http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31937223.html から続く)
さて、どうも辺野古陸上に1500m滑走路を増設して普天間基地の移設先とする案が有力であるらしい普天間基地問題である。が、そもそもこのシリーズ、少なくとも経緯を示す()番号シリーズの第一弾となった「泰山鳴動鼠一匹」の時も、「何のかの言っても現行日米合意=辺野古海上に普天間基地移設先を新築する」で決着かと思っていたのだ。さらには、本シリーズの嚆矢となった「鳩山首相の精神状態を疑う」からして、第2回日米首脳会談翌日の鳩山首相の大変心、「”Trust Me”ひっくり返し」に端を発したものだ。
であれば、上記のような現状であっても、全く予断を許さない。
間違ってもらっては困るのだが、私は何も普天間基地移設問題を呪って、同問題が解決しない事を望んでいる訳では、断じてない。基地反対の根拠にするため小学校の移転を認めないとか言う、本末転倒の「基地反対派」とは違う。
「沖縄県民の安心」よりも「日本国の安全保障」を優先して考える事は喜んで認めるし、鳩山首相、現政権、民主党、社民党が大嫌いだと言うのも公言している。小沢一郎に至っては「我が敵」と宣言し、宣戦布告まで当ブログに出している。
日本国の安全保障のためには、世界一の海軍国であるアメリカとの同盟関係を維持するか、これを破棄するならば自らが世界一の海軍国になる覚悟が要る。これ即ち米海軍を凌駕する、原子力空母で言えば1ダースもの(無論、護衛艦艇、原子力潜水艦も相応に必要だ。米海軍の攻撃型原潜は空母機動部隊のDirect Supportも任務としている。)大海軍を必要とすると言うことであり、八八艦隊(先代の方)でそれを目指した時より好条件もないではないが、大陸の中国が漁夫の利を得るであろう事も勘定に入れると、得策とは思われない。中国との「同盟」となれば、それを東アジア共同体と呼ぼうが南京条約機構(仮称)と呼ぼうが、それ以上に論外だ。
であるならば、普天間に限らず日米間の問題は速やかに解決される事を望むし、むしろ火に油を注いでいるように見え、意図的にそうしていると考えると現政権の黒幕・我が敵・小沢一郎の言動とも整合が取れる事に大いなる懸念を表明せざるを得ない。言い換えれば鳩山首相も民主党もまた、「我が敵」ではなかろうかと。無論、小沢一郎に完全に操られている以上は、民主党も現政権も我が敵・小沢一郎の傀儡であり、必然的に「我が敵」とならざるをえないのであるが。ボスキャラならぬ、雑魚キャラだな。
そんな懸念の中で浮上してきたのが「辺野古陸上拡大案(1500m級滑走路増設)」である。
さて、どうも辺野古陸上に1500m滑走路を増設して普天間基地の移設先とする案が有力であるらしい普天間基地問題である。が、そもそもこのシリーズ、少なくとも経緯を示す()番号シリーズの第一弾となった「泰山鳴動鼠一匹」の時も、「何のかの言っても現行日米合意=辺野古海上に普天間基地移設先を新築する」で決着かと思っていたのだ。さらには、本シリーズの嚆矢となった「鳩山首相の精神状態を疑う」からして、第2回日米首脳会談翌日の鳩山首相の大変心、「”Trust Me”ひっくり返し」に端を発したものだ。
であれば、上記のような現状であっても、全く予断を許さない。
間違ってもらっては困るのだが、私は何も普天間基地移設問題を呪って、同問題が解決しない事を望んでいる訳では、断じてない。基地反対の根拠にするため小学校の移転を認めないとか言う、本末転倒の「基地反対派」とは違う。
「沖縄県民の安心」よりも「日本国の安全保障」を優先して考える事は喜んで認めるし、鳩山首相、現政権、民主党、社民党が大嫌いだと言うのも公言している。小沢一郎に至っては「我が敵」と宣言し、宣戦布告まで当ブログに出している。
日本国の安全保障のためには、世界一の海軍国であるアメリカとの同盟関係を維持するか、これを破棄するならば自らが世界一の海軍国になる覚悟が要る。これ即ち米海軍を凌駕する、原子力空母で言えば1ダースもの(無論、護衛艦艇、原子力潜水艦も相応に必要だ。米海軍の攻撃型原潜は空母機動部隊のDirect Supportも任務としている。)大海軍を必要とすると言うことであり、八八艦隊(先代の方)でそれを目指した時より好条件もないではないが、大陸の中国が漁夫の利を得るであろう事も勘定に入れると、得策とは思われない。中国との「同盟」となれば、それを東アジア共同体と呼ぼうが南京条約機構(仮称)と呼ぼうが、それ以上に論外だ。
であるならば、普天間に限らず日米間の問題は速やかに解決される事を望むし、むしろ火に油を注いでいるように見え、意図的にそうしていると考えると現政権の黒幕・我が敵・小沢一郎の言動とも整合が取れる事に大いなる懸念を表明せざるを得ない。言い換えれば鳩山首相も民主党もまた、「我が敵」ではなかろうかと。無論、小沢一郎に完全に操られている以上は、民主党も現政権も我が敵・小沢一郎の傀儡であり、必然的に「我が敵」とならざるをえないのであるが。ボスキャラならぬ、雑魚キャラだな。
そんな懸念の中で浮上してきたのが「辺野古陸上拡大案(1500m級滑走路増設)」である。
【1】日本の安全保障=国益の視点
先ず我が国にとっての安全保障の点から評価してみよう。評価比較の対象は、当然ながら現行日米協定に沿った「普天間基地返還・辺野古海上に基地を新設し、普天間基地の減り部隊は此処とグアムに移転。新基地にはV-22オスプレイの配備を可能な施設を有する。」と比較した場合、「辺野古陸上拡大案(1500m級滑走路増設)」は「遜色が少ない」とは言えるだろう。1500mの滑走路はV-22の配備が可能な長さであるし、沖縄本島と言う地政学的位置は日本の安全保障上不可欠だ。
現行日米協定に対する遜色は、地上施設を拡大するが故に、周辺住民に対する配慮から、夜間着陸などの飛行に制約がかかりかねない点だろう。
【2】アメリカの視点
上記の制約にも依ろうが、その制約がない殆どは無視しえるほどのものになるならば、アメリカが「辺野古陸上拡大案(1500m級滑走路増設)」を是とする可能性はあるだろう。是と出来なければ、アメリカにしてみれば普天間基地に居座るばかり。「辺野古陸上拡大案(1500m級滑走路増設)」が日本側の「政権交代」に依る現行日米合意の一方的修正ないしは気なのであるから、アメリカとしては普天間居座りだろうが辺野古陸上拡大だろうが、好きな方を選べる。経緯(104)で駐日大使に対し日本側は「より良い案」を約束しているのだからなおさらだ。
【3】民主党の視点
民主党の視点からすると、兎に角「現行日米合意ではない」と言うのが「利点」になるのだろう。つまり「ゼロベースから検討しました。結果は自公政権が決めた現行日米合意のままではありません。これぞ、政権交代の成果です!!。」そんな説明に広く国民が納得するとは思えないが、何しろあの民主党を社民党、国民新党共々政権与党に圧倒的議席を以ってつけてしまった国民だ。民主党としては期待したくもなるだろう。さらには、小沢一郎がわざわざ買った土地が高くなるだろうと期待できるだけに、黒幕様のご機嫌も取れると言う訳だ。「綺麗な海」は埋め立てられずに残るから、黒幕様の威信も損なわない。
【4】社民党の視点
国外どころか県外ですらない「解決案」に社民党は大いに反発するかも知れないが、所詮は社民党の議席数。四の五の言うならさっさと下野していただけばよいだけの話。鳩山首相であってもそれぐらいの決断は出来そうだ。
従って、社民党の視点、社民党の主張は、さして問題にならない。
【5】沖縄県民の視点
一番の問題は、衆院選挙以来散々持ち上げてきた「沖縄県民の思い」だろう。名護新市長も沖縄県議会(経緯(95))もその「沖縄県民の思い」を社民党張りの県外移設を主張してはいるが、これはそもそも上記【1】日本の安全保障の視点からも【2】アメリカの視点からも、真っ向から対立するものであり、日本としてもアメリカとしてもとても呑めるものではない。
「沖縄県に米軍基地負担が重い」のは事実であろうが、沖縄と言う地政学的位置がその米軍を必要としているのである。遡れば琉球王国からして大陸と日本に二重朝貢していた時代があったほどである。今、台湾=中華民国どころか東アジア全域を支配下に置こうとしかねない大陸・中国に拮抗するためには、沖縄に一定の兵力は必要であり、核兵器をも背景に持つ米軍だからこそ今の程度の兵力で済んでいる。
それすらも嫌だと言うのなら、結局の所かつての琉球王国のように、大陸に膝を屈するほか無い。それが望みと言う「沖縄県民」も居る事ではあろうが、(何しろ、我が敵・小沢一郎からして日本を大陸に謙譲しようとする「人民解放軍野戦司令官」様だ。)、そいつは日本国民としては肯んじられない。
上記【1】の視点は【5】の視点に優先するのである。
以上からすると現在有力視される「辺野古陸上拡大案(1500m級滑走路増設)」は上記【2】アメリカと【5】沖縄県民に対し一定の妥協が成り立てば、成立する可能性がある。
【3】民主党の内部事情は二義的な話しだし、【4】社民党の意見は無視して良いぐらいだ。
が、「辺野古陸上に1500m滑走路をつけて、普天間基地移設先とする」案で決着させるならば、「泰山鳴動鼠二匹」と言うところではなかろうか。
先ず我が国にとっての安全保障の点から評価してみよう。評価比較の対象は、当然ながら現行日米協定に沿った「普天間基地返還・辺野古海上に基地を新設し、普天間基地の減り部隊は此処とグアムに移転。新基地にはV-22オスプレイの配備を可能な施設を有する。」と比較した場合、「辺野古陸上拡大案(1500m級滑走路増設)」は「遜色が少ない」とは言えるだろう。1500mの滑走路はV-22の配備が可能な長さであるし、沖縄本島と言う地政学的位置は日本の安全保障上不可欠だ。
現行日米協定に対する遜色は、地上施設を拡大するが故に、周辺住民に対する配慮から、夜間着陸などの飛行に制約がかかりかねない点だろう。
【2】アメリカの視点
上記の制約にも依ろうが、その制約がない殆どは無視しえるほどのものになるならば、アメリカが「辺野古陸上拡大案(1500m級滑走路増設)」を是とする可能性はあるだろう。是と出来なければ、アメリカにしてみれば普天間基地に居座るばかり。「辺野古陸上拡大案(1500m級滑走路増設)」が日本側の「政権交代」に依る現行日米合意の一方的修正ないしは気なのであるから、アメリカとしては普天間居座りだろうが辺野古陸上拡大だろうが、好きな方を選べる。経緯(104)で駐日大使に対し日本側は「より良い案」を約束しているのだからなおさらだ。
【3】民主党の視点
民主党の視点からすると、兎に角「現行日米合意ではない」と言うのが「利点」になるのだろう。つまり「ゼロベースから検討しました。結果は自公政権が決めた現行日米合意のままではありません。これぞ、政権交代の成果です!!。」そんな説明に広く国民が納得するとは思えないが、何しろあの民主党を社民党、国民新党共々政権与党に圧倒的議席を以ってつけてしまった国民だ。民主党としては期待したくもなるだろう。さらには、小沢一郎がわざわざ買った土地が高くなるだろうと期待できるだけに、黒幕様のご機嫌も取れると言う訳だ。「綺麗な海」は埋め立てられずに残るから、黒幕様の威信も損なわない。
【4】社民党の視点
国外どころか県外ですらない「解決案」に社民党は大いに反発するかも知れないが、所詮は社民党の議席数。四の五の言うならさっさと下野していただけばよいだけの話。鳩山首相であってもそれぐらいの決断は出来そうだ。
従って、社民党の視点、社民党の主張は、さして問題にならない。
【5】沖縄県民の視点
一番の問題は、衆院選挙以来散々持ち上げてきた「沖縄県民の思い」だろう。名護新市長も沖縄県議会(経緯(95))もその「沖縄県民の思い」を社民党張りの県外移設を主張してはいるが、これはそもそも上記【1】日本の安全保障の視点からも【2】アメリカの視点からも、真っ向から対立するものであり、日本としてもアメリカとしてもとても呑めるものではない。
「沖縄県に米軍基地負担が重い」のは事実であろうが、沖縄と言う地政学的位置がその米軍を必要としているのである。遡れば琉球王国からして大陸と日本に二重朝貢していた時代があったほどである。今、台湾=中華民国どころか東アジア全域を支配下に置こうとしかねない大陸・中国に拮抗するためには、沖縄に一定の兵力は必要であり、核兵器をも背景に持つ米軍だからこそ今の程度の兵力で済んでいる。
それすらも嫌だと言うのなら、結局の所かつての琉球王国のように、大陸に膝を屈するほか無い。それが望みと言う「沖縄県民」も居る事ではあろうが、(何しろ、我が敵・小沢一郎からして日本を大陸に謙譲しようとする「人民解放軍野戦司令官」様だ。)、そいつは日本国民としては肯んじられない。
上記【1】の視点は【5】の視点に優先するのである。
以上からすると現在有力視される「辺野古陸上拡大案(1500m級滑走路増設)」は上記【2】アメリカと【5】沖縄県民に対し一定の妥協が成り立てば、成立する可能性がある。
【3】民主党の内部事情は二義的な話しだし、【4】社民党の意見は無視して良いぐらいだ。
が、「辺野古陸上に1500m滑走路をつけて、普天間基地移設先とする」案で決着させるならば、「泰山鳴動鼠二匹」と言うところではなかろうか。
いくら【3】民主党が「自公政権とは違う、政権交代の成果だ!」と力みかえったとしても、滑走路が地上に来る分集落には近くなるし、危険度も高まる。「綺麗な海」を残し(なおかつ小沢一郎に大儲けさせ)、仮に沖縄県民の一定の理解を得たとしても・・・果たして、採算の取れる取引であったろうか。
鳩山首相や現政権が自らの愚行で自らの政権の寿命を縮めるのは勝手だ。どころか私としてはむしろ歓迎だ。
だが、その下らない虚栄心や理念、はたまた黒幕の下心で、日米の信頼関係を傷つけたばかりか、自衛官に対する言論統制まで実施しようと言うその所業は、許せないものがある。
鳩山首相や現政権が自らの愚行で自らの政権の寿命を縮めるのは勝手だ。どころか私としてはむしろ歓迎だ。
だが、その下らない虚栄心や理念、はたまた黒幕の下心で、日米の信頼関係を傷つけたばかりか、自衛官に対する言論統制まで実施しようと言うその所業は、許せないものがある。