幾つか気になる動きはあるので追って記事にして行こう。

(A)今までの記事
鳩山首相の精神状態を疑う http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/30632844.html
愚中の愚 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/30819382.html
(1) 泰山鳴動鼠一匹 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/30831957.html#30851028
(2) 変身、変心、また変針。http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/30857751.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/30857751.html
(3) The Untrustworthy Man-信じられぬ男- http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/30869437.html
(4) さらに偏芯?http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/30906546.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/30906568.html
(5) I am watching the PROBLEM http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/30918793.html
(6) 先憂後楽の対極 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/30942878.html
(7) 協議は踊る http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31003530.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31003544.html
(8) 「話せば判る」は話による http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31082722.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31082760.html
鳩山首相の虚しい嘘http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31094016.html
(9) 普天間基地移設問題2009最終便(多分)http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091230/plc0912302209019-n1.htm
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31170215.html
(10) 普天間基地移設問題2009今度こその最終便 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31195036.html
(11) 普天間基地移設問題2010第一弾 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31277015.html
(12) 都合の良い「選択的忘却」http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31373714.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31373717.html
(13) 変心せずとも分裂すhttp://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31463973.html
即ち、普天間基地は動かない。 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31497958.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31497963.html
(14) 鳩山首相の奇怪な自信 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31598449.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31598458.html


(B)前回記事以降の経緯

 以下の経緯は番号順になっており、(1)は「変心、変身、また変針」まで遡る。
 前回「鳩山首相の奇怪な自信」以降の経緯を纏める。


(88) 平成22年02月10日(水) 平野官房長官は記者会見にて、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設候補地に関し、社民、国民新両党のメンバーが加わる沖縄基地問題検討委員会(委員長・平野氏)ではなく、政府で選定するとの認識を示した。
 これまでの見解は「検討委で候補地を選定し、与党の党首級による基本政策閣僚委員会に上げて決定すると説明していた。」そうであるから、これは社民・国民新もメンバーである沖縄基地問題検討委員会の権威低下であり、決定と言う点では「政府による決定まで先送りする」と言うことである。
 平野官房長官曰く、
1> 社民、国民新両党から説明を受け、
2> 政府が引き取る。
3> 基本政策閣僚委員会に出して意思決定する
 上記の内、沖縄基地問題検討委員会は1>のステップしか担当しない。つまりは、この時点で「候補は一つに絞らない」と言っているが・・・その後に政府が「決定」し、「基本政策閣僚委員会」が了承し、さらにアメリカとの合意を取り付けるまでに、一体どれぐらいかける心算なんだろうね。
普天間移設先「検討委で絞り込まず」 平野官房長官 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100210/plc1002101547014-n1.htm

(89) 平成22年02月17日(水) ところが、それどころじゃないらしいのが現政権である。この日、普天間基地の移設先候補を与党三党で持ち寄る事になっていた。これでさえ「グアムの視察」だの何だの理屈をつけて、既に2回延期されての日程なのだが、案の定3回目の延期が決定された。
 理由は、社民党が候補案を出せないためらしい。安全保障アルツハイマーの社民党は、
1> 米領グアムと長崎県の海上自衛隊大村航空基地などへの移設案を提示する方向
だったのが、
2> 党内に「国内の地名を挙げれば支持者が離反する」(幹部)との異論を抱えているのだ。
そうで、その抱えた異論のために候補に具体的な国内の地名がだせないの、だそうだ。
 いくら社民党が「コクガイダーケンガイダー」と呪文を唱えたところで、そんな呪文は鳩山首相と現政権にしか効くはずもなく、グアムを上げたところでそんな案はアメリカ政府からもグアム知事からも一蹴される事は殆ど火を見るよりも明らかだ。そうなれば現状は変わらず、普天間基地は今のまま、米軍が使い続けるだけで、アメリカにとっては別に痛痒はなく、米軍基地反対派は反対の根拠を確保してHappy!。名護市の新市長もとりあえず基地は移設されずにHappyと、三方一両の得。普天間基地周辺の沖縄県民は危険に曝され続け、現行日米合意によるその解消をフイにしてしまう予定の、泰山鳴動蚤すら出ない鳩山首相と現政権が馬鹿を見るばかりだ。其の馬鹿を見る中には、社民党も入っている。
 第一「国内の地名を出したら支持者が離反する」のは今から5月の何時の時点でもさして変わるまい。つまり5月決着までの期間に、社民党から県外と言えども普天間基地の移転先候補地が出てくる可能性は、極めて低い。
 鳩山首相の「それでも5月決着」という奇怪な自信は、常識的に考えれば以下のいずれかしか選択肢はない。

 (1) 現状の普天間基地固定を、現政権が受け入れる。(先日岡田外相が批判されたにも拘らず。また、社民党の呪文にも拘らず。さらには、先述の通り現政権が馬鹿をみるのを覚悟で。結構、勇気が必要な選択の筈だが。)
 (2) 鳩山首相なり別の民主党党首なり、実質・小沢一郎が現行日米合意を履行する。この場合は、社民党の政権離脱を、少なくとも覚悟しなければならないから、鳩山首相なり、別の民主党種なり、実質・小沢一郎は、その決断を下さなければならない。これまた相応の勇気が必要であり、鳩山首相になんかできそうにない。出来るとしたら、小沢一郎かな。
 (3) 政権を放り出して逃げ出し、次の政権に丸投げしてしまう。自民党が政権に返り咲けば、遅ればせながらも現行日米合意に沿って動き出すだろう。
 (4) 夫婦揃って金星に逃亡する。実質は上記(3)と同じだな。
 どの選択肢を選んだとしても、それはそれで、私にとっても日米安保にとっても、Happyなんじゃないかと、思い始めたぞ。
普天間移設、候補地提示先送りも首相「5月末決定に影響なし」http://news.livedoor.com/article/detail/4610179/ 

(90) 平成22年02月17日(水) 社民党とは違って国民新党は、一応普天間基地の移設先2候補を了承したそうだ。何れも沖縄県内だから、収容能力や周辺状況が揃えば、アメリカと合意する可能性は、まだありそうだ。
 が、無論問題はその「収容能力や周辺状況」である。
1> 米軍嘉手納基地への統合案と、
2> 名護市辺野古のキャンプ・シュワブ陸上部への移設案
と言う2案の内上記1>は既に何度も検討された案。つまり検討されて、現行日米合意案=キャンプシュワブ沖に成り代われなかった案だ。それが今更、名護市長が反対派になったくらいで有力候補になるとは思えない。そもそも岡田外相がこの案を開陳していた時期もあったが、キャパが足らんと言う結論で引っ込めたのではなかったか。
 上記2>は現行日米案の亜流。陸上であって海上でないから「美しい海は汚さない」と言う理屈なのだろうけれど、海の上には普通人は住んでいないが、陸の上には住んでいるのである。
 いや、待てよ、住んではいないが、そのキャンプシュワブ陸上部の一部は、小沢一郎の土地ではないか。さては小沢一郎の土地を高価買い上げて懐柔し、この案を飲ませようという権謀術数か。でもその代金って、税金だぞ。
3> 嘉手納統合案は約1000億円、陸上案は約3000億円で移設可能と試算している。
 さて、想起して欲しいのだが、現民主党政権はアフガニスタン支援のためのインド洋上給油を打ち切り、代わりにアフガニスタンに5000億円と言う大金を突っ込もうとしている。従来の支援と給油活動の代金を差っぴいても、優に3000億円の増額である事は以前の記事で述べた。
 
 今回新たに普天間基地を、移設するに当たり、さらに1000億円だの3000億円だのかかるそうであり、何れの案も現行日米合意に沿うものではない以上、この負担が日本に求められる、少なくとも米側はそれを要求する事は先ず間違いない。
 子供手当ての財源といい、高速道路「無料化」と言い、もう一回仕分けしたぐらいで追いつくものかよ。
 民主党の自己満足のために、一体いくら税金を使う心算か。
国民新が普天間移設2案了承 http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20100217ATFS1700V17022010.html