以下の経緯は番号順になっており、(1)は「変心、変身、また変針」まで遡る。
前回「普天間基地移設問題2010 第一弾」以降の経緯を纏める。
前回「普天間基地移設問題2010 第一弾」以降の経緯を纏める。
(70) 平成22年01月07日(木) 民主党の黒幕・小沢一郎の肝煎り「普天間基地の下地島/伊江島移設案」には「国外県外移設」の筈の社民党さえ尻尾振る有様であるが、当の下地島及び伊江島の議会はそれぞれ移設受け入れを拒否する決議を提出し、可決される見込みと報じられた。
小沢一郎の神通力も、所詮は現政権内にしか通用しないのである。また、両島とも沖縄県内の島であるから、この「移設拒否決議」もまた「沖縄の声」なのである。
【普天間移設問題】下地島と伊江島は移設を拒否 http://sankei.jp.msn.com/politics/local/100107/lcl1001071218002-n1.htm
小沢一郎の神通力も、所詮は現政権内にしか通用しないのである。また、両島とも沖縄県内の島であるから、この「移設拒否決議」もまた「沖縄の声」なのである。
【普天間移設問題】下地島と伊江島は移設を拒否 http://sankei.jp.msn.com/politics/local/100107/lcl1001071218002-n1.htm
(71) 平成22年01月07日(木) 日米外相会談が12日からハワイで開催されると言う事が決定したと報じられた。日米首脳会談が到底開けそうにないし、開いたところで時間の無駄なので、外相同士で話し合おうという主旨なのだろう。
> 会談では、日米安全保障条約改定50周年に合わせた日米同盟深化のための協議を、
> 移設問題の決着を待たずに始めることを確認する見通し
と報じられているから、(66)に先述した「日米賢人会議発足の延期」だけでも何とか普天間基地移設問題と切り離して進めて欲しいと言う所だろう。
「日本側の日米同盟重視の姿勢を表した」とは言えるかも知れない。少なくとも、口先だけで「重く受け止め」ているよりは数等増しだろう。
これに関連し、鳩山首相は以下のように述べたと報じられている。
1> 移設問題を5月までに決着させるとの政府方針について
2> 「米国には米国の考え方があるだろうが、
3> われわれとして(決着先送りの)結論を出した。
4> 5月までに解決するという強い意志で臨む」
今更突っ込むのも「指にタコ」だが、2>米国の考えは「現行日米合意の履行」で徹頭徹尾一貫している。これに対し3>「(決着先送りの)結論」は、結論とは言わない。2回の日米首脳会談に代替案の「だ」の字も出せなかったのもさることながら、首相自身が「決める」と公言していた「結論」(と言っても、日本側代替案に過ぎないが)すら「連立3党合意で決める」としてしまって、何が「結論」なものか。
そんな鳩山首相が4>「強い意志で臨む」と言ったところで、一体誰が信じるのか??
ハワイで日米外相会談へ 普天間問題など協議
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100107/stt1001071821007-n1.htm
> 会談では、日米安全保障条約改定50周年に合わせた日米同盟深化のための協議を、
> 移設問題の決着を待たずに始めることを確認する見通し
と報じられているから、(66)に先述した「日米賢人会議発足の延期」だけでも何とか普天間基地移設問題と切り離して進めて欲しいと言う所だろう。
「日本側の日米同盟重視の姿勢を表した」とは言えるかも知れない。少なくとも、口先だけで「重く受け止め」ているよりは数等増しだろう。
これに関連し、鳩山首相は以下のように述べたと報じられている。
1> 移設問題を5月までに決着させるとの政府方針について
2> 「米国には米国の考え方があるだろうが、
3> われわれとして(決着先送りの)結論を出した。
4> 5月までに解決するという強い意志で臨む」
今更突っ込むのも「指にタコ」だが、2>米国の考えは「現行日米合意の履行」で徹頭徹尾一貫している。これに対し3>「(決着先送りの)結論」は、結論とは言わない。2回の日米首脳会談に代替案の「だ」の字も出せなかったのもさることながら、首相自身が「決める」と公言していた「結論」(と言っても、日本側代替案に過ぎないが)すら「連立3党合意で決める」としてしまって、何が「結論」なものか。
そんな鳩山首相が4>「強い意志で臨む」と言ったところで、一体誰が信じるのか??
