(承前) にほんブログ村
3. オバマ大統領は、民主党政権のアフガニスタン支援策を受け入れるか?
>来年1月に終了させる予定のインド洋での海上自衛隊による給油活動に代わる支援策として、
>鳩山由紀夫首相が13日の日米首脳会談でオバマ大統領に正式に伝え、理解を求める。
と、いけしゃぁしゃぁと報じられているのだが、私には正気の沙汰とは思われない。
>鳩山由紀夫首相が13日の日米首脳会談でオバマ大統領に正式に伝え、理解を求める。
と、いけしゃぁしゃぁと報じられているのだが、私には正気の沙汰とは思われない。
理由は極めて単純だ。従来のインド洋上での海上自衛隊による給油活動は、直接アメリカをはじめとする各国海軍を支援するものであり、「アメリカにとって役に立つもの」であった。しかるに今回政府が決めたアフガニスタン支援策は、鳩山首相の言う「アフガニスタンにとって役に立つ」ものであって、アメリカにとってのメリットは直接にはない。かてて加えて新たに打ち出した民生支援は、その護衛の任に当たらざるを得ないかも知れない米軍はじめとする各国陸上部隊の負担を増加させかねない。即ちデメリットだ。
メリットを減らし、デメリットを増やす提案を嬉々として受け入れる理由はない。
何度も書くが、外交とは弾丸を使わない戦争であり、国益追及の場である。今回のオバマ大統領訪日と日米首脳会談とてその例外ではない。
「これら民生支援とアフガニスタン政府への支援が対テロ戦争に有効である。」と鳩山首相は主張するだろうが、そんな民主党と社民党にならば通じるが、とても世界では通じそうにない大甘の性善説を、アメリカ合衆国大統領バラク・オバマ氏が受け入れるとは到底思えない。
従って民主党政権及び鳩山首相が行おうと言うこの「インド洋上給油活動を代替するアフガニスタン支援策」はオバマ大統領にとって魅力に欠ける提案となる事はまず間違いない。
メリットを減らし、デメリットを増やす提案を嬉々として受け入れる理由はない。
何度も書くが、外交とは弾丸を使わない戦争であり、国益追及の場である。今回のオバマ大統領訪日と日米首脳会談とてその例外ではない。
「これら民生支援とアフガニスタン政府への支援が対テロ戦争に有効である。」と鳩山首相は主張するだろうが、そんな民主党と社民党にならば通じるが、とても世界では通じそうにない大甘の性善説を、アメリカ合衆国大統領バラク・オバマ氏が受け入れるとは到底思えない。
従って民主党政権及び鳩山首相が行おうと言うこの「インド洋上給油活動を代替するアフガニスタン支援策」はオバマ大統領にとって魅力に欠ける提案となる事はまず間違いない。
唯単に「アフガニスタンを新たに支援する事にしました。」と言うのならば、護衛の負担はあるにしても、未だ受け入れられるかも知れない。
「インド洋上給油活動を中止する代替案として。」となれば、問題外と言うのがアメリカの本音であろう。
「インド洋上給油活動を中止する代替案として。」となれば、問題外と言うのがアメリカの本音であろう。
4. 日米同盟は危機にある
それでもひょっとしてオバマ大統領は、鳩山首相及び民主党政権の「アフガニスタン支援策」を受け入れ、「歓迎」するかもしれない。インド洋上給油活動の中止についても、何も言わないかも知れない。
普天間基地移転問題の結論を、前回の鳩山首相訪米の際も今回も延期する事を受け入れたように。「日米関係を重視して。」
「ラッキー」と思うのは軽率だ。「アメリカはそれだけ日本を、日米関係を重視している。」と考えるのも皮相的だ。鳩山首相や岡田外相、民主党政権なんぞは「対等で緊密な日米関係の始まりだ。成果だ。」と鼻高々いなるかも知れない。
とんでもない。
その場合、アメリカはそれだけ無理をして、「大人の対応」と言う、慣れない事をやっているのである。
鳩山首相と民主党政権は、諸般の事情によって日米関係を悪化させたくないアメリカに対し甘え、つけあがっているのである。
確かに外交は国益追及の場であり、相手の弱みに付け込むのは常套手段である。が、今回のインド洋上給油活動中止と「アフガニスタン支援策」をアメリカに認めさせる事によって得られる利益は、民主党と鳩山首相の自己満足と、社民党と一部国民に対する「良い顔」だけであり、デメリットはアメリカに鬱積する不満及び不安である。とても「国益」なんぞと呼べるものではない。
バラク・オバマ合衆国大統領が、今回の訪日でこの「アフガニスタン支援」をインド洋上給油活動中止の代替策として受け入れるようであるならば、逆に日米関係、日米同盟は危機にあると考えるべきである。
それは北朝鮮は言うに及ばず、アジアひいては世界の覇者となろう言う中国にとって、大いに歓迎する事態に違いない。
普天間基地移転問題の結論を、前回の鳩山首相訪米の際も今回も延期する事を受け入れたように。「日米関係を重視して。」
「ラッキー」と思うのは軽率だ。「アメリカはそれだけ日本を、日米関係を重視している。」と考えるのも皮相的だ。鳩山首相や岡田外相、民主党政権なんぞは「対等で緊密な日米関係の始まりだ。成果だ。」と鼻高々いなるかも知れない。
とんでもない。
その場合、アメリカはそれだけ無理をして、「大人の対応」と言う、慣れない事をやっているのである。
鳩山首相と民主党政権は、諸般の事情によって日米関係を悪化させたくないアメリカに対し甘え、つけあがっているのである。
確かに外交は国益追及の場であり、相手の弱みに付け込むのは常套手段である。が、今回のインド洋上給油活動中止と「アフガニスタン支援策」をアメリカに認めさせる事によって得られる利益は、民主党と鳩山首相の自己満足と、社民党と一部国民に対する「良い顔」だけであり、デメリットはアメリカに鬱積する不満及び不安である。とても「国益」なんぞと呼べるものではない。
バラク・オバマ合衆国大統領が、今回の訪日でこの「アフガニスタン支援」をインド洋上給油活動中止の代替策として受け入れるようであるならば、逆に日米関係、日米同盟は危機にあると考えるべきである。
それは北朝鮮は言うに及ばず、アジアひいては世界の覇者となろう言う中国にとって、大いに歓迎する事態に違いない。