敵は、強大である―小沢一郎の不起訴を受けて―
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 いささか旧聞に属するが、政治と金を巡る不正疑惑について、東京地検が小沢一郎を不起訴としたそうである。それは即ち、数々の土地購入資金を巡る疑惑、例えば土地購入代金とした4億円の出所について「判らない。」とか「既に故人である知人から預かった。」とか説明したと報じられる小沢一郎の主張を、東京地検が「正当と認めた」訳では無いだろうが、「犯罪として追及し裁判に持ち込むだけの証拠が無い。」と判断した事を、一応意味する。
 「一応」と注釈が付くのは、小沢一郎の独裁権力や、それに尻尾振ってともすると「指揮権発動」してしまいかねない我が国の元首にして自衛隊三軍の最高指揮官・鳩山首相に対して東京地検が膝を屈したのではないと言う仮定がつくからである。
 
 上記の通りの小沢一郎に対する膝の屈し方は、三権分立や司法の独立と言う観点からも地検にあるまじき卑屈な態度であるし、私は東京地検がそのような態度をとるべきでは無いと強硬に主張する。
 また、東京地検ならば、そんな膝の屈し方をよもやすまい、と信じたい気持ちもある。小沢一郎にゴマするだけならば、石川議員からして告訴に持ち込まない、わざと捜査しないなんて方法も取れたはずだからであるし、また小沢一郎に対し既に宣戦布告をしている私としては、同盟国の脱落・離反は避けたいからである。
 
小沢一郎に対する宣戦布告 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31419361.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/31419375.html

 
 が、選挙に勝つために国の主権を外国に売り渡してしまおうと言う法律が、うっかりすると( それも小沢一郎の強力な推進もあって。)可決成立してしまいかねないようなご時勢である。油断も隙もあったものではない。
 
 何しろ相手は民主党の黒幕としてかつての( 彼の師匠でもある)田中角栄以上の闇将軍ぶりとも言われ、「人民解放軍野戦軍司令官」と中国首脳部に対し自称してしまう小沢一郎である。「こんな優しい人が苛められて口惜しい。」だの「気配りの人」だの擁護する説もあるようであるが、彼の「優しさ」と「気配り」とはつまるところ、彼の手下どもと彼のバックアップである民団、中国などに向けられたもののみであり、日本人とか、日本国とか、或いは天皇陛下に対してでせえ、全く向けられていない。つまりは典型的な独裁者( しかも独自と言うならまだしも、傀儡であるから情けないな。)なのである。
 
「小沢独裁」は作られた虚像 http://www.jiji.com/jc/v?p=politician-interview_koshiishi-01

 「最早、日本と言う国は小沢一郎に牛耳られ、やがては中国に併呑されるだろう。」と東京地検が諦めたならば、上記のような膝の屈し方をする事もありうると、少なくともその用心をしておくべきであろう。
 

(1.)Parabelum「戦いに備えよ」―最悪の敗戦を考察する―

 日本には古くから言霊思想と言うものがあり、悲観的な予測はともすると「不吉だ」とか「縁起でもない」と排されてしまう。これは「悲観的な予測」特に言葉・音声として発せられた「悲観的な予測」に、その発せられた「言霊」ゆえの超常力が宿り、その「悲観的な予測」が現実化してしまうという発想である。勿論「合理的」に考えればこのような超常力は「迷信」にしか過ぎないが、言霊思想は宗教信仰と言うよりは精神的風土と化しているから、日本人であれば先ずその影響を免れるとは思われない。
 それでも敢えて私がその言霊思想を排して、「悲観的な予測」なかんずく「最も悲観的な予測」をし、公言しようと言うのは、私が西欧合理主義を信奉した超「日本人」ないし新「日本人」であるからではなく、「最悪の事態に備える」のがコンティンジェンシープランの基本であると理解しているからであり、その理解を「言霊思想」を意識する事で(*1)実践するだけの理性を持ち合わせているからである。
 まあ、土着的日本人としては「最悪の事態の対する対策」を公言する事で、逆に「縁起でも無い予想」の言霊なり何なりを捩じ伏せようと言う発想である事も、否定はできない。
 
 前置きが長くなったが、では対小沢一郎戦に於ける「最悪の事態」とは何であろうか。
 戦争に於ける最悪の事態とは、敗戦であろう。
 
 先行する記事「小沢一郎に対する宣戦布告」に於いて私は、この戦争に於ける勝利条件を「小沢一郎の政治的抹殺」と定義した。ならば敗北はその逆。「小沢一郎の政治的強大化」である。
 
 つまり来年の参院選でもその後の選挙でもその豪腕を以って小沢一郎率いる民主党が勝ち続け、国会を完全に牛耳り、その「民主党の鉄の結束」を以って党内外の異論を完全に封じ込め、天皇陛下の一挙手一投足まで「国事行為」と称して指示・干渉する、日本のBig Brotherとして小沢一郎が君臨する状態が、先ず「最悪の事態」として想定される。
 
 さらに「最悪の事態」予想を重ねよう。周知の如く小沢一郎は、外国人参政権をその豪腕を持って実現しようとし、中国に大議員団を引き連れて訪問した際は自らを「人民解放軍野戦司令官」と称した。韓国に行けば韓国に行ったで天皇家の祖先が半島から来たと追従して憚ることことが無いが、所詮半島は半島。歴史的には「強大な大陸の支邦」に対してはその走狗になるのが通例であるから、問題の本質は中国である。
 従って、「さらに重ねる最悪の事態予想」は、日本の支配者と化した小沢一郎が文字通り「人民解放軍野戦司令官」としての本領を発揮して、「日米中正三角形」どころか中国への隷属及び属国化を実施した状態である。即ち、国家としての日本と言うものが、失われた状態だ。
 
 「杞憂」?「小沢一郎に対するいわれ無き誹謗中傷」?
 
 そうと断言出来、確信出来るならば幸いだ。
 だが、「選挙に協力してくれた」として韓国人に日本の参政権を与えると言うのでさえ噴飯物だが、公式には選挙に協力してくれていない筈の、なおかつ近年増加しつつあり、さらには本国ではろくに参政権も無い(*2)中国人にすら参政権を与えようとしている自称「人民解放軍野戦司令官」に「日本の支配者となった暁には中国に嬉々として隷属するであろう。」と言う予想を、するなと言うほうが無理ではないか。
 
 況や私は今「最悪の事態」を予想しようとしている。従って、少なくともこの予想の中では、小沢一郎は、日本の支配者にして、中国の走狗である。
 
 何とも、「心温まる」敗戦状況ではある。まあ、敗戦とはそういうものだろう。

<注釈>
(*1) 「なんだか知らないがやってはいけないような気がする。」と言う感情論もしくは勘では、対処も対策もしようが無い。
(*2) 何度も書くが、共産党一党独裁下の「参政権」なんて、無いも同然である。

(続く)