ハワイで日米外相会談へ 普天間問題など協議
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100107/stt1001071821007-n1.htm
(72) 平成22年01月07日(木) 社民党の阿部・政審会長は沖縄を訪問し、以下のように述べたと報じられている。
> 「沖縄への負担を一度取り払うような考え方が必要だ。
> 県外、国外へと最後まで主張していきたい」
主張するばかりで代替案の「だ」の字も無いのは、社民党の伝統である。
それでも小沢一郎のご機嫌さえ取っておけば、連立与党内ではデカイ顔ができるのだろうが、四の五の言うなら現行日米合意の履行を迫るアメリカ相手の交渉の前面に立つべきだろう。
「最後まで県外、国外主張」普天間移設で社民・阿部氏 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100107/stt1001071611006-n1.htm
> 「沖縄への負担を一度取り払うような考え方が必要だ。
> 県外、国外へと最後まで主張していきたい」
主張するばかりで代替案の「だ」の字も無いのは、社民党の伝統である。
それでも小沢一郎のご機嫌さえ取っておけば、連立与党内ではデカイ顔ができるのだろうが、四の五の言うなら現行日米合意の履行を迫るアメリカ相手の交渉の前面に立つべきだろう。
「最後まで県外、国外主張」普天間移設で社民・阿部氏 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100107/stt1001071611006-n1.htm
(73) 平成22年01月07日(木) その社民党の、正しく阿部・政審会長が来週社民党訪米団を率いて渡米する事が報じられた。「(普天間基地)移設問題に関して、米議会関係者と意見交換する方針」とも報じられている。
小沢一郎の訪中団よりはマシでは有ろうが、一体誰に会ってどんな話をしたらいかな成果につながると言うのだろうか。現行日米合意をひっくり返そうとするならば(辺野古以外に普天間基地を移設させようと意図するなら、必然的にそうなる。)直接の相手は議会ではなくアメリカ政府だろう。
社民が訪米団派遣へ 普天間移設で議会関係者と意見交換 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100107/stt1001071821007-n1.htm
小沢一郎の訪中団よりはマシでは有ろうが、一体誰に会ってどんな話をしたらいかな成果につながると言うのだろうか。現行日米合意をひっくり返そうとするならば(辺野古以外に普天間基地を移設させようと意図するなら、必然的にそうなる。)直接の相手は議会ではなくアメリカ政府だろう。
社民が訪米団派遣へ 普天間移設で議会関係者と意見交換 http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100107/stt1001071821007-n1.htm
(74)平成22年01月09日(土) 平野官房長官は仲井真沖縄県知事と会談した。
この日、仲井真知事は次のように述べたと報じられている。
> 「県民は県外を強く望んでいる。早く答えを出してほしい」
そりゃ「強く望んでいる」のは嘘ではなかろうが、そうは問屋がおろさないから10年以上もかけて現行日米合意=普天間基地の辺野古移転が決まったのであり、「それは県外じゃないから認められない。」と言うのなら、米側としては普天間から動かないまでであると言う冷徹な理論は、鳩山首相と民主党のばら撒いたバラ色の「公約」の前に吹き飛んでしまい、社民党宜しく「ケンガイダアコクガイダァ」と喚くばかりである。
これに対し平野官房長官は次のように応じたと報じられている。
1> 政府・与党が昨年末に設置した「沖縄基地問題検討委員会」で普天間の新たな移設候補地を検討している
2> 「5月を政治決断できる目安においている」
3> 「知事のご決断をお願いすることもあるかもしれません」
上記1>については最早何を言う気も起こらない。本気で現行日米合意をひっくり返そうと言うのならば、少なくとも政権奪取直後にこの検討をはじめ、第1回の日米首脳会談に代案を持ち込むべき筈だが、「経緯を調査する」と言うばかりで何もやっていないからこの始末だ。
従って2>なんて全く当てにならない。何が「目安」だ。
だがまあ、3>は注目に値しそうだ。此処で言う「知事のご決断」が、現行日米合意の承認を意味し、その夜複線であるならば、だ。
もっとも会談後の記者会見で平野官房長官は次のように述べている。
4> 「諸課題を個別に詰める中で政治判断が入るところでは、お願いをしなければ止まってしまう」
何とも曖昧な発言だが、要は「知事のご決断とは、現行日米合意の承認を意味しない。」と言う、言い訳だろう。
伏線でも言い訳でも、やらないよりはマシと思えるのは、何の伏線も言い訳も無しに前言を物の見事に白紙撤回する鳩山首相を、何度も見てきているからだ。
