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報じられているのは先頃閉幕した核セキュリティサミットに於ける日米首脳非公式会談を報じるワシントンポストの記事。曰く、日本の鳩山首相に大層辛辣な批評を加えているようだ。報道によればその批評とは以下の通り。
1> 「不運で愚かな日本の首相」と紹介。
2> 「鳩山首相はオバマ大統領に2度にわたり、米軍普天間飛行場問題で解決を約束したが、まったくあてにならない」
3> 「鳩山さん、あなたは同盟国の首相ではなかったか。
4> 核の傘をお忘れか。
5> その上で、まだトヨタを買えというのか。
6> 鳩山首相を相手にしたのは、胡主席だけだ」
これに対し、日本の平野官房長官から「一国の首相に対し、いささか非礼だ」と不快感を示したと言う別の報道もある。だが、官房長官にはお気の毒だが、私はワシントンポストの「非礼な」報道に殆ど肯いてしまう。
例えば上記2>はどうだ。当ブログでも追いかけている普天間基地移設問題について、鳩山首相は何度も「努力」だの「決意」だののたもうては居るが、実質はまともな検討一つやっていないし、それは昨年夏の衆院選以来一貫してやらずに居るではないか。何か鳩山首相に弁解の余地でもあるというのか。全くない。
政府案なし、私案と党案のみ。―普天間基地移設問題の経緯― http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32304334.html
上記3>にしても然りだ。「駐留なき日米安保」と言うかつて公言したコンセプトは「封印した」と鳩山首相はほざいた筈だが、「沖縄県外を中心に分散移設」などと言う駐日米軍の抑止力低下を全く度外視した案しか政府案として提案も検討も仕様としないその行動は、上記コンセプトを保持しているのではないかと、上記3>の疑義を抱かせるに十分である。
それは当然上記4>の非難に繋がる。「憲法9条は最大の抑止力」などと素面で抜かしてもらえる社民党ならばそれでよいのかも知れないが、日本国首相がそれでは困る。
上記6>もまあ、その通りだろう。人民解放軍野戦司令官様が牛耳る現政権・民主党とその首相鳩山なら、中国様の覚えもめでたかろう。
但し、上記5>は首肯できない。アメリカのビックスリーは尽く半国営化されてしまっておるから、オバマ大統領はビックスリーを代表するセールスマンかも知れないが、日本のトヨタは日本を代表する企業とは言えその経営は健全で独立し、日本政府の支配下にはない。従って、鳩山首相はトヨタのセールスマンではない。
以上まで四勝一敗でワシントンポストに軍配を上げてしまう私だが、残る上記1>はと言うと、半分賛成と言うところだ。つまりは引き分けか。
普天間基地移設問題シリーズで散々こき下ろしている通り、鳩山首相が「愚か」である点は全面的に同意する。
だが、鳩山首相は不運であろうか?
考えても見よ。確かに実の母から12億円も小遣い貰って気づかなかったぐらいの底抜けの金持ちかも知れないが、あのカミさんは気違いで当人の精神状態も甚だ疑問視されるような、無知無能無学無様無定見無方針無理解無関心且つ優柔不断支離滅裂四分五裂表裏比興朝令暮改朝三暮四遅刻常習厚顔無恥の糸コンニャク男で詐欺野郎が日本国の首相=自衛隊三軍の最高指揮官に就任し、圧倒的議席数を誇る与党=民主党を背景にもう半年以上もその重責を担っているのである。
これを、鳩山由紀夫の幸運と言わずして、何と言おうか。
即ち、ワシントンポストの鳩山首相評「不運で愚かな日本の首相」は半分しか正しくない。鳩山首相は確かに「愚かな日本の首相」だ。だが、愚かでありながら首相になってしまえるほど鳩山由紀夫は幸運だと言わざるを得ない。
但し、その鳩山由紀夫の幸運は、日本にとっての大凶運大不運であることは間違いない。
が・・・・・国民よ、想起されたい。
先の衆院選挙で民主党を大勝させ、鳩山由紀夫の幸運=日本の大不運を招きいれたのは、国民の選択である事を。