戦略、その傍若無人ぶりを、とくと考えるべきであろう。
敢えて、繰り返そう。
中国は、少なくとも現中国共産党一党独裁体制は、私のような魂の自由を愛する全ての者にとって、不倶戴天の敵である。
敵の跳梁跋扈を許すべきではない。
が、現政権の元で甚だ心許ない、どころか、危うく絶望しかける。