普天間「決断、知事にお願いするかも」 平野官房長官、会談で表明 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100109/plc1001092116011-n1.htm
この日、仲井真知事は次のように述べたと報じられている。
> 「県民は県外を強く望んでいる。早く答えを出してほしい」
そりゃ「強く望んでいる」のは嘘ではなかろうが、そうは問屋がおろさないから10年以上もかけて現行日米合意=普天間基地の辺野古移転が決まったのであり、「それは県外じゃないから認められない。」と言うのなら、米側としては普天間から動かないまでであると言う冷徹な理論は、鳩山首相と民主党のばら撒いたバラ色の「公約」の前に吹き飛んでしまい、社民党宜しく「ケンガイダアコクガイダァ」と喚くばかりである。
これに対し平野官房長官は次のように応じたと報じられている。
1> 政府・与党が昨年末に設置した「沖縄基地問題検討委員会」で普天間の新たな移設候補地を検討している
2> 「5月を政治決断できる目安においている」
3> 「知事のご決断をお願いすることもあるかもしれません」
上記1>については最早何を言う気も起こらない。本気で現行日米合意をひっくり返そうと言うのならば、少なくとも政権奪取直後にこの検討をはじめ、第1回の日米首脳会談に代案を持ち込むべき筈だが、「経緯を調査する」と言うばかりで何もやっていないからこの始末だ。
従って2>なんて全く当てにならない。何が「目安」だ。
だがまあ、3>は注目に値しそうだ。此処で言う「知事のご決断」が、現行日米合意の承認を意味し、その夜複線であるならば、だ。
もっとも会談後の記者会見で平野官房長官は次のように述べている。
4> 「諸課題を個別に詰める中で政治判断が入るところでは、お願いをしなければ止まってしまう」
何とも曖昧な発言だが、要は「知事のご決断とは、現行日米合意の承認を意味しない。」と言う、言い訳だろう。
伏線でも言い訳でも、やらないよりはマシと思えるのは、何の伏線も言い訳も無しに前言を物の見事に白紙撤回する鳩山首相を、何度も見てきているからだ。
普天間「決断、知事にお願いするかも」 平野官房長官、会談で表明 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100109/plc1001092116011-n1.htm
(75) 平成22年01月13日(水)ハワイに於いて日米外相会談が行われた。
この会談で(1) 日米同盟を深化させるための協議を始めること (2) 外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)を開催すること を決めたそうである。
上記合意事項の(2)は、要は「鳩山首相じゃ話にならん」と言うことかと思うのだが、これは下司の勘繰りと言う奴だろうか。(イイヤソンナコトハアルマイ)
日米外相会談 同盟の亀裂を回避 依然残る米側の不信感 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100113-00000531-san-pol
この会談で(1) 日米同盟を深化させるための協議を始めること (2) 外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)を開催すること を決めたそうである。
上記合意事項の(2)は、要は「鳩山首相じゃ話にならん」と言うことかと思うのだが、これは下司の勘繰りと言う奴だろうか。(イイヤソンナコトハアルマイ)
日米外相会談 同盟の亀裂を回避 依然残る米側の不信感 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100113-00000531-san-pol
(76) 平成22年01月13日(水) 上記(75)の通り、日米外相会談が決裂することなく合意できたことに安心したのか、鳩山首相は以下のように語ったと言う。
1> 「普天間の移設問題に関しては、我々は5月までに、しっかりと結論を出すと申し上げておるわけですから、
2> その推移をぜひ見守っていただきたい」
3> 「胸襟を開いて、日米同盟を深化させようというお互いの意思は通じ合ったと伺っているので良かった」
4> 「日米同盟というのは、安全保障が軸であることは間違いないが、
5> グローバルな様々なテーマに対しても、協力関係を深化させていくということで、
6> これから議論していく」
どうしてこう突っ込みどころ満載のコメントしか出来んのかね、この鳥頭のコンニャク野郎は。
1> と言うのなら、「普天間基地異説問題の早期解決」「日米共同部会の設置」と口頭で「申し上げる」どころか日米首脳会談の合意事項( と言う事は、言うまでもない事だが、他ならぬ鳩山首相自身も合意した事項だ。)にしながら、それを反古同然にしている事は一体どうなったのだ。
そんな奴がある時期から言い始めた「5月までに結論」なんていうのを、一体何をどうすれば信じられると言うのだ?
だから、コンニャク野郎だと言うのだ。
だから2>「推移を(手をこまねいて)見守る」なんて真似は、少なくとも私には出来ない。私は首相でも大臣でもないから、手を出せない、手を出せないと言うだけで、一国民として可能な限りの手段で、口を出さざるを得ない。
3>はまあ、肯定的に評価できるコメントだが、その日米間の意思疎通を、決定的に阻害したのは鳩山首相自身であると言う自覚と自責はあるのだろうか。「9億円、いつの間にかお母ちゃんから貰ってました。」と公言して憚らず、税金納めて知らん顔しているようでは、全く期待できない。と言う事は、鳩山首相が再び日米間の意思疎通を遮断する公算大とすべきだろう。
4>も一見肯定的に評価できそうだが、5>6>と併せると甚だ怪しくなる。何しろ「重く受け止める」が口先だけの鳩山首相が「軸だ」と言ったところで全く説得力が無い。「グローバルな様々なテーマ」に何がでてくるかわかったものじゃない。唯一幸いな事は、それは6>「これから議論していく」即ち「まだ何も決まっておらず、何時決まるかもわからない。」と言うことである。
首相、普天間で「推移見守ってほしい」http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20100113/20100113-00000049-jnn-pol.html
====================================================都合の良い「選択的忘却」
1> 「普天間の移設問題に関しては、我々は5月までに、しっかりと結論を出すと申し上げておるわけですから、
2> その推移をぜひ見守っていただきたい」
3> 「胸襟を開いて、日米同盟を深化させようというお互いの意思は通じ合ったと伺っているので良かった」
4> 「日米同盟というのは、安全保障が軸であることは間違いないが、
5> グローバルな様々なテーマに対しても、協力関係を深化させていくということで、
6> これから議論していく」
どうしてこう突っ込みどころ満載のコメントしか出来んのかね、この鳥頭のコンニャク野郎は。
1> と言うのなら、「普天間基地異説問題の早期解決」「日米共同部会の設置」と口頭で「申し上げる」どころか日米首脳会談の合意事項( と言う事は、言うまでもない事だが、他ならぬ鳩山首相自身も合意した事項だ。)にしながら、それを反古同然にしている事は一体どうなったのだ。
そんな奴がある時期から言い始めた「5月までに結論」なんていうのを、一体何をどうすれば信じられると言うのだ?
だから、コンニャク野郎だと言うのだ。
だから2>「推移を(手をこまねいて)見守る」なんて真似は、少なくとも私には出来ない。私は首相でも大臣でもないから、手を出せない、手を出せないと言うだけで、一国民として可能な限りの手段で、口を出さざるを得ない。
3>はまあ、肯定的に評価できるコメントだが、その日米間の意思疎通を、決定的に阻害したのは鳩山首相自身であると言う自覚と自責はあるのだろうか。「9億円、いつの間にかお母ちゃんから貰ってました。」と公言して憚らず、税金納めて知らん顔しているようでは、全く期待できない。と言う事は、鳩山首相が再び日米間の意思疎通を遮断する公算大とすべきだろう。
4>も一見肯定的に評価できそうだが、5>6>と併せると甚だ怪しくなる。何しろ「重く受け止める」が口先だけの鳩山首相が「軸だ」と言ったところで全く説得力が無い。「グローバルな様々なテーマ」に何がでてくるかわかったものじゃない。唯一幸いな事は、それは6>「これから議論していく」即ち「まだ何も決まっておらず、何時決まるかもわからない。」と言うことである。
首相、普天間で「推移見守ってほしい」http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20100113/20100113-00000049-jnn-pol.html
====================================================都合の良い「選択的忘